※当記事はラズパイ zero・4 の市場が枯渇した時期に制作したものです。ラズパイが手に入る場合はそちらをおすすめします。
専門2年の頃、SBCで何か作れないかと考え、簡単なNASを試してみることにしました。
ただ、その当時(2021年)はラズパイが品切れ状態でしたので、代替品を探していたところ、なんとラズパイ3(無印)と同じ性能のSBCを見つけました。
すでに先駆者の方がいらっしゃったので、その方の情報を参考にすると良いかもしれません。
詳細はこちらのブログをご覧ください。
さて、そんなわけで、秋月電子さんの通販サイトで PINE A64+ 1GBモデルを購入しました。
価格は送料別で当時の価格で 2,980円でした。
他のSBCと比べても破格の値段です。
私自身、CUIのみのOS実機に触った経験がなかったため、ちょうど良い機会となりました。
ただ、ラズパイとは異なり無線LANが搭載されていないため、使い勝手は少々悪いですが、有線LANは1Gbpsの速度を実現しており、十分なパフォーマンスがあります。
まずはテスト用に32GBのSDカードを使ってOSストレージを、USB2.0の128GBを使って倉庫ストレージとして準備しました。
OSイメージは、Armbian公式サイトから PINE A64 専用のISOイメージをダウンロードしました。
(ダウンロード方法は地味にわかりにくいので注意が必要です)
また、ダウンロードには時間がかかることがありますので、アジアサーバーからのダウンロードにご注意ください。
ダウンロードが完了したら、balenaEtcherを使用して、SDカードにOSイメージを書き込んでください。
書き込みが完了したら、PINE A64にSDカード、USBキーボード、HDMIケーブル、そして電源用のMicro USB Type-Bを接続してください。
電源が接続されると、システムが起動します。
起動中には、コンソール上にたくらく文字が表示されますが、セットアップの進行状況ですので、コーヒーを飲みながらお待ちください。
初期設定には大きく分けて2つの項目があります。
初期設定
管理者の名前
管理者パスワード
A64の名前(他のPCやスマホから接続する際に識別する名前)
ユーザーの名前
ユーザーパスワード
自宅内で接続するために必要な情報
(これを設定すれば、PCから直接接続して編集することができます)
A64の固定IPアドレス
A64のサブネットマスク
ホームゲートウェイまたはONUに接続されているルーターのIPアドレス(例: 192.168.1.0)
DNSサーバーのアドレス
設定コマンド:
上記の設定が完了したら、「reboot」と入力して再起動してください。
同時に、PCにTeraTermをインストールしてください。
インストールが完了したら、PCからA64に接続し、編集を行うことができます。
ログインする際は、初期設定で登録した名前とパスワードを入力してください。
あとは仕上げです。
A64にOpenMediaVaultをインストールします。
インストールが完了したら、PCのブラウザで以下のアドレスにアクセスし、A64の固定IPアドレスを入力して接続してください。これでNASの設定の段階まで進めました。
ここから先は、OpenMediaVaultの公式ドキュメントを参考にしながらセットアップを進めてください。
※なお、セットアップはUSBメモリのフォーマットとOSへのマウントのみです。
私自身は約1年間この方法を使ってきましたが、適切な使い方さえすれば快適に使用することができました。
今後、USB-HDDの増設を考えていますので、進展があれば再度報告します。
それでは、また。