はじめに
本記事は「Nukkitを用いて統合版サーバーを建てる」ことを目的とした記事です。
「記事のここがわかりにくい!」などの意見、Nukkitに関する話など、当記事のコメントやTwitterのDMでよければお待ちしております。
また、バージョンアップなどによって手順が一部違う可能性があります。
記事が更新された日からどれほど経過しているかを確認してよむことをオススメします。
Nukkitとは
Javaベースで書かれた、Minecraft-Bedrock Edition(通称:統合版)で使われるサーバーソフトです。
サーバーを建てるまでの手順が少ない、他サーバーと比較して軽量などの利点が挙げられる反面、
Nukkitに関する情報はネット上にあまり存在せず、開発難易度が高いことも特徴として挙げられます。
また、今回扱うのはNukkit 1.0であり、記事執筆時点で開発中であるNukkit 2.0とは互換性がない可能性があります。ご注意下さい。
環境
OS:Windows 10
手順
jdkのダウンロード
jdkとは「java development kit」、つまり「Javaの開発用ツール」です。
これから動かすのはJavaで作られたプログラムなので、先にJavaをインストールする必要があります。
まず、以下のページを開いて下さい。
Javaの開発元、Oracleのwebサイトです。
Java Downloads | Oracle
少し下にスクロールして「Windows」のタブをクリック。
その中にある「x64 Installer」をクリックすればダウンロードが始まります。
ダウンロードが終わったら、当該ファイルを起動します。
あとは表示されるGUIに従ってダウンロードを勧めて下さい。
以下のような表示が確認できたら完了です。お疲れさまでした。
専用のファイルを作る
C直下にファイルを作ります。名前はなんでも構いません。
このとき作ったファイルの**パス(ファイルの住所)**は C:\Nukkit
になります。
ちなみに、ファイルのパスはエクスプローラーの上の部分から確認ができます。
サーバーソフトのjarファイルをダウンロードする
jarファイルとは、「Javaで書かれたファイルを1つにまとめたモノ」のことです。
これを実行することでサーバーが立ち上がるように作られています。
まずは以下のページを開いて下さい。Nukkitのビルド成果物(いわゆる完成版)が置いてあります。
Repositories [Jenkins]
少し下にスクロールすると過去のビルド成果物があるので、なるべく最新(上)のものを選びます。
注意点として、左側のマークがチェック(✔)となっているものを選んで下さい。
バツ(✗)となっているものはビルドに失敗したものであり、正常に動作しません。
あとは「最新成功ビルドの成果物」内にあるnukkit-1.0-SNAPSHOT.jar
をクリックすればダウンロードが始まります。
ダウンロードしたファイルは、最初に作ったC:\Nukkit
ファイルに移動しておきます。
jarファイルを起動する
サーバーを起動してみます。
ここからはコンソール上での操作となりますが、コマンドを覚えれば対して難しくはありません。
コンソールを起動する
右下のWindowsマークを右クリックし、メニューの中から「ファイル名を指定して実行」を選びます。
検索欄に「cmd」と打ち込みエンターを押せば、無事コンソールが起動します。
操作するファイルを指定
cd <パス>
と書くことで、作業をするファイルを移動します。
jarファイルを置いたパス名はC:\Nukkit
ですので、cd C:/Nukkit
と打ち込みます。
jarファイルを起動する
java -jar <jarファイル名>
でjarファイルの起動ができます。
この場合はjava -jar nukkit-1.0-SNAPSHOT.jar
となります。
成功するとNukkitの初期設定が出ます。
この後は表示に従って入力すればよいので、説明は省きます。
完成
再度C:\Nukkit
内のファイルを覗いてみると、このようにファイルが生成されています。
ここから各ファイルをいじったりして好きなサーバーを構築することができます。
お疲れさまでした。
おまけ
server.mcbe.jp
統合版サーバーの開発者が集うグループです。
PocketMine-MPの開発者が圧倒的に多いですが、Nukkitの質問も受け付けているため、疑問があればこちらで質問するとよろしいと思います。