はじめに
この記事では話題になっているWebアクセシビリティに関して知り、取り組めるようになることが目的です。
まずは、Webアクセシビリティとはなんなのかについてまとめていきます。
アクセシビリティ(Accessibility)の概要
アクセシビリティとは、「利用可能な状況の幅広さ」を意味し、Accessibility = Access(アクセスする) + Ability(できること)
から成り立っています。すなわち、さまざまな状況の人々が製品やサービス、環境を利用しやすくすることを指します。
ユーザビリティとの違い
ユーザビリティは「使いやすさ」を指し、特定のユーザーや状況下での利用のしやすさを意味します。一方、アクセシビリティは様々なユーザーの状況を考慮した利用可能性の幅を表します。
Webアクセシビリティの概要
Webアクセシビリティは、Web上のコンテンツやサービスが幅広いユーザーにとって利用可能であることを意味します。
アクセシブルなWeb
Webは、通信環境と端末があれば、どのような時間や場所、デバイスからでもアクセス可能です。これにより、様々な状況の人々がオンラインで買い物や学習、仕事、情報収集を行うことができます。
Webコンテンツの柔軟性
Web上のコンテンツはユーザー側で表現を変更できるため、さまざまな状況のユーザーに対応可能です。例えば、文字の大きさや色の変更、スクリーンリーダーを通じた音声読み上げなどが可能です。
Webアクセシビリティと「障害」
アクセシビリティを考える際、障害の有無だけでなく、様々な利用状況を考慮する必要があります。
障害の種類と対応
- 視覚障害: スクリーンリーダーや文字サイズの調整、コントラストの変更などで対応可能
- 色覚特性: カラーフィルタを使用して色を認識しやすくする
- 聴覚障害: 音声情報をテキストに変換することでアクセスを容易にする
- 上肢障害: キーボードのみでの操作や音声コントロールなど、様々な入力方法を提供する
- 認知・学習障害: 分かりやすい言葉の使用や補助的なグラフィック、シンボルの利用など
加齢と障害
加齢によっても、視覚や聴覚、認知能力などに変化が生じるため、アクセシビリティの考慮が必要です。
一時的な障害
一時的な状況(メガネを忘れた、手が塞がっているなど)もアクセシビリティの観点から考慮する必要があります。