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Amazon Q と Slack の連携方法(Amazon Q for Business Use編)

Last updated at Posted at 2024-01-19

Amazon QをSlackで利用する方法について発見したので試してみました。

Amazon Qと一口に言っても様々な機能が存在します。
①Amazon Q for AWS Builder Use
②Amazon Q for Business Use

今回は上記2つの機能のうち、②についてご紹介します。
(①の手順はこちらでまとめています)

設定方法

事前準備

手順についてはGitHub上で公開されていますので、こちらに沿って進めます。
https://github.com/aws-samples/amazon-q-slack-gateway/tree/main

Amazon Q Business Applicationにてアプリケーションを作成する必要があります。作成方法については、こちらで紹介しておりますので、今回は割愛します。

作成したAmazon QのApplication IDを控えておきます。
image.png

スタックのデプロイ

GitHubのREADMEを参照しながら設定を進めます。

Amazon Qを作成したリージョンの「Launch Stack」を押下すると、Cloud Formationのスタック作成画面に映ります。
image.png

パラメータ欄にAmazon Qの情報を入力し、スタックを作成します。
image.png

AmazonQAppId:事前準備で控えたApplication ID
AmazonQRegion:Amazon Qを作成したリージョン(バージニア北部かオレゴンのみ選択可)
AmazonQUserId:Amazon Q ユーザーIDのメールアドレス(未設定の場合はSlackのメールアドレスがユーザーIDとなる)
ContextDaysToLive:会話コンテキストの保存日数、デフォルトの90日で設定

CloudFormation スタックのステータスが CREATE_COMPLETE になったら、「出力」タブを開き、SlackAppManifestの値を控えます。この出力画面は後続の手順で再度開くことになるため、一旦そのままにしてください。

Slackアプリケーション設定

Slack APIを開き、「Create an App」を押下します。

image.png

「From an app manifest」を押下し、作成するワークスペースを選択します。
image.png

「json」タブを開き、先ほど控えたSlackAppManifestの値を貼り付けます。
image.png

左メニューより「App Home」を選択し、「Message Tab」欄のAllow users to send Slash commands and messages from the messages tabにチェックを入れます。これはユーザーがアプリケーションにメッセージを送信することを許可する設定です。
image.png

左メニューより「OAuth & Permissions」を選択し、「OAuth Tokens for Your Workspace」の「Install to Workspace」を押下します。
image.png

権限のリクエスト画面が表示されるので、「許可する」を押下します。
image.png

「Bot User OAuth Token」に表示されているトークンを控えます。

左メニューより「Basic Information」を選択し、「App Credentials」の「Signing Secret」の値を控えます。(右側の「Show」を押下することで文字列が表示されます)
image.png

シークレット設定

CloudFormationスタックの出力画面に戻り、SlackSecretConsoleUrlの値のURLを押下します。
image.png

AWS Secrets Managerに遷移しますので、「シークレットの値を取得する」を押下します。
image.png

「編集する」を押下し、先述で控えたシークレットの値を入力します。
image.png
SlackSigningSecret:Basic Information の Signing Secret
SlackBotUserOAuthToken:OAuth & Permissions の Bot User OAuth Token

動作確認

Slackに移動し、Amazon Qアプリが追加されていることを確認します。
image.png

これで設定は完了です。Amazon Qと会話ができるか試してみましょう。
image.png

実際に操作してみて

Amazon QのWeb Experienceとの相違点(Slackでできないこと)についてまとめてみます。

  1. ソースが表示されない
    Slackでは、質問の回答の根拠となるデータソースの情報まで表示されませんでした。

  2. プラグインは利用不可
    なおプラグインで設定したほかアプリケーションとの連携までは、現時点でできないようです。Amazon QとJiraを連携した状態ですが、Issueの起票画面は表示されませんでした。
    image.png

最後に

思ったよりも簡単に作成することができました。

Amazon Qは現在プレビュー版で無償提供されていますが、データソースで作成したIndexは、20Kのドキュメントに対して $0.14/時間($100/月)のレートで課金が発生します。テストが完了したらアプリケーションを削除することをおすすめします。(私は半月以上放置させた結果、$60も請求が発生していました泣)

参考

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