はじめに
私は、ソフトウェアテストについて何をどう勉強したらよいかわからなかった。
私は、新卒から2年半ほど、ソフトウェア品質保証・ソフトウェアテストを担当しています。しかし、今まで、ソフトウェアテストの勉強方法が分からずずっと悩んできました。ようやく最近、ソフトウェアテストについて本格的に学習を開始できました。なので、今回はソフトウェアテスト初学者の私が、ソフトウェアテスト初学者の方向けに、学習始めたきっかけと実践していることを共有できたらと思いこの記事を書きました。
最近ソフトウェアテストについて学習を始めた
自分のテストとレビューは何かが足りないと感じていた
テスト・レビューは、「何を、どれだけ、どのように、テスト・レビューしたら開発対象の品質が完璧」という明確なゴールがないと考えています。(ISTQBにも「テストは欠陥があることは示せるが、欠陥がないことは示せない」(テストの原則)とあります)そんな中、テスト・レビューを担当する中で、私は↓を感じていました。
- 自分に比べ、職場の先輩たちは広い観点・視野でテスト・レビューをしている
- それに比べて、自分のテスト・レビューの質がなかなか上がらない。
- テストの経験を積めば、テスト・レビューの質は自然と上がるのか?
- テスト・レビューを何となく、感覚的にやってしまってるのは果たして良いものか?
- 欠陥(バグ)が1つでも見つかれば、テスト・レビューとして役割を果たしていると安心してしまう
- 欠陥(バグ)が見つかる=最適なテスト・レビューなのか?
今までテスト・レビューに関して勉強したことがなかった。
今までソフトウェアの基礎とドメイン知識を勉強していた
↓の原因は、自分の経験の少なさと、プログラミングと製品に関して知識が足りないことが原因と考え、ソフトウェアの基礎とドメイン知識について勉強をしていた
- 自分に比べ、職場の先輩たちは広い観点・視野でテスト・レビューをしている
- それに比べて、自分のテスト・レビューの質がなかなか上がらない。
- テストの経験を積めば、テスト・レビューの質は自然と上がるのか?
- プログラミング・モデリング・・・自分が書けるようになれば、テスト・レビューの質が上がる!と考えていた
- C言語
- UML
- ドメイン知識と開発知識
- 自動車
- 組み込み、マイコン、回路
ソフトウェアの基礎とドメイン知識が身に付き始め、テスト・レビューで発見・指摘できる欠陥は増えた。しかし、ある時から↓を感じ始めた。
- テスト・レビューを何となく、感覚的にやってしまってるのは果たして良いものか?
- 欠陥(バグ)が1つでも見つかれば、テスト・レビューとして役割を果たしていると安心してしまう
- 欠陥(バグ)が見つかる=最適なテスト・レビューなのか?
ソフトウェアテストの技術を学習することの必要性に気が付く
私は、↓をちゃんと説明できるだけのソフトウェアテストに関する知識がありませんでした。
そして、ソフトウェアテストの技術を学習することの必要性に気が付きました(今更ですが。)
気づかせてくれたのは、会社の先輩でした。
- ソフトウェアテストの目的は?(欠陥を見つけるだけ?)
- ソフトウェアテストでやるべきことは?(テストを"やる"だけがソフトウェアテストだと考えていた)
- テスト技法とその使い方は?(テスト技法だけをピックアップして勉強したが、実践で使えなかった)
- etc.
そして最近学習を開始しました
- ソフトウェアテスト専門書で学習(↓私が読んだ本)
- マインドマップから始めるソフトウェアテスト(初めて読んだソフトウェアテストに関する本)
- ソフトウェア品質保証 入門
- ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第 4 版 シラバス 2018 対応
- 実践 ソフトウェアエンジニアリング(※ソフトウェア工学全般の内容)
- JSTQB FL取得を目指し勉強
- 試験は2020年2月8日 (ブログ更新日 :2019年12月2日)
- 試験までの勉強方法・内容まとめ等も今後ブログで記事にしたいと思います。
- ソフトウェア開発・ソフトウェアテスト関連のイベント・カンファレンスへの参加
- 4th 長崎 QDG
- JaSST Review’19
- WACATE2019冬(予定)
ソフトウェアテストは、奥が深い (楽しい!)
今まで、直観的にテスト・レビューを"やり"、欠陥が1つでも見つかれば、テスター・レビューアとしての役割を果たした気になっていた。しかし、テスト・レビューは"やる"だけでなく、**"発想すること"が大切だったり、それを実現するためには、"テストプロセス"というものがあったり、最小・最善のテストケースを生み出すための"テスト技法"**があったり、まだまだ、私の知らないことだらけなので、これから学んでいきます。
ソフトウェアテスト業界は想像以上に大きかった
実際はソフトウェアテストに関して、本が世の中たくさん出ている
ソフトウェアの参考書にはテストに関する内容が少ないと感じていましたが、むしろ、ソフトウェアテストの専門書が世の中にはたくさん存在します。(ソフトウェア開発の本と分けないと内容が入りきらないのだと思います。)
- 例えば、「ソフトウェアテスト 書籍」で検索してみるとよいです。
ソフトウェアテストの資格もある
- JSTQB認定テスト技術者資格
- IT 検証技術者認定試験(IVEC)
- ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)
ソフトウェアテストに特化したカンファレンス・イベントも数多くある
- JaSST (Japan Symposium on Software Testing)
- WACATE (Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers)
- Connpassの各種IT勉強会
ということで、ソフトウェアテスト初学者の私がやり始めたこと
-
ソフトウェアテスト専門書で学習
-
JSTQB FL取得を目指し勉強
-
ソフトウェア開発・ソフトウェアテスト関連のイベント・カンファレンスへの参加
-
その他取り組み↓
- コミュニティ活動を活発にする
- SNS
- Twitter (https://twitter.com/naosumi_tech)
- SNS
- 学んだことをアウトプットする(知識はアウトプットしたときに定着するらしい)
- ブログ
- Qiita (Naosumi K)
- マインドマップ(勉強中に頭の中を整理するのに活用)
- XMind (http://jp.xmind.net/)
- ブログ
- コミュニティ活動を活発にする
まとめ
- 自分のテストとレビューは何かが足りないと感じたら
- ドメイン知識とテストの経験数だけでは、テストのレベルアップに限界がある
- ソフトウェアテストの専門知識が必要かも
-
ソフトウェアテスト業界は想像以上に大きい
- 世の中には、ソフトウェアテストに関する専門書が多く出ている
- ソフトウェアテストの資格もある
- ソフトウェアテストに特化したカンファレンス・イベントも数多くある
- ということで、ソフトウェアテスト初学者の私が実践していること
- ソフトウェアテスト専門書で学習
- JSTQB FL取得を目指し勉強
- ソフトウェア開発・ソフトウェアテスト関連のイベント・カンファレンスへの参加
- コミュニティ活動
- 学んだことのアウトプット
- これから、ソフトウェアテストの勉強方法・勉強した内容のまとめを発信したいと考えています。ソフトウェアテスト初学者の方の参考になればいいなーと思います。
最後まで、読んでくださりありがとうございました!(^^)/