概要
仮想マシンのバックアップではなく、ESXi 本体のバックアップについて記載する。
なお、本手順の実施には VMware-vSphere-CLI がクライアントに必要。
手順
VMware-vSphere-CLI が必要。
Windows 版と Linux 版のパッケージが存在するが、バンドルされている Perl のライブラリもしくはインタプリタが違うだけで、Perl で作られたコマンドがいっぱい入っているだけなので、作り自体に違いはない。
Windows 版を使う場合は UAE が邪魔をするので、パッケージインストーラでインストールした後に、同時にインストールされる ActivePerl と CPAN ライブラリにパスを通す時に、管理者で実行を付与しておくとよい。
インストール
パッケージのセットアップだけで問題ない。
Windows(6.0.0 64bit版の場合)はインストーラーを実行してインストールするのみ。
./VMware-vSphere-CLI-6.0.0-3561779.exe
Linux版(6.0.0 64bit版の場合)は適当なディレクトリにパッケージを展開し、vmware-install.pl
を実行して画面に表示されるライセンスに同意してインストール先を指定するだけ。
cd /opt
tar zxf VMware-vSphere-CLI-6.0.0-3561779.x86_64.tar.gz
cd vmware-vsphere-cli-distrib
./vmware-install.pl
バックアップ
下記の環境でバックアップ/リストアをする場合を例として。
なお、バックアップ時は仮想マシンを停止する必要はない。
- ESXi:192.168.0.100
- バックアップ先:192.168.0.200
Windows の場合は、VMware vSphere CLI をスタートメニューから選択して、コマンドプロンプトを起動して下記を実行する。
vicfg-cfgbackup.pl --server 192.168.0.100 --username root --password (パスワード) -s c:\temp\(バックアップファイル名).bak
Linux の場合は、ターミナル上で下記を実行する。
vicfg-cfgbackup --server 192.168.0.100 --username root --password (パスワード) -s /opt/(バックアップファイル名).bak
※--password
は未指定だと対話式で入力を求められる
リストア
前項で取得したバックアップをリストアする例。
なお、リストアは仮想マシンを全て停止する必要がある。
Windows の場合は、VMware vSphere CLI をスタートメニューから選択して、コマンドプロンプトを起動して下記を実行する。
vicfg-cfgbackup.pl --server 192.168.0.100 --username root --password (パスワード) -f -l c:\temp\(バックアップファイル名).bak
Linuxの場合は、ターミナル上で下記を実行する。
vicfg-cfgbackup --server 192.168.0.100 --username root --password (パスワード) -f -l /opt/(バックアップファイル名).bak
※--password
は未指定だと対話式で入力を求められる