ISO 8601形式で表される日時データは、非常に多様なパターンを持っています。これは、日時の表現が幅広い精度と様々な要素(年、月、日、時、分、秒、タイムゾーン)を含むことができるためです。ISO 8601は、単純な年月日から、時間を含むもの、さらにはタイムゾーン情報を含むものまで、多岐にわたる日時情報の表現をサポートしています。
主なISO 8601日時形式のパターン
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完全な日付:
YYYY-MM-DD
(例:2021-11-11
) -
年と週:
YYYY-Www
またはYYYY-Www-D
(例:2021-W45
、2021-W45-4
) -
年と日:
YYYY-DDD
(例:2021-315
) -
完全な日時:
YYYY-MM-DDTHH:mm:ss
(例:2021-11-11T13:23:45
) -
秒の小数部分を含む日時:
YYYY-MM-DDTHH:mm:ss.sss
(例:2021-11-11T13:23:45.123
) -
タイムゾーン情報を含む日時:
- UTCオフセットを含む:
YYYY-MM-DDTHH:mm:ss+HH:MM
(例:2021-11-11T13:23:45+09:00
) - Zを使用してUTCを示す:
YYYY-MM-DDTHH:mm:ssZ
(例:2021-11-11T04:23:45Z
)
- UTCオフセットを含む:
注意点
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ISO 8601は非常に柔軟であり、これらの基本的なパターンの組み合わせや、省略形(例えば、時分のみ:
HH:mm
)も許容します。 -
タイムゾーンのオフセットは、
+HH:MM
、+HHMM
、または単にZ
(UTC)として表現することができます。 -
秒の小数部分は、より高い精度(例えば、ミリ秒、マイクロ秒)を必要とするアプリケーションで使用されます。小数点以下の桁数は、使用するアプリケーションによって異なります。
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実際のアプリケーションでは、これらのパターンのいずれかを選択して使用することが多いですが、特に国際的なコンテキストや、異なるシステム間で日時データを交換する場合には、ISO 8601形式の利用が推奨されます。
このように、ISO 8601は多様な日時表現をサポートしており、その柔軟性が幅広い用途での利用を可能にしています。