はじめに
はぁ~ムチュキちゅきちゅきかあいいね(出囃子)
この記事は長野高専 Advent Calendar 2023 9日目の記事になります.何を書こうか悩みましたが,先日学会発表を終えたので,参加申し込みから本番までの流れを記事にしておこうと思います.
なんだこいつは(岡本太郎)
・HN:Nighthawks
・一応Pythonが専門らしい
・自分のポートフォリオ作るためにWeb系も勉強中
・生塩ノア好きすぎる1
準備
参加申し込み
「Nighthawks君、学会発表やってみない?」
多分7月中旬だったと思います.指導教員からこの言葉をかけられたのが全ての始まりでした.これまでにも学内・学外で研究発表を行う機会はありましたが,プレゼンの経験を積むことは今後の役に立つだろうと思い,二つ返事で了承してしまいました.
まず書かなければならないのが申込書です.必要事項(発表者,発表題目,連絡先など)を書いたうえで提出しましょう.ちなみに,今回の学会発表のためだけに学会の会員登録を行いました.
予稿提出
続いて予稿を作成します.学会側から予稿のフォーマット等が指定されている場合はそれに従いましょう.多くの場合,原稿の見本やテンプレートが学会のホームページに載っていると思います.
予稿を書くうえでのポイントは,第三者が見て容易に理解できるようにまとめることです.専門用語や定義・数式など,専門外の方にとっては理解が難しいものは多くあります.素人が読んでも研究の概要が分かるように書くことが大事です.とはいえ,予稿にはページ数の制限があるので(一般的にはA4用紙2ページくらいだと思います),研究背景・結果・考察などのバランスを調整しながら書きましょう.
また,掲載する図やグラフも見やすいように工夫しましょう(特にPythonのmatplotlibを使って図を描く場合,デフォルトだと文字サイズが小さい気がします.少し大きくした方が見やすいと思います).
ちなみに,予稿の締め切りに間に合わせるために研究室に通い詰めていたため,今年の夏休みはほぼ潰れました.というのも,この時期は学会誌に掲載する論文の執筆を平行して進めていたからです.お察しの通りメンタルが完全に終わっていました.キャパっていう概念知ってる?
話は変わりますが,私はブルーアーカイブ(以降ブルアカ)というゲームを嗜んでいます.予稿を書き始めた頃,ちょうど期間限定イベントが開催されました.コハルかわいいよコハル…ハナコとコハルの絡みは口角二次関数2になっちゃうよね…いやあ楽しみだn
あーあ.
現実だけでなくゲーム内でも研究関連で追い詰められてしまいました.かわいそうに.しかしブルアカ合同誌を熟読することで耐えました.このあとブルアカ合同誌の感想(約1400文字)を某所に投稿することになるのですが,それはまた別のお話.
スライド作成
予稿が完成したら次はスライドを作成します.最低限意識しておきたいのは「画面はシンプルにまとめる」ことです.デザイン系のコンペならともかく,学会発表では伝わりやすさが大事です.あれこれ装飾を付け加えずに,要点が相手にちゃんと伝わるようなデザインにしましょう.正直,白背景でタイトルの下に線を一本引いておく程度の装飾でも十分だと思います.フォントはヒラギノ角ゴか游ゴシック,英語であればArialなどが見やすいです.
また,スライドには情報を詰め込みすぎないようにしましょう.スライドで大量な情報を見せられるのは聴衆にとっては苦痛でしかありません.スライドは足し算ではなく引き算です.記述する文章は最低限に抑え,図やグラフがあればそれを大きく配置し,補足説明などは口頭でしましょう.スライド用の図を作る際に,私はICOOON MONOというサイトの素材を使用しています.種類も多く使いやすいので大変重宝しています.
夏休み中の某日,スライドを作るために研究室に向かっている途中,台風の影響による豪雨に遭ってしまいました.学校に着くころには足元はお釈迦になっていましたが,運の悪いことに数時間後にはバイトのシフトが入っています.不要なプリント類を丸めてスニーカーに詰め込み,研究室の扇風機でスニーカーと靴下を乾かしつつ,迫真の落雷にビビりながら裸足でスライドとにらめっこしていました.一応防水スニーカーを履いていたのですが,流石に豪雨が激しすぎて耐えられなかったようです.
ちなみに,夏休み中には私だけでなく後輩も何度か研究室に来ていました.「ちゃんと研究進めてて偉いな~」と思っていたのも束の間,後輩は研究室のPCで戌亥とこ3の配信をリアタイし始めました.いや何しとんねん.
発表練習
発表練習は必ずしておきましょう.発表時間を超過したり不足したりすることがないよう,何度か練習してペース配分を決めましょう.回数を重ねれば話す内容は自然と覚えます.
学会の数週間前,ブルアカのメインストーリーが更新されました.そう,百花繚乱編です.いやあ楽しみだな…ちょっと待ってキキョウ先輩のビジュ良すぎない?噓でしょ!?ナグサちゃんも顔が良すぎる!こんなのもう狂う❗狂う❗クレラップ❗狂う❗狂う❗狂う❗狂う❗狂う❗狂う❗狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂うk
あーあ.
またもや追い詰められてしまいました.かわいそうに.
本番
前日
早く寝ましょう.一番大事なことです.私はベッドが変わると寝られないタイプの人間なので,ホテルでは基本的に熟睡できません.夜11時にはラジオを聴きながらベッドに入ったものの,目が覚めたのは夜中の3時でした.
当日
朝食はちゃんと食べましょう.二番目に大事なことです.
ホテルで朝食を終えてから出発までかなり時間があったので,しばらくテレビを見ながらのんびりしていましたが,「にほんごであそぼ」が大幅に変わっていて驚愕しました.
これまでも何度か学外での発表を経験していたため,今回もどうにかなるだろうと少し楽観的な気持ちで臨みました.しかし,発表中にスライド内の重要な部分にミスがあることに気付き,動揺してしまったせいで時間配分を間違えてしまいました.最後のまとめのスライドに入る前にベルが鳴ってしまい,結論の説明が駆け足気味になってしまいました.質疑応答も早口になってしまった気がしますが,質問にはきちんと答えられたと思います(答えられないよりはマシだと思います).私が参加したセクションは会場の雰囲気も比較的穏やかで,質疑応答も和やかに進んだため非常にありがたかったです.
学会発表は自分の発表を乗り越えればそれで終わりではありません.他の参加者の発表を聴くことは,自分の発表における反省点を見つけることに繋がります.幾つかのセクションで発表を聴いて感じたのは「間の取り方が上手いと圧倒的に聴きやすい」ということです.自分の発表を振り返ってみると,かなり情報量が多く初見では理解しきれない部分が多かった気がします.発表者・聴講者として参加しながら自分の発表をブラッシュアップできるのも学会の醍醐味の一つです.
楽しむ
全てのセクションが終われば自由の身です.開催場所のご当地グルメに舌鼓を打つもよし,観光するもよし.私はここぞとばかりに地元ワインを買いました4.
最後に
いかがでしたか?Qiita Advent Calendarによれば,
最大の特徴は「エンジニアに関する情報に特化している」ことであり、毎年、Qiitaとクリスマスを最高に盛り上げる一大イベントとなっております。
とのことですが,あまりエンジニア感のない記事になってしまった気がします.研究発表を行う際の参考になるかどうかは分かりませんが,参考にしていただけますと幸いです.
それでは,よいクリスマスを.