templateでC3861

C++ の template をいろいろと試してみているのだけど，その途中で唐突に

識別子が見つかりませんでした

と言われて「ちょっと意味わかんないですね…」ってなった．

↓の Deriv::F3() がコンパイル通らない．
「 empty って何すか？」とのことだ．
仕方ないので試しに F1() とか F2() のように「いや，だからコレだよコレ」という感じで書いてやると何事もなかったかのように通る．

template< class T >
struct Base
{
    bool empty() const {    return true;    }
};


template< class T >
struct Deriv : public Base<T>
{
    bool F1() const {   return Base<T>::empty();    }   //OK
    bool F2() const {   return this->empty();   }   //OK
    bool F3() const {   return empty(); }   //C3861  'empty': 識別子が見つかりませんでした
};

基底クラスの public なメンバが見えないとか，そんなことってないだろう！？

何やら派生元が Base<T> という template な型であることが要因っぽいが……
こんなのでコンパイルエラーとか言われなかったような気がするんだよなぁ（←曖昧な記憶だけども）．

何なのコレ？

…ということで，頑張って検索してみたところ，どうやら「/Permissive-（標準への準拠）」というページに書かれている話が該当する模様．

コンパイラに標準準拠モードを指定します。 このオプションを使用すると、コード内の準拠の問題を特定して修正し、より正確で移植性の高いものにすることができます。

とか書かれているので，「コンパイル通っていた（気がする）」という挙動の方がまちがい(?)というか　標準に準拠していなかった　ということか．

仕方ない．片っ端から this-> って付けて回ることにするか．