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GoogleスプレッドシートでWebからデータを取得する

Last updated at Posted at 2018-07-31

現代のデジタルマーケティングやデータ分析において、ウェブデータの活用は欠かせません。Googleスプレッドシートは、単なる表計算ツールとしてだけでなく、簡単にウェブサイトからデータを取得できる強力なツールとしても活躍します。

その中でも特に便利なのが、IMPORTXML、IMPORTHTML、IMPORTDATAといった関数です。これらの関数を使用することで、日々更新される外部データを自動で取得し、リアルタイムの情報に基づいた意思決定が可能になります。本記事では、それぞれの関数の使い方と基本構文について詳しく解説し、スプレッドシートを使ったデータ収集の手法を徹底的に紹介していきます。

GoogleスプレッドシートでWebデータを取得する基本方法

Googleスプレッドシートには、外部のウェブデータを簡単に取り込むための便利な関数がいくつか用意されています。ここでは、代表的な3つの関数、IMPORTXML、IMPORTHTML、IMPORTDATAの基本的な役割や構文について解説します。

これらの関数を活用することで、特定のウェブデータをスプレッドシートに自動的にインポートし、日々のデータ管理や分析を効率化できますので、ぜひ参考にしてください。

IMPORTXML関数

IMPORTXML関数は、ウェブページの特定の要素をXPathクエリを通じて抽出するための関数です。HTMLやXML形式のウェブページから、リンクやタイトル、メタ情報などの指定したデータを取得する際に便利です。
  1. 役割: ウェブサイトの特定の要素を指定して抽出し、スプレッドシートに自動的にインポートします。
  2. 構文: =IMPORTXML(URL, "XPathクエリ")
  3. 使用例: サイト内の全てのリンクを抽出したい場合、XPathクエリには//a/@hrefを使用します。

IMPORTHTML関数

IMPORTHTML関数は、ウェブページ上にあるテーブルやリストを簡単に抽出するための関数です。例えば、株価や商品のランキングなど、整然とした表形式のデータを取得する際に重宝します。
  1. 役割: ウェブページ上のテーブルやリストをスプレッドシートにインポートします。
  2. 構文: =IMPORTHTML(URL, "table" または "list", インデックス)
  3. 使用例: 1つ目の表データを取得するには、=IMPORTHTML(URL, "table", 1)を使用します。

IMPORTDATA関数

IMPORTDATA関数は、ウェブ上に保存されたCSVやTSVといった構造化データをスプレッドシートに取り込むための関数です。特に、外部のデータソースからリアルタイムで更新されるデータをスプレッドシートに反映したい場合に役立ちます。
  1. 役割: 外部サイトにあるCSVやTSVファイルをインポートし、スプレッドシートに表示します。
  2. 構文: =IMPORTDATA("URL")
  3. 使用例: =IMPORTDATA("https://example.com/data.csv")

IMPORTXML関数の使い方

IMPORTXML関数は、ウェブページの特定のデータを抽出する際に非常に便利な関数です。このセクションでは、IMPORTXML関数の書式や使い方について、XPathの基本と併せて詳しく解説します。これにより、Googleスプレッドシートを使用して、ウェブ上のさまざまなデータを効率よく収集できるようになります。 <>

関数の書式

IMPORTXML関数の基本的な書式は以下の通りです。

=IMPORTXML(URL, "XPathクエリ")

  1. URL: データを取得したいウェブページのURLを指定します。ダブルクォーテーション(")で囲んで記述します。
  2. XPathクエリ: 抽出したいデータの場所を指定するためのXPathを記述します。

この関数を使うと、特定のHTML要素や属性を抽出できます。たとえば、ウェブサイトの全リンクを取得する場合には//a/@hrefをXPathクエリとして使用します。

XPathの基礎知識

IMPORTXML関数を使用する際に不可欠なのがXPathの理解です。XPath(XML Path Language)は、XMLドキュメント内の要素や属性を指定するためのクエリ言語です。ウェブページもHTML構造で表されているため、XPathを利用して特定の要素を選択し、必要なデータを取得することができます。

XPathの基本例

  1. //h1 : ページ内のすべてのh1要素を取得
  2. //a/@href : ページ内のすべてのリンク(href属性)を取得
  3. //*[@id="content"] : idが「content」の要素を取得

IMPORTHTMLを使って表データを取得する方法

IMPORTHTML関数は、ウェブページ上にあるテーブルやリストデータを簡単にGoogleスプレッドシートに取り込むことができる便利な関数です。特に、ウェブサイトで公開されているランキングや統計情報など、規則的に整理されたデータを自動で取得したい場合に役立ちます。このセクションでは、IMPORTHTML関数の使い方について詳しく解説します。

構文: =IMPORTHTML(URL, "query", index)

  1. URL: 抽出対象のウェブページのURL。必ずダブルクォーテーション(")で囲みます。
  2. query: 抽出する要素のタイプを指定します。"table"は表データを、"list"はリストデータを取得します。
  3. index: 取得したいテーブルやリストの番号です。ウェブページに複数のテーブルがある場合、インデックス番号で指定できます。

使用例

1つ目のテーブルを取得したい場合は、次のように記述します。
=IMPORTHTML("https://example.com/page", "table", 1)

この式により、指定したURLの1つ目の表データがスプレッドシートに取り込まれます。リスト形式のデータも同様に取得でき、"table"の部分を"list"に置き換えることでリストを抽出可能です。

CSVやその他の構造化データのインポート

GoogleスプレッドシートのIMPORTDATA関数を使用すると、ウェブ上に公開されているCSVやTSV形式のデータを簡単に取り込むことができます。例えば、定期的に更新される売上データや気象データなど、CSVファイルで提供されているデータをリアルタイムにスプレッドシートに反映したい場合に便利です。このセクションでは、IMPORTDATA関数の基本構文と使用方法について解説します。

IMPORTDATAの使い方

構文: =IMPORTDATA("URL")

  1. URL: インポートしたいCSVまたはTSVファイルのURLを指定します。必ずダブルクォーテーション(")で囲みます。

使用例

以下のようにIMPORTDATA関数を使うことで、外部のCSVデータをスプレッドシートに簡単に表示することができます。

=IMPORTDATA("https://example.com/data.csv")

この式を入力することで、指定したURLのCSVデータがスプレッドシートに表示されます。IMPORTDATA関数は、自動更新機能もあるため、外部のデータが変更されるたびにスプレッドシートの内容も自動的に更新されます。

まとめ

本記事では、Googleスプレッドシートを活用してウェブサイトのデータを取得するための方法を紹介しました。IMPORTXML、IMPORTHTML、そしてIMPORTDATAといった関数を使うことで、ウェブ上のさまざまなデータを効率的にスプレッドシートに取り込み、リアルタイムで分析に役立てることが可能です。

これらの関数を使いこなすことで、手間をかけずに最新のデータを収集し、マーケティングや業務の効率化に貢献できます。データの形式や必要な情報に合わせて適切な関数を選び、ぜひご活用ください。

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