タイトルのまんまなんですが、似たようなハマり方をする人がいるかもしれないのでメモ代わりに。
つまづきポイント1 PIC10F200が使えない
そもそもやろうと思ったのはPIC10F200にちょっとした電子オルゴールを仕込みたいと思っただけなんですが、
PIC10F200/222はMPLAB(MCC)が真面目に対応していなさそうだったので諦めました。
PIC10F222に関してはPIC10F322のプロジェクトを少しいじって対応している方もいるみたいですが、
よく分かってない人間にはハードルが高すぎるので素直に322を使えば良いと思います。
そもそもPIC10F200が使いたかった理由は「秋月で安く買えるから」なだけなので。
200は50円、322は65円なので大量生産考えてるんでなければ迷う金額じゃないですね。
つまづきポイント2 Windows11でPICKIT3を認識しない?
結論から言うと、そもそもPICKIT3に専用ドライバは無いようでした。
PICKIT3を接続すると、汎用HIDデバイスとして自動的に認識され、MPLABからも見えます。
ネットでWindows11 + PICKIT3 と検索すると「Win11にアップデートしたら認識されなくなった」という情報が
いくつか出てきますが、そういうことは無いと思われます。
ただ、PICKIT3がMPLABに認識されない条件として次の大きなつまづきポイントがありました。
つまづきポイント3 最新版のMPLABがPICKIT3に対応していない
これが一番大変でした。MPLABの最新版(現時点でver6.00)ではPICKIT3が使えないようです。
https://www.microchip.com/forums/m1198504.aspx
PICKIT3が使える最後のバージョンは恐らくver5.20だろうということで5.20を入れ直します。
https://www.microchip.com/en-us/tools-resources/develop/mplab-x-ide
「Go to Downloads Archives」から5.20を探してダウンロードしてインストール。
つまづきポイント4 MCCも古いバージョンを入れる
で、古いMPLABから新しいMCCをPluginのインストールで入れようとすると
「the plugin embedded make projects is requested in version >= 1.7 but only 1.5.3.141202 was found」
と出てしまってインストール出来ません。
ここのフォーラムを見ると、トリッキーな方法でインストールすることが出来ると分かります。
https://www.microchip.com/forums/m1174366.aspx
→公式でもその方法を推奨していることが分かりました。
https://microchipsupport.force.com/s/article/Downgrading-MCC-Versions-on-MPLAB
これらのやり取りが分かりにくいので手順を要約すると、
- MPLAB5.2をアーカイブからダウンロードしてインストールする
- MCC3.95をアーカイブからダウンロードする
- MCC3.95のnbmファイルを「Downloaded」タブで指定してインストールする
- MPLABを再起動するとMPLABはMCCの依存ライブラリが古いからMCCを起動できないと言われる→MCCを無効にして起動する
- Settingsタブで「Microchip Plugins」のチェックボックスを外す→これにより起動時のMCCの依存関係の警告が出なくなる
- MCCを「Activate」してMPLABを再起動→MCCが使える状態でMPLABが起動できる
という感じになります。
わけが分からなすぎて諦めそうになりますが、分かってしまえばなるほどという感じです。
PICKIT3は安いパチモンがネットで買えたりするので世界中のホビーユーザーが愛用していると思うんですが、
(まあそれもあるからMPLABの新しいバージョンでは使えなくしたのかも知れませんが)
こんな複雑な手順を求められるとしたら、これから始めようという人にはハードルが高いですね。
ということでメモでした。どこかの誰かのお役に立てば幸い。