0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

AWS SNSとSQSをメーリングリストとセンター問い合わせで例えてみる

Posted at

AWSのSNSとSQSの仕組みについて学んでいて、
しっくり来る例えを思いついたので、少しまとめてみます。

SNSは「メーリングリスト」

まず仕組み自体を少しまとめます。
SNSはサーバを用意せずに「通知機能の仕組みづくり」を実現できるサービス。
メッセージを送るサービスとも言えます。

以下のようにしてPublisherからSubscriberにメッセージが送られます。

送信者側 Publisher

  • Topicを作成する
  • Topicに対してメッセージを送信する
  • 複数の購読者(Subscriber)に対して、一括でメッセージが送信される(いわゆるfan out)

受信者側 Subscriber

  • TopicSubscriberに登録
    • 受信者自ら購読登録はしないが、プロトコルがメールの場合は認証が必要
      • Subscriberの登録はAWSコンソールやCLIにて行う

メーリングリストの仕組みと比べてみる

この仕組みは「メーリングリスト」に似ていると、言えるでしょう。
SNSと対照させながら、メール送信の流れを書きます。

  • メーリングリストを受け取るメンバーを管理者が設定画面などで登録する。
    • SNSで言うと:Subscriberを登録する
  • メッセージを作成し、メーリングリストのメールアドレスに送る
    • SNSで言うと:topicに対してメッセージを送る
  • メーリングリストに登録されている宛先にメールが一括送信される
    • SNSで言うと:Subscriberに対してメッセージがfan outされる
  • メッセージの送信者はメーリングリストに誰が登録されているかを気にしなくてよい。
    • SNSで言うと:メッセージ送信にあたり、 Subscriberに誰が、何が登録されているかを気にしなくてもよい。いわゆる「疎結合」の達成。

メーリングリストとの違い

SNSはSubscriberのプロトコルの種類が多いことが違いとして挙げられるでしょう。
メールやショートメッセージ(SMS)やプッシュ通知、HTTPリクエストなど。

SQSは「センター問い合わせ」

SQSはメッセージをキューとして保存し、取り出す仕組みを提供するサービス。
先述したSNSとメッセージングの観点では似たサービスですが、少し趣が異なります。

  • プロデューサー(送信側)がSQSに対してメッセージを送る
  • SQSがメッセージをキューとして蓄える
  • コンシューマー(受信側)がSQSに対してメッセージがたまっていないかを確認し、メッセージがあれば受信する

送ったメッセージは即時では相手には届かず、
受け取り側が自ら取りに行くというという仕組みです。
(送信は完了しているけど、相手には届いていない。)
送った側としては受信側のことは気にせず、「さ、次の処理行こう!」ということができます。 これも「疎結合」

「センター問い合わせ」の仕組みと比べてみる

1990年代後半から2000年前半くらいまでのガラケーにあった、
「センター問い合わせ」に対して、少し近いところがあるためまとめます。
(SQSはサーバレス、センター問い合わせはがっつりサーバに関することですが。。

  • 相手がメールを送る
    • SQSで言うと:プロデューサーがメッセージを送る
  • メールが携帯電話のキャリアのメールサーバに保存される
    • SQSで言うと:メッセージがキューに入る
  • 自分が携帯電話のキャリアのメールサーバに対して新着メールがあるかを問い合わせる(これがセンター問い合わせ)
    • SQSで言うと:コンシューマーがキューに対してメッセージの有無を確認。あれば取得。

SQSというよりは、「ポーリング」の仕組みの説明かもしれませんが、
受け取り側が自らサーバやキューに問い合わせるという行為は近しいものがあるかもしれません。

よく「メール来ているかな?」と少し期待しつつでセンター問い合わせを行ったのが懐かしい。

参考

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?