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それ、docker-composeとボリュームマウントで簡単にできるよ

Last updated at Posted at 2016-10-26

さぁ、新しいプロジェクトだ! 今回はこんな言語で、こんなアーキテクチャで行くぜ!
そして各メンバーが開発環境を整え始めると…

メンバーA:「隊長! インストールが失敗します!」
隊長   :「あー、ライブラリxxxのバージョンが古いね。先にこっちのアップデートしようか。」
メンバーB:「隊長! ちゃんと手順書通りセットアップしたんですけどビルドが失敗します!」
隊長   :「うーん・・・、あれ、 -aオプションつけてインストールした?」

開発者あるあるですね。

そこで普段使いのワークスペースとしてdocker-composeを使ってみましょう。

例えばこんな使い方

例1 AWS CLIを使おう

Python 2.6.5 以降が必要です。
pip を使ってインストールします。

pip install awscli

正規の手順は上記です。超簡単なのでそんなに嫌がらなくても良いのですが、Pythonのバージョン問題とかありますよね。他の目的でPythonを使っていてpipのバージョン問題などでハマるかもしれません。

docker-compose.yaml
aws:
  image: pebbletech/docker-aws-cli
  volumes:
    - "~/.aws:/root/.aws"

こんな内容のファイルを用意して、このファイルと同じディレクトリで下記のコマンドを叩いてみましょう。

$ docker-compose run aws sh                                                                                               
Pulling aws (pebbletech/docker-aws-cli:latest)...                                                                                                                         
latest: Pulling from pebbletech/docker-aws-cli                                                                                                                            
e110a4a17941: Already exists                                                                                                                                              
e41aa98800d1: Pull complete                                                                                                                                               
Digest: sha256:2101b7918fd2bd533f12d17b12d5f7efe079a67b49dc26a2a366190f7c96fa85                                                                                           
Status: Downloaded newer image for pebbletech/docker-aws-cli:latest              

ほら、あっという間にaws-cliが使えるように。

/ # aws s3 ls                                                                                                                                                             
2016-08-25 14:04:47 api-gw-serverless-dev-serverlessdeploymentbucket-xxxxx                                                                                         
2016-08-25 13:16:07 aws-nodejs-dev-serverlessdeploymentbucket-xxxxx                                                                                               
2015-12-16 10:02:37 cf-templates-xxxxxxx-ap-northeast-1                                                                                                              
2015-11-19 08:02:28 cf-templates-xxxxxxx-us-west-2              

ポイントはホストマシンの~/.awsをコンテナにマウントすることです。

~/.aws
├── config
└── credentials

(上記のファイル何?という人はこちらを参照してください)

例2 言語処理系のバージョンを固定する

メンバーA:「隊長! SyntaxError: Unexpected token ILLEGALエラー出ます」
隊長   :「ェ… node.jsのバージョンが0.10って古いよ。4系前提なんだけど。あと、mochaをグローバルインストールしてね」

上記の例はNode.jsの例ですが、処理系のバージョン違い、指定のパッケージの入れ忘れなど悩ましいですよね。
こうしてみましょう。

ディレクトリ構造
.                                                                                                                                       
├── Dockerfile                                                                                                                          
├── docker-compose.yaml                                                                                                                 
└── test                                                                                                                                
    └── hoge.test.js      
Dockerfile
FROM mhart/alpine-node:4.4.7
RUN npm install -g mocha
RUN mkdir -p /opt/myapp
WORKDIR /opt/myapp
ENV NODE_ENV=test
docker-compose.yaml
node:
  build: .
  volumes:
    - ".:/opt/myapp"
./test/hoge.test.js
"use strict";
const assert = require("assert");

describe("適当なテスト", ()=>{
  it("あれがこうなる", ()=>{
    assert.equal(`env=${process.env.NODE_ENV}`,"env=test");
  });
});

例の如くdocker-composeを実行してshを起動します。

$ docker-compose run node sh
/opt/myapp # mocha


  適当なテスト
    ✓ あれがこうなる


  1 passing (8ms)

ポイントは

  • Dockerfileで必要なものをインストールした状態にしてある
    (Node.js 4.4.7とmocha)
  • カレントディレクトリをボリュームマウントしている

というところです。

まとめ

上記2つの例のようにコマンドを実行するワークスペースをDockerで提供してあげると、メンバーの作業端末固有のトラブルを減らすことが出来ます。(Docker慣れは必要ですがそろそろ必須スキルでしょう)
誰か一人がちょっと苦労して、Dockerfile, docker-compose.yamlを書いてバージョン管理に入れて置くだけで良いのです。

この方式の問題

良いことづくしですが、若干の問題が無いわけでもありません。

  1. Windowsのdocker-composeではrunサブコマンドが使えない
    ひょっとしたらDocker for Windows付属のcomposeならできるかもしれません(自分の手元にDocker for Windowsが動く環境が無く、Docker Toolboxでしか試せていません)
  2. コンテナ上で作られたファイルはroot:rootが所有者になる
    →考え中(あまり困っていないが)

ぜひ普段使いのDockerライフを!

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