ONLYOFFICE Docsは、テキスト文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、および記入式フォームのためのオンラインビューアとコラボレーションエディタで構成される、オープンソースのオフィススイートです。使用されているコアフォーマットはOOXMLなので、エディタはDOCX、XLSX、PPTXファイルと高い互換性が高いです。Redmine、Jira、Nextcloud、Strapiなど、複数のクラウドサービス内でこのスイートを使用することができます。
WordPressは、ブログやウェブサイトのパブリッシングサービスとして使用されるオープンソースのコンテンツ管理システムです。ONLYOFFICEを含む多くのテーマやプラグインを利用してWordPressインスタンスを拡張することができます。
ONLYOFFICE DocsをWordPressに接続することで、以下のことが可能になります。
・管理画面からオフィスドキュメントの編集
・ONLYOFFICEブロックを投稿に追加することで、サイト訪問者がダウンロードせずに挿入されたファイルを閲覧
前提条件
・ONLYOFFICE Docs(ドキュメントサーバー)v7.0 または v7.1
・WordPress インスタンス v5.9.0 以降
・WordPress用ONLYOFFICEプラグイン
ステップ1:プラグインのインストール
プラグインのmasterブランチをクローンします。
cd wp-content/plugins
git clone https://github.com/ONLYOFFICE/onlyoffice-wordpress
準備ができたら、WordPress管理ダッシュボードのプラグインセクションに移動し、ONLYOFFICEプラグインを有効化してください。
ステップ2:ONLYOFFICEドキュメントサーバーの設定
プラグインをインストールしたら、WordPressインターフェース経由でONLYOFFICEを構成してください。管理ダッシュボードに移動して、ONLYOFFICE設定に切り替えて、以下のパラメータを指定しましょう。
- ドキュメント編集サービスアドレス:インストールされたONLYOFFICEドキュメントサーバのURL
- ドキュメントサーバJWTシークレットキー:不正なアクセスからドキュメントを保護するためのJWTを有効にする。ONLYOFFICE ドキュメントサーバーの設定ファイルにも同じシークレットキーを指定しないと、検証が有効にならない。
ステップ3:WordPressでONLYOFFICEを使う
「Media」セクションからアップロードされたすべてのファイルは、管理ダッシュボード内のONLYOFFICE 「ファイル」ページに表示されます。
管理者権限を持つユーザーは、2つの共同編集モード、変更履歴、コメント、内蔵チャットを使用して、DOCX、XLSX、PPTXファイルの編集と共同作業を行うことができます。ファイル名をクリックすると、同じタブでエディタが開きます。すべての変更は、同じファイルに保存されます。
投稿を作成する際、ONLYOFFICEブロックを追加してから、新しいファイルをアップロードするか、メディアライブラリからファイルを選択することができます。
投稿が公開された後、WordPressサイトの訪問者はこのファイルにアクセスし、埋め込みモードで閲覧することができます。
以上です。ONLYOFFICE DocsとWordPressが接続され、複数のアプリケーションを切り替えることなく、オフィス文書を扱うことができるようになりました。