アジャイルでも「いつ、なにが」を伝える義務がある
いくらアジャイルと言えども仕事として回している限りは、「いつ、何ができるのか」は上司なりに報告しているはずですよね。
そんな時、「プロダクトバックログを見せるだけで納得してくれたら楽なのに」と、きっと思うはず。でもそうは問屋が卸しません。「ちゃんと作れ」で終わるはず。なぜなら、その上司も上に対して「いつ、何ができる」を報告する必要があるからです。PMOなんて、計画と実績を見ることだけが仕事なので、計画と進捗がないと仕事も始まりません。
そんなとき、サラッとこんな計画が提示できると嬉しいですよね。
Portfolio for JIRAを使うと、リリース計画を自動生成してくれます。JIRA Agile(JIRAボード)は使っているけど、計画書は手で作っている/作らなきゃいけないけどできていないなら、活用しない手はありません。早速手順を紹介しましょう。
リリース計画を自動化するためのパラメータ
いくら計画を自動生成してくれるとはいえ、Portfolioに必要な情報が設定されている必要があります。画面右上のタブを切り替えながら入力しましょう。
- Backlog:Epic/Storyを優先順位順に積んでおきます。ストーリーポイントの設定は必須。既にJIRA Agileを使っている場合、そのStoryを取り込むこともできます。
- People:TeamとMemberを設定します。Velocityの設定は必須。応用編としてSkillを設定することもできます。
- Release:リリース日などのマイルストーンを設定します。内部リリースやベータリリースなど複数設定可能。
Backlogタブを選択した画面です。”どのStoryを、どのReleaseまでに、どのTeamが、どのくらいのコスト(Estimate)で実装する”のかを設定します。
全て設定したら、おもむろにReportsを選択します。
おっとその前に、タブの横に「Recalculate」ボタンが出ているはずなので、ポチッと押してください。
そう、何か変更したらこのボタンで「計画を再計算」するのが基本的な使い方です。RecalculateすることでReportタブに「現在の情報から自動生成された計画」が表示されます。
目的別のビューでプロジェクトを俯瞰する
Portfolio for JIRAは「今の状況」を設定することで、プロジェクトの今後の見通しを俯瞰するためのツールです。Reportタブにはいろいろな観点のビューが用意されているので、目的に応じて使い分けます。
テーマ毎に取り組む時期を示す「Schedule/Epics」ビュー
チーム毎の見込み稼働率を示す「Schedule/Capacity」ビュー
進捗報告会もPortfolioがあれば恐るるに足らず
Portfolioの計画自動生成はとても強力で依存性があります。いちど使い始めるとPortfolioなしでは生きられない身体になることを覚悟して試してください。
さらに、タスク管理にJIRA Agile(JIRAボード)を使っているなら、実績もPortfolioで見ることができるようになります。
これで週次のプロジェクト進捗報告会議も恐くない。来週から堂々と自信を持って臨むことができますね。健闘を祈ります!