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UE5 パッケージ化後に Unlit 表示を可能にするプラグインの作成手順

Last updated at Posted at 2023-12-03

20231203_02.jpg

はじめに

この記事では、プラグインを制作し、パッケージ化後にも機能する 「Unlit」「Lit」 の切り替えノードを用意する工程を残します。プラグイン制作の練習用にもなるかなと思います。
この記事での 「Unlit」 とは、ビューポートのUnlit 表示を、パッケージ化後も機能させる事を指します。(ポストプロセス除外/テクスチャの色をそのまま表示)
「C++ で書けば、パッケージ化後にも Unlit 表示が可能」という話を、海神 航さんのツイートを参考に試してみたらできたので、わーいという感じでしたが、
時々、パッケージ化後に Unlit 表示したいなと思うことがあったので、
自分用のメモ的に、Unlit表示させるプラグインの用意の仕方を残しておきたいと思います。

前提

解説環境:UE5.3.2 VisualStudio2022 Win10

プラグイン制作手順

C++ プロジェクトを用意。

プラグインを開きます。(左上メニュー「編集」>「プラグイン」)
左上 「+追加」 ボタンをクリック。
20231202_02.jpg

「ブループリント ライブラリ」 を選択。
20231202_04.jpg

  • 「プラグイン名」を、入力します。今回はコードの差し替え部分がわかりやすいように「xxxUnlitxxx」にしました。
  • 「Author」に、あなたの名前。
  • 「Description」に、プラグインの説明を入れます。 Packaging Viewmode Unlit Select.
  • 「Author URL」には、配布する場合は、連絡のつくアドレスを入れる。自分しか使わないなら書かなくていい。
  • 「Is Beta Version」は、初心者のうちは、全部Betaなので、チェックを入れます。

入力が済んだら「プラグインを作成」。

Visual Studio が起動すると思います。

Visual Studio 自体が起動していない場合、「ツール」から「Visual Studio 2022を開く」で起動して、
「コンテンツブラウザ」のフォルダ「Plugins」の中の「xxxUnlitxxx C++ クラス」「xxxUnlitxxx」「Public」「xxxUnlitxxxBPLibrary」をダブルクリックで開き、

以下のように書き換えます。

xxxUnlitxxxBPLibrary.h
#pragma once

#include "CoreMinimal.h"
#include "Kismet/BlueprintFunctionLibrary.h"
#include "xxxUnlitxxxBPLibrary.generated.h"

UCLASS()
class XXXUNLITXXX_API UxxxUnlitxxxBPLibrary : public UBlueprintFunctionLibrary
{
    GENERATED_BODY()

public:
    UFUNCTION(BlueprintCallable, meta = (DisplayName = "Apply Unlit View Mode", Keywords = "xxxUnlitxxx Apply Unlit View Mode"), Category = "Unlit")
    static void ApplyUnlitViewMode();

    UFUNCTION(BlueprintCallable, meta = (DisplayName = "Apply Lit View Mode", Keywords = "xxxUnlitxxx Apply Lit View Mode"), Category = "Unlit")
    static void ApplyLitViewMode();
};

xxxUnlitxxxBPLibrary.cpp
#include "xxxUnlitxxxBPLibrary.h"
#include "GameFramework/PlayerController.h"
#include "Engine/Engine.h"
#include "Engine/GameViewportClient.h"

void UxxxUnlitxxxBPLibrary::ApplyUnlitViewMode()
{
    const EViewModeIndex DesiredViewMode = VMI_Unlit;
    UGameViewportClient* ViewportClient = GEngine->GameViewport;
    ViewportClient->ViewModeIndex = static_cast<int32>(DesiredViewMode);

    UE_LOG(LogTemp, Warning, TEXT("***************** ApplyView: %s ***********************"), *UEnum::GetValueAsString(DesiredViewMode));
}

void UxxxUnlitxxxBPLibrary::ApplyLitViewMode()
{
    const EViewModeIndex DesiredViewMode = VMI_Lit;
    UGameViewportClient* ViewportClient = GEngine->GameViewport;
    ViewportClient->ViewModeIndex = static_cast<int32>(DesiredViewMode);

    UE_LOG(LogTemp, Warning, TEXT("***************** ApplyView: %s ***********************"), *UEnum::GetValueAsString(DesiredViewMode));
}

xxxUnlitxxx がプラグイン名なので、別の名前のプラグイン名の場合は、差し替えます。
警告文のUE_Logは省略してもいい気がしますが、注目箇所として残しています。

C++コードの差し替えが済んだら、

左上メニュー「ツール」>「デバッグ」>「モジュール」
20231202_05.jpg

検索「unlit」でプラグインを見つけ、xxxUnlitxxx を「再コンパイル」
20231202_06.jpg

コンパイルが完了したら、プラグイン自体は完成です。

使う

ブループリント上で unlit と検索して、
「Apply Unlit View Mode」と、「Apply Lit View Mode」を呼び出します。
20231202_07.jpg

これが、パッケージ化後にも機能しているのを確認できたら、OK。

別プロジェクトで使う

あとは、このプラグインを、別のプロジェクトにコピーして、ちゃんと機能するのを確認します。
20231202_08.jpg

プロジェクトをパッケージ化するには、C++プロジェクトである必要がありますが、おそらく問題なく動くと思います。

リリース?

プラグインを、マーケットプレイス にリリースするには、
「プラグインのパッケージ化」をする必要がありますが、
自分で使う分には、「プラグインのパッケージ化」はしなくても使えます。

リリース設定に関しては、ayumaxさんの「UE4マーケットプレイスにC++ Pluginを公開するためのTips」の参照をお勧めします。

「プラグインのパッケージ化」を行い、エンジンプラグイン Plugins/Marketplace に置くと、ブループリントプロジェクトで使ってもそのままプロジェクトのパッケージ化が可能になります。
「バージョン毎にプラグインをパッケージ化する必要」があり、「全てのプラットフォーム用にプラグインをパッケージ化するのはだいぶ面倒」なので、生データを共有した方が扱いやすそうだなと思った今日この頃。

一応 GitHub に参考用生データを置いておきます。

後記

方法論を検証公開していただいている、海神 航さんに感謝致します。
稀に欲しくなる機能な気がするので、この記事が何かの役に立ったらいいなと思います。
気になる点、改善箇所をご指摘いただけると非常に助かります。

Qiitaの↓コメントか、↑リプライでいただけると嬉しいです。

アドベントカレンダーの風習がよくわからないまま毎年参加していますが、
今年もたくさんの記事楽しみですね。

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