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DockerでビルドしたPJをECS上にデプロイするまで【PJのDocker化】

Last updated at Posted at 2021-06-25
  1. 導入
  2. PJのDocker化 <=イマココ
  3. イメージをECS上で動かす
  4. CodePipelineを使った自動デプロイ

ローカルでPJをDocker化します。
環境は

  • nginx
  • cakephp3
  • php-fpm

#dockerをインストール
https://qiita.com/kurkuru/items/127fa99ef5b2f0288b81

こちらの記事を参考にインストールしました。
チュートリアルを一通りやれば最低限のDocker環境が整います。

ソースコードをclone

$ git clone {リポジトリURL}

今後はこのPJルートで作業することになります。

Dockerビルドに使用するファイルの作成

必要になるのは下記

  • docker-compose.yml:ローカルでの起動設定を定義
  • Dockerfile:ローカルのソースコードをコンテナにあげる処理を書きます。コンテナ毎に必要

docker-compose.yml作成

詳しい書き方は上記の方が非常にわかりやすかったのでおすすめ
今回はnginxとphp-fpmとmemcacheでそれぞれコンテナを作成しました。
個人的なポイントはsrc以下をマウントしたこと。

volumes:
        - {ローカルディレクトリ}:{コンテナ上のディレクトリ}

の書き方でローカルディレクトリとコンテナ上のディレクトリが同期されます。
後で書きますがdocker-compose buildのコマンドでソースコードをコンテナにあげるので、これがないと変更のたびにbuildするハメになります。

Dockerfile作成

コンテナ毎に作成します。
ディレクトリ構成はこんな感じ↓

PJルート - docker - nginx -- Dockerfile
                 |       |
                 |        -- その他のconfファイル
                 - php-fpm - Dockerfile
                           |
                            - その他のconfファイル

このファイルの中でコンテナにライブラリをDL、ソースコードをコピー等々の作業を行います。
例として、nginxのDockerfileを出します。
コマンドの概要はリファレンス参照。

# docker/nginx/Dockerfile
FROM openresty/openresty:1.19.3.1-1-alpine

RUN apk --update add tzdata gettext && \
    cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime && \
    apk del tzdata

ADD ./docker/nginx/nginx.conf /etc/nginx/nginx.conf

RUN mkdir -p /app
WORKDIR /app
RUN mkdir -p /webroot
ADD ./webroot/ /app/webroot

よく使うコマンドは下記
FROM:どこのイメージをベースにするか(Docker hubのリポジトリ名を記載)
RUN:この後に書いたコマンドをコンテナ上で実行
ADD:ローカルファイル/ディレクトリをコンテナにコピー
WORKDIR:コンテナ上のカレントディレクトリを移動

上記にソースコード(src)をADDしてないのはnginxの実行に関係ないため。
(php-fpmの方には入ってます。)
各コンテナには「そのライブラリで必要なもの」のみを入れます。

composer.json作成

dockerファイルではありませんが、cakeはどうやって入れるんだという話。
composer.json↓を作成し、DockerfileにRUN composer installを入れればいけます。

composer.json
"require": {
        "php": ">=5.6",
        "cakephp/cakephp": "3.6.*",
        "cakephp/migrations": "^2.0.0",
        "cakephp/plugin-installer": "^1.0",
        "electrolinux/phpquery": "^0.9.6",
        "intervention/image": "^2.5",
        "josegonzalez/dotenv": "3.*",
        "league/csv": "^9.6",
        "mobiledetect/mobiledetectlib": "2.*",
        "aws/aws-sdk-php": "3.*"
    },

動作確認

とりあえず、ここまで書けばいけるはず。
初回はbuildが必要になります。
PJルートで

docker-compose build

を実行するとビルドが走ります。
終わったら

docker-compose up

でコンテナを実行。
http://localhost:{docker-compose.ymlに記載したポート番号}でアクセスできるはず。

.envファイル作成

今回の構成の場合、git管理されているファイルはローカルも検証環境も本番環境も全て同じコードになります。
なので環境に依存する変数は.envファイルに書き、コードで使う際にはそこから読み出すように変更します。

#mode
IS_DEBUG=true

と書けば、その環境変数の「IS_DEBUG」キーに「true」という文字列が入ります。
あとは言語ごとの仕様でそれを呼び出すだけ。
phpの場合はgetenv('IS_DEBUG')でいけます
https://www.php.net/manual/ja/function.getenv.php

小ネタ

ローカルのコンテナにログインしたい時

コンテナが起動中にプロジェクトルートで

docker-compose exec {コンテナ名} /bin/sh

でログインできます。

コンテナ上のストレージが足りなくなった時

ADDするときなどに

failed to copy files: copy file range failed: no space left on device

こう怒られる時がありますが、メッセージの通りにストレージが枯渇しているときに出るエラー。
Dockerビルドした時のキャッシュやイメージは残るため、放置するとストレージを圧迫し、このようなエラーが出ます。
よってそれらを消してやればいいです

参考

任意のディレクトリで

docker system df

を叩くとどれが埋まってるのかわかります。
私の環境では

$ docker system df
TYPE            TOTAL     ACTIVE    SIZE      RECLAIMABLE
Images          64        5         50.92GB   50.32GB (98%)
Containers      5         0         2.449kB   2.449kB (100%)
Local Volumes   1         1         10.32MB   0B (0%)
Build Cache     475       0         6.618GB   6.618GB

ということでイメージとキャッシュを消せば何とかなりそう。

イメージの削除(使っているものは消さない)

docker rmi $(docker images -q)

キャッシュの削除

docker builder prune

で、結果

$ docker system df
TYPE            TOTAL     ACTIVE    SIZE      RECLAIMABLE
Images          8         4         2.833GB   2.262GB (79%)
Containers      4         0         1.356kB   1.356kB (100%)
Local Volumes   1         1         10.32MB   0B (0%)
Build Cache     68        0         0B        0B

まとめ

以上の手順でエラーを潰していけばとりあえず動く状態にはなるはず。。
注意点は、

  • 元々あったライブラリをもれなくインストールする
    • Dockerfileで明示的に書かないと入らないので結構忘れる
  • 環境依存変数の入れ忘れに注意

くらいでしょうか。

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