macOS Montereyで追加された初期化を試す。
OSの調子が悪いのと、その他容量が大きくなったので、いっそ初期化してみたところ、Montereyからだいぶやり方が変わっていたのと、躓くところが多かったので記事にまとめておきます。
なんだかんだ言って、半日ほどで復旧完了しました。前は1日以上かかっていたのでだいぶ楽になりました。
環境
- M1 MacbookAir
- macOS Monterey
- VScodeがメインエディタ
- dockerやPHP、Nuxtjsなどを行うフロントエンド開発者
全てのコンテンツと設定の消去が追加された
macOS Montereyから環境設定appのメニューから全てのコンテンツと設定の消去
が行えるようになっています。
iPhoneではお馴染みの初期化機能です。OSの再インストールを行わずに工場出荷状態に戻す機能です。
今回はこちらの方法から初期化をおこなってみます。
必ずTimeMachineバックアップをとる
今回はTimeMachineから復元しないのですが、後述の方法でファイルを抜き出す作業が発生するので、一度全バックアップを取っておきます。
指示に従って初期化する
TimeMachineバックアップがあれば、最悪どんな方法でも復元できるので、自信を持って指示に従って行きます。
初期化時間は30分かからなかった
30分もしないうちに、アクティベート画面が開きました。私は有線LANなので何もしなくてよかったのですが、無線LANの人はパスワードなどを入れてネットワーク環境に繋いでアクティベートを続けます。
初期化完了
いつものiCloudログインなどをおこなって初期化完了しました。
ソフトのインストール
業務に必要なソフトは主に以下の通り、
- VSCode
- docker
- Chrome
- Slackやzoomなどのコミュニケーションツール
- Microsoft Office
- Adobe CC
このうちSlackやOfficeはAppStore版を使っていたので、ログインして再ダウンロードをポチポチして終わりです。
AdobeCCもCreativeCloudアプリから最新版をインストールしました。
手間取ったところ
PHPがない
MontereyにはデフォルトでPHPがありません。Monterey移行時にもおこなったPHPのインストールが必要です。
homebrewから入れてみます。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
その後PHPのインストール
brew upgrade
brew search php
brew install php
ついでに古いシステム用にPHP7.4もインストールします。
brew install php@7.4
切り替えがうまくいかなくて悩んだのですが、brewのシンボリックリンクを変えてなかったのが敗因でした。
brew unlink php
brew link php@7.4
// その後指示に従いシェルの設定に追加する
echo 'export PATH="/opt/homebrew/opt/php@7.4/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'export PATH="/opt/homebrew/opt/php@7.4/sbin:$PATH"' >> ~/.zshrc
sshファイルを忘れてた
sshの鍵を忘れていたのでTimeMachineから復元しました。
メニューバーのTimeMachineアイコンをoptを押しながら開くとほかのバックアップディスクをブラウズ...
という項目が現れ、初期化前にバックアップしたファイルを閲覧することができます。
ここから無事に.sshフォルダごとコピーして事無きを得ました。
その他にもアプリの設定ファイルなどがあれば随時TimeMachineからコピーして行きます。
GithubとかBitBucketとかの情報
最近はブラウザログインができるので、VSCode上からGitのサービスへのログインを行うことができて、SSHとかで厳密にログインしなくても大丈夫でした。
ほとんどSilicon対応している
インストールして気づいたのですが、ほとんどのアプリはSilicon対応しているので、M1 MacbookAirが出始めた時から使っていたごちゃごちゃした環境が一気にスッキリしたように思います。
nodebrewがちょっと特殊
nodebrewでnodeをインストールする際にnode14はsilicon対応しているのですが、バイナリが提供されていないので、コンパイルする必要がありました。
nodebrew compile v14
nodebrewフォルダが巨大になりがちなので、必要であればnodebrew clean
も行ってソースファイルを削除しましょう。