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PDFをExcelに変換する方法とおすすめのツール

Last updated at Posted at 2025-03-10

PDFファイルをExcelに変換したい場面は多くありますよね。
たとえば、担当者が不在で原本のExcelファイルが見当たらない急ぎの業務や、請求書データの整理など、PDFにしか残っていない情報を編集可能な形にしたいケースは少なくありません。しかし、PDFは編集が難しい形式のため、正確に変換するには適切なツールが必要です。

本記事では、無料で利用できるツールを含め、PDFをExcelに変換する方法とおすすめのソフトを紹介します。

PDFをExcelに変換する方法

PDFをExcelに変換する方法には、専用のソフトウェアを利用する方法や、インターネット上で手軽に変換できるオンラインツールを活用する方法があります。精度や機能に違いがあるため、用途に応じた選択が重要です。
ここでは、PDFをExcelへ変換する方法を紹介します。

Microsoft Office

Microsoft OfficeのWordには、PDFを直接インポートする機能が搭載されています。この機能を活用すれば、PDFからWordへ変換後、Excelにコピー&ペーストで貼り付けることが可能です。
ただし、複雑なレイアウトのPDFや、画像として埋め込まれたPDFには対応していないため、その場合は専用の変換ソフトを利用する必要があります。

手順:

  1. Word左上の「ファイル」から「開く」を選択
  2. ダイアログボックスから、変換したいPDFファイルを選択
  3. メッセージボックスが表示された場合、OKを選択

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Wordに変換された表を、Excelへ貼り付け

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以上の手順に沿って進めることで、Wordを使用してPDFをExcelに変換できます。

Adobe Acrobat DC

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Adobe Acrobat DCは、PDFの開発元であるAdobe社が提供する高機能なPDF編集ソフトです。
表データのレイアウトをそのまま維持しながら変換できるため、複雑な表組みやグラフが含まれるファイルでも、正確にExcelへ移行することが可能です。
また、OCR機能も搭載されており、スキャンした画像ベースのPDFでも文字認識を行い、Excelのデータとして取り込めます。

変換作業はわずか2ステップです。
Adobeオンラインにアクセスし、対象PDFをアップロードします。続いて、「ダウンロードボタン」をクリックして、変換後のExcelファイルをダウンロードすれば完了です。
本ツールは有料であり、月額1,518円〜となっています。

PDFelement

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PDFelementは、Wondershare社が提供するオールインワンのPDF編集ソフトです。
PDFの作成、編集、変換、注釈の追加など、幅広い機能を備えています。OCR(光学文字認識)機能も搭載しているため、紙の書類をスキャンしたPDFファイルもデータとして活用可能です。
個人向けの場合、年額4,980円〜となります。

Nitro Pro

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Nitro Proは、Nitro社が提供するビジネス向けのPDF編集ソフトであり、「Adobe Acrobat」の代替ソフトとしてトップクラスの実績を誇るツールです。
Nitro ProではPDF作成・変換の両方を行うことができ、さらに300種類以上のファイル形式からPDFファイル作成が可能です。
ただし、Nitro Proも有料ソフトであり、個人での利用にはややコストが高い点がデメリットです。また、日本語対応されていない点にも注意が必要です。

Soda PDF

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Soda PDFは、無料で使えるPDF編集ツールです。Excelへの変換には対応していませんが、Wordへ変換できるため、変換後に手動でExcelに移すことができます。
Webブラウザ上で簡単に実行できるため、追加のソフトをインストールすることなく利用できる点が魅力です。また、TIFFやHTMLファイルへの変換や、GIF、TXT、HTMLからPDFへの変換も可能です。
ただし、OCR機能を利用したい場合は有料プランへ契約する必要があります。

Smallpdf

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Smallpdfは、無料で使えるPDF変換ツールです。Excel以外にも、PowerPoint、JPEG、Wordなどあらゆるファイル形式に変換できます。
また、利用回数制限もないため、安心して利用できます。さらに複数のPDFを1件のPDFに結合するなど21の機能も無料で利用できます。

Android・iOSアプリのほか、Google拡張機能にも対応しているためデスクトップ上でシームレスにPDF変換ができる便利なツールです。

Tabula

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Tabulaは、PDFからテーブルの値を抽出できるオープンソースのソフトウェアです。
テキストとして認識可能なPDFから表を抽出する際に有効で、抽出したデータはCSVやExcel形式で保存できます。
ブラウザでなくインストール方式であるため、準備は少し手間が掛かりますが、実行後は高い抽出精度でPDF編集を行える点がメリットです。

HiPDF

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HiPDFは、無料で使えるPDF編集ツールです。
PDFファイルをドラッグ&ドロップするだけで、簡単にExcel・Word・PowerPointに変換が可能です。
また、ISO 27001に準拠しているほか、アップロードしたすべてのファイルは変換1時間後にサーバーから削除されるため、プライバシー保護の面でも安心です。

iLovePDF

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ilovePDFは、無料で使えるPDF編集ツールです。
PDFの結合、分割、圧縮、officeファイルのPDF変換、PDFからJPGへの変換など、他にも多くの機能が備わっています。

ソフトのインストールやアカウント登録なども不要なため、お使いのブラウザでブックマークしておけば、いつでもすぐにPDF編集を行うことができます。

PDFからExcel変換時の注意点

ここまで、PDFからExcelへ変換可能なソフトウェア・ツールを紹介しました。
しかし、PDFからExcelに変換する際には、いくつか注意点があります。

PDF変換ツールのセキュリティ対策を確認する

PDF変換ツールを利用する際、特にオンラインツールを利用する場合は、データのセキュリティ対策を確認しましょう。オンラインでPDFを変換すると、一時的にサーバー上にファイルがアップロードされるため、第三者による情報漏洩のリスクがあります。

機密情報や個人データが含まれているデータの変換には、信頼できるセキュリティ対策が施されているツールを選びましょう。また、オフラインで動作する変換ソフトを利用すれば、セキュリティリスクを減らすことが可能です。

無料ツールでは機能や精度に限界がある

無料のPDF変換ツールは手軽に利用できるメリットがありますが、有料ソフトと比べると機能や変換精度に限界があります。複雑な表やレイアウトがあるPDFの場合、レイアウトが崩れる、セルの分割が上手くできていない等のケースが多く見られます。

変換精度を重視するなら、Adobe Acrobat DCやNitro Proなどの有料ツールの導入を検討するとよいでしょう。

画像PDFは変換出来ない場合がある

紙の書類をスキャンしてPDF化したデータの場合、通常のPDF変換ツールではテキストを正しく抽出できません。これは、スキャンPDFが単なる画像データであり、文字情報が埋め込まれていないためです。そのため、このようなファイルをExcelに変換するには、OCR(光学文字認識)機能を備えたツールを使用する必要があります。

ただし、OCR機能を備えているツールを利用した場合でも、手書き文字や特殊フォントを含む場合は完璧な変換は難しい場合があります。そのため、変換後のデータを手作業のため、変換後のデータを手作業で修正することを前提に利用するとよいでしょう。

まとめ

本記事で紹介したように、PDFファイルデータをWordやExcelに変換できるツールは数多く存在します。それぞれにメリット・デメリットがあり、用途に応じた選択が重要です。
業務用途や精度を重視する場合は、有料ソフトを導入しましょう。一方で、個人利用する程度であれば無料ツールでも十分対応可能です。目的に応じた最適な方法を選び、効率的にPDFをExcelに変換しましょう。

元記事:https://www.octoparse.jp/blog/how-to-extract-pdf-into-excel/

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