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実務未経験者が1ヶ月で基本情報取った時の話

Last updated at Posted at 2022-08-15

挨拶

はじめまして!
株式会社オープントーンの柳澤です。
弊社ではアウトプットの一環として、Qiitaの記事投稿を推奨しております。
ちょうど入社前に基本情報技術者試験に合格していたので、
アウトプットの一環、また資格学習法の振り返りも兼ねて記事として残しておきます。

株式会社オープントーンOrganizations : https://qiita.com/organizations/opentone

当記事は2021/11受験の記録になります。
出題範囲、試験時間、出題形式等は定期的に改訂が加えられるため、
当記事の内容は、最新の試験内容にそぐわない可能性がありますのでご了承ください。
最新の試験情報はIPA公式の試験要綱を参照してください。

基本情報者技術者試験について

試験の概要について説明します。

  • 受験時期: 毎年2回開催(4-5月,10-11月)

  • 受験料: 7,500円

  • 受験方式: 主にテストセンターでのCBT(Computer Based Testing)方式(Webで日程場所指定して予約)

  • 試験形式:
    キャプチ.PNG

  • 出題範囲:

午前試験

分野 大分類
テクノロジ系 基礎理論
コンピュータシステム
技術要素
開発技術
マネジメント系 プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
ストラテジ系 システム戦略
経営戦略
企業と法務

午後試験

問題番号 分野
問1(必須) 情報セキュリティ
問2-5(選択) ハードウェア・ソフトウェア
ネットワーク
ソフトウェア設計
サービスマネジメント
問6(必須) データ構造とアルゴリズム
問7-11(必須) ソフトウェア開発(言語は選択)
  • 合格点: 午前試験・午後試験それぞれが60点(100点満点)で合格

どうやら2023年4月から大きな変更があるようです。
年2回の試験が通年化され、
試験範囲、内容も変わるようなので受験される方は公式資料をチェックしておきましょう。
情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について(基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験化)

引用:試験要綱Ver.4.6 ※2021秋季受験時試験要綱
  :基本情報技術者試験(FE) ~ ITエンジニアの登竜門 ~

事前知識Tips

  • 試験の予約について
    資格試験というと午前・午後試験はまとめて行うイメージがありますが、
    それぞれ別で枠を予約しなければならないので注意しましょう。
    なお午前→午後の順番でしか予約はできません。

  • 受験会場の予約について
    受験可能期間の終わり際に予約したのですが、都心の土日のテストセンターの予約がかなり埋まっていた覚えがあります。
    特段の理由がない限りなるべく早めに予約するのがベターです。
    都心でさえかなり埋まっていたので、受験会場が少ない地方の方は特に注意です。

  • 申し込みサイトのUIについて
    試験予約をするプロメトリックでは空きがある試験会場だけを絞り込む検索ができず、
    個別の日付ページから、各会場の空き状況を確認するページ構造になっています。
    そのため、何度もページ遷移をすることになり情報が見づらいのでPCで予約することを推奨します。

  • スコアレポートについて(得点表)
     合格発表とは別に、受験後数時間後にメールでスコアレポートの案内が届きます。(午前/午後試験それぞれ届きます。)
     そこから自分の得点表にアクセスでき、その日中に合否がわかるようになっています。
     後日公式HP上で合格発表があり、そのしばらく後に合格証が登録住所に送られてきます。

勉強について

使ったテキスト・サイト

令和3-4年度版 基本情報技術者試験 対策テキスト (よくわかるマスター)
基本情報技術者試験の解説テキストです。この本でなくとも自分に合ったテキストであれば何でもいいと思います。

基本情報技術者試験ドットコム 基本情報技術者過去問道場
過去数十回分の過去問を解けるサイトです。単に過去問が出題されるだけでなく、
単元別の正答率を見たり、分野別に絞って出題することが可能です。
個人的にはこのサイトはマストだと思います。

学習方法

はじめにテキストをとりあえず2周読みました。
1周目はわからないところは線だけ引いて飛ばして、全体の流れをつかむような読み方をしました。
2周目は1周目線引いた単元をしっかり理解できるように読み込みました。
読んでもわからないものはネットで調べたりして、分からない単元を潰していくイメージで読みました。

それが終わったら過去問道場を本番までひらすら回します。
まずは直近10回分を1周して、1回分ごとに間違えた問題はテキスト等で復習してから次の回を解くようにしました。
10回分終えるころには午前試験5-6割・午後試験4割くらいは取れるようになっていました。
10回分の単元の得点率をみると、苦手分野で顕著に点数が取れていなかったので、
そこからは直近10回分の苦手分野のみをひたすら回しました。

自分の場合は時間的な都合で午前試験と午後試験を同時に対策していましたが、
午前試験が理解できていないと解けない問題が午後試験に出題されるため、
時間的余裕のある方は午前試験の範囲をある程度理解した上で午後試験の対策を始めることをお勧めします。

勉強時間

  • 総勉強時間
    対策テキスト:15時間5分
    過去問道場 :62時間15分
    ---------------
        計 :77時間20分

平日毎日1.5時間、土日合計で12時間勉強してました。
週の学習時間が20時間前後で、受験日の4週(1月)前から勉強を始めました。
※受験時は実務未経験者だったため、経験者ならここまでかからないと思います。

必須ではないけどためになる参考書

資格勉強前に読んでいて理解の助けになったものを紹介していきます。余裕があれば読んでみてください。

ネットワークがよくわかる教科書
過去問やっていて驚いたのですが、この本はまんまネットワーク単元の出題範囲を網羅しています。
必須ではないですが、丁寧に解説している本なのでネットワーク単元が苦手な方は持っておくと安心です。

体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践
俗に言う徳丸本。実際にサンプルコードを動かしながらでWebのセキュリティを学ぶことができる良本です。
セキュリティ単元の範囲は網羅していますが、辞書的な厚さなので資格取得のためだけに買うのはお勧めしません。

スッキリわかるSQL入門
SQLの基礎解説からDML,DDL文までの演習を通して学ぶことができる構成になっています。
これを読んでおけばDB単元の知識は問題ないと思います。
厚さはありますが、サクサク読んで理解できるので、DB知識がない方にお勧めです。

振り返り

結果

  • 午前試験 77.5点/100点 合格点60点

    • テクノロジ系 75%
    • マネジメント系 80%
    • テクノロジ系 78%
  • 午後試験 60.5点/100点 合格点60点

    • 問1(必須) 情報セキュリティ 100%
    • 問2(選択) ソフトウェア・ハードウェア 16%
    • 問5(選択) サービスマネジメント 100%
    • 問6(必須) データ構造及びアルゴリズム 32%
    • 問11(必須) ソフトウェア開発(表計算ソフト) 60%

反省点

点数配分を見ると、午後試験が本当にギリギリでした...
特に点が取れていない単元は、ほとんど苦手分野でした。(問2,問6)

思い返してみれば、直前期間は苦手分野の集中的な復習を行っており、
それが功を奏して合格ラインまで点が取れたという印象です。
とはいえ午後試験はじっくり時間をかけてやるべきだったというのが反省点です。

おわりに

この記事を読んでいる方の中にもこれから受験される方がいらっしゃる方がいるかもしれません。
この記事でなくとも基本情報技術者受験記は様々な方が投稿されていますので、自分に合った勉強法を見つけていただければと思います。

もし勉強法を探す中で、この記事が参考になりましたら幸いです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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