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GCMのUser Notificationsの使い方

Last updated at Posted at 2015-01-30

※本記事はWaterCell Developer's Blogからの転載です。

Google Cloud Messaging for Androidの勉強をしていたところ、User Notificationsのドキュメントに分かりづらい部分があってハマったので、備忘録として書き残しておこうと思います。

というわけで、User Notificationsがどんな機能なのかは説明しません。知りたい方は、ドキュメントをお読みください。

User Notificationsを使わずにpush配信する

まずは、普通のpush配信のやり方。公式資料でも丁寧に紹介されていますし、日本語記事も多くあります。

curl \
--header "Authorization: key=<API_KEY>" \
--header Content-Type:"application/json" \
https://android.googleapis.com/gcm/send \
-d "{\"registration_ids\":[\"<REGID>\"],\"data\":{\"message\":\"Hello\"}}"

registration_idsをJSON配列として列挙すれば、IDに紐付いた端末に{"message":"Hello"}というデータが配信されます。

User Notificationsを使ってpush配信する

同じユーザーが持っている複数の端末に対してPush通知を送りたい場合は、registration_idsを列挙するよりも、User Notificationsを使ったほうが便利そうです。

シンプルな流れとしては、下記の手順になります。

  1. 複数のregistration_idをまとめたnotification_keyを発行する
  2. notification_keyを使ってpush通知を行う

notification_keyを発行する

まずはnotification_keyを発行しましょう。各種ID, KEYを適切に配置していけば、特に難しいことはありません。

Request

curl \
--header "project_id: <PROJECT_NUMBER>" \
--header "Authorization: key=<API_KEY>" \
--header Content-Type:"application/json" \
https://android.googleapis.com/gcm/notification \
-d "{\"operation\": \"create\",\"notification_key_name\": \"appUser-Hogehoge\",\"registration_ids\":[\"<REGID>\",\"<REGID>\",\"<REGID>\"]}"

Response

{"notification_key":"<NOTIFICATION_KEY>"}

上記のようなリクエストを送ることで、無事にnotification_keyを取得できました。

push通知を行う(仮)

それでは、notification_keyを使って実際にpush通知を行ってみます。

registration_idsの説明を見ると、必須項目についての話題がありました。

A request must include a recipient—this can be either a registration ID, an array of registration IDs, or a notification_key. Required.

registration_idsnotification_keyのどちらかを必須で含めればよいようです。ということはregistration_idsを使ったパターンをそのまま差し替えればいけるはず。

Request

curl \
--header "Authorization: key=<API_KEY>" \
--header Content-Type:"application/json" \
https://android.googleapis.com/gcm/send \
-d "{\"notification_key\":\"<NOTIFICATION_KEY>\",\"data\":{\"message\":\"Hello\"}}"

Response

Missing "registration_ids" field

・・・あれっ?

困ったときのStackOverflow

StackOverflowを探してみると同じ悩みを持った人が見つかりました。

ベストアンサーがこちらになります。

The documentation is buggy, you have to use this request:

// 略
{ 
   "to": "<NOTIFICATION-ID>",
   "data": {},
}

notification_keyの記述にはtoを使うそうです。

この回答者の方はドキュメントのバグと言ってますが、現在のドキュメントを改めて見てみたところ、notification_keyの行の端にこんな記述がありました。

HTTP. This feature is supported in CCS, but you use it by specifying a notification key in the "to" field.

なるほど、notification_keyフィールドがサポートされているのはCCS方式でリクエストするときだけで、あとの場合はtoに入れてねということでしょうか。

しかしこの書き方だと、結局サポート先がHTTPなのかCCSなのか分かりづらいですね。また、当のtoの行を見ると、CCSのみのサポートでHTTPはサポートしていないことになっているので、なるほどこれはbuggyと言われても仕方がない感じがします。

push通知を行う(真)

そんなわけで、最終的にnotification_keyを付与したリクエストは、下記の形になりました。

curl \
--header "Authorization: key=<API_KEY>" \
--header Content-Type:"application/json" \
https://android.googleapis.com/gcm/send \
-d "{\"to\":\"<NOTIFICATION_KEY>\",\"data\":{\"message\":\"Send with User Notification\"}}"

手元の端末が一斉に震える様は壮観でした。

まとめ

GCMを触り始めてみて、push通知が思ったより簡単に、そして無料でできることに驚いています。

ほしい情報をほしい時に通知する、という理想を実現するためには、push通知は大きな役割を果たしてくれます。Android Wearな腕時計型デバイスやGoogle Glassなど、アプリからの通知を受け取ってユーザーの見やすい場所に表示してくれる強力なツールも今後増えていくことでしょう。

通知周りはまたしばらく勉強していきたいと思います。

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