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macOS上で,homebrew や macportを使わずにgccをインストールしたい.The method to install gcc without homebrew or macport

Last updated at Posted at 2023-05-27

macOS上で,homebrewmacportを使わずにgccをインストールしたい.

追記(2023-June-18)

ここで述べる方法はIntelプロセッサにしか対応していないらしい.
M1&M2チップに対してはパッチを処方する必要があるらしく,現状そのパッチもプロトタイプしか公開されていないとのことなので,ここでは述べないことにする.

1.ミラーサイトでtar.gzファイルをダウンロードする.

ここではtsukuba serverからのダウンロードを想定する(多分どこのサーバーでも同じ).releasesに入り,欲しいバージョンを選択し,tar.gzファイルをダウンロードする.tar.gzファイルの保存先はどこでも良いが,アクセスしやすい場所(デスクトップなど)に置くのが良い.

以降は,gcc-12.2.0.tar.gzを,デスクトップに保存したとして,インストールの過程を述べる.
gcc-12.2.0.tar.gzは展開しておく(ダブルクリックでできる).

2. Terminal上で必要なものをインストールする

2.1 Terminalを起動し,gcc-12.2.0へ移動する.

> cd ~/Desktop/gcc-12.2.0

2.2 prerequisites のダウンロード

> contrib/download_prerequisites

うまくいくと,以下のような表示が出る:

	gmp-6.2.1.tar.bz2: OK
	mpfr-4.1.0.tar.bz2: OK
	mpc-1.2.1.tar.gz: OK
	isl-0.24.tar.bz2: OK
	All prerequisites downloaded successfully.

3. gcc のインストール

3.1 buildフォルダを作成し,その中でインストール作業を行わせる:

> mkdir build && cd build

3.2 configure をまわす:

ここでは,gccのディレクトリはusr/local/gccに保存することにする.
場所を変えたい場合は,prefix=の値を自身の望む保存先に指定すれば良い.

> ../configure --prefix=/usr/local/gcc --enable-languages=all

追記

Big Sur(Mac OS 11.7.4)で試した場合(というより,CommandLineToolsをインストールしているか否かが問題の気がする),gccのインストールがうまくいかなかった.以下のように../configureのオプションを書き換えたらうまくいった:

> ../configure --prefix=/usr/local/gcc --enable-languages=all --with-sysroot=/Library/Developer/CommandLineTools/SDKs/MacOSX.sdk

3.3 make & install

> make -j 4
> sudo make install

sudo make installの代わりにsudo make install-stripを試したが,うまくいかなかった.理由はよくわからない.

4. CHECK

gccがインストールできているかどうかをしらべる.
Terminalを再起動し,以下のコマンドを叩く:

> cd /usr/local/gcc/bin && ls

これでgcc,g++などのUnixコマンドが表示されればヨシ.

5. PATHを通す.

PATHを通す方法は二通りある.ひとつ目は,自身が使うコマンドだけシンボリックリンクで/usr/local/binにショートカットを置く.ふたつ目は,/usr/local/gcc/binPATHを登録する.
後者の方がまとめてできるので,こちらの方法のみ書く.

/usr/local/gcc/binPATHを登録する.

ここでは,閲覧者がTerminal 上でzshを用いていることを想定する(そうでなければ多分bash).

1. /etc/zshrcをデスクトップに複製する.
2. デスクトップ上のzshrcを開き,編集可能にする.
3. zshrcの最後の行に,export PATH=/usr/local/gcc/bin:$PATHを追加する.
4. /etc/zshrc(はじめからあるヤツ)を,/etc/zshrc_originalとかに名前を変えておく.
5. デスクトップにあるzshrc/etcに保存する.
6. Terminal を再起動する.

多分これで終わり.

「いかがだったでしょうか?」

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