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50からの手習いで、統計検定(2級)を受けてみた。

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50歳を超えてすでに数年。
50歳から「学び直し」をモットーに、データ分析関係の勉強とスキルアップ。そのマイルストンとして資格取得を目指しています。

巷の統計検定2級の合格体験記では、「2週間の勉強で1発合格!」とか「不合格でしたが傾向対策をして2回目で合格!」などは、ネット上にゴロゴロしています。それを目指す人にとっては、あまり必要のない内容です。複数回、不合格になりどうすれば良いか悩んでいる人向けの内容です。僕は、上記の賢い人に比べて、少なくとも受験回数が多い分、試験の傾向、勉強ツールの比較は、サンプル数が多いので、参考になるかと思います。ですが、あくまでも個人的主観に基づくことをご理解ください。

・バックボーン

旧帝大の工学部機械系卒。小さいころから数学・理科(物理)が得意。微積分も問題無し。社会人になっても計算力学関係の仕事を約10年従事し、それなりの資格も保有していた。そのため統計検定2級レベルは、すぐに合格するという自信があった。しかし実際は、11回も不合格となった。ネット上で「文系出身者が7回目で合格した」との投稿があり、全く自信を喪失した。しかし、ここまで時間と費用と努力を費やしたため、諦めることはできなかった。

111.jpg

0.資格取得の目的

あなたは何故「統計検定2級」を受けていますか?
僕は、「肩書」が欲しかったからです。だから合格最低点でも合格して、「資格を持ってます。」と言いたいだけです。この場合は、とにかく受け続けることしかありません。「受験→不合格→勉強→約2週間後に受験」を繰り返すことです。しっかり勉強して、、、と間を空けても、結局、仕事や家庭等が忙しくて直前しか勉強しませんので。
そうではなく、今後、統計を仕事に必要なスキルとする人は、リアルな講義を受講する、もしくは質問のできるオンラインサイトを利用して、計画的に勉強することをお薦めします。ポイントは2つあり、①リアルに質問ができること、②計画的な勉強の管理ができること、です。

1.会場編

①僕が受験したのは大阪です。この場合、受験会場は大きく2つに分けられます。1つは、PC受験センター会場、もう1つは、PC教室併用会場。前者は、主にCBT受験を扱っているので、スタッフも慣れていて、会場も、受付、待合室、受験会場が分かれていて、落ち着いて受験できます。後者のPC教室併用会場は、PC教室の講義をされる場合があります。よって、場合によっては静かではありません。隣の机で時間差で、別の試験が始まることもあり、その説明等でバタバタすることがあります。ただ、後者の方が、受験日や受験時間の選択肢が多く、受験のタイミングの自由度が高いことが多いです。(そうでない会場もあります)

②統計検定を受験する際、「計算用紙とペン」を会場が準備されます。受験にとって、これは重要なアイテムですので、心配なら事前に確認した方が良いと思います。多くの会場で受けた僕にとって、良かった順に挙げます。

・白紙の計算用紙にボールペン
・白紙の計算用紙に細マジック
・ラミネートフィルム(白)に細マジック
・ラミネートフィルム(薄い緑)に先が割れた細マジック

ラミネートフィルムはPC教室併用会場に多く、再利用することによる経費削減が目的と想定されます。細マジックは、字が汚い僕にとっては、書いたことが見直せないので、困りました。

③最後に50歳を超えると多くの人が抱える「老眼」というものにも対応しなければなりません。
会場には、電卓と身分証明書(免許証)しか持ち込めません。老眼鏡をケースに入れて持ち込むことはできません。裸眼で通常問題無く、試験の時だけ老眼鏡をかけるのは、そのまま眼鏡をかけて受験できますが、普段、近視眼鏡をかけている場合、老眼鏡を持ちこむと注意される場合があります。よって、本人確認が終わったら、近視眼鏡を外して鞄に入れ、老眼鏡を手で持つ。もしくは掛けて試験会場に入るしかありません。
この辺の改善を株式会社CBT-Solutionsに要望しようと思ったのですが、然るべき問い合わせ先が見当たらないので断念しました。

2.動画編

ヨビノリhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLDJfzGjtVLHmx7qMP410-9gx0weC9d90X)
「ヨビノリ」さんの動画は、非常に分かりやすく、楽しく、スマートに学べる動画になっています。さすが文科省から表彰されるレベルです。ただ、個人的には、分かりやすすぎて身に着かない恐れがあると思います。黒板1枚できれいに編集された動画になっていますが、実際に自分で、同じような説明ができて、手を動かさないと理解したところまで落ちません。
つまりヨビノリさんの動画は良すぎるので、聞いただけで分かったような気になってしまう可能性があります。

とけたろうチャンネルhttps://www.youtube.com/watch?v=L3Kt-y15jSM)
「とけたろう」さんの動画は、YouTubeの機能を使った分かりやすい動画で、アニメーションを見ながら式の意味を理解することができると思います。特にお薦めなのは、「とけたろう」さんのブログ(https://toketarou.com/cheatsheet/)
にある「中学の数学からはじめる統計検定2級講座」です。第1回~第18回までありますが、各回の後半にある例題、演習問題は、とても勉強になります。是非、手を動かして解いてください。

Udemy:統計検定2級対策講座https://www.udemy.com/)
「統計検定2級の受験を検討している方のための統計学基礎講座です。約9時間の動画レクチャーと200問以上の小テスト(100ページ以上の別冊解答集含む)を通じて、統計学の基礎に関する「理解」と「習熟」を目指します。」とコース説明があります。講座説明の動画は(個人的には)普通の内容でした。YouTubeで公開されている大学の講義よりは分かりやすいかと思います。各章ごとに演習問題(4択)があります。僕にすると2回ほど復習すると正解番号を覚えてしまい、困りました。PDFをダウンロードできるので印刷して、演習するのが良いかと思います。

3.書籍編

統計学基礎http://www.tokyo-tosho.co.jp/books/978-4-489-02227-2/)
恥ずかしながら何度も不合格した中で購入したことも忘れ、2冊も購入してしまいました。
例題や演習はついていますが、どちらかといえば(そういう書籍なのですが)参考書にしかなり得ませんでした。分からない用語、式等を確認する時に見ていました。

統計検定2級公式問題集https://jitsumu.hondana.jp/book/b590884.html)
さすがにこれは繰り返し問題を解きました。だた、各試験の最後の方にある統計システム?の結果画面を見て回答する問題は、CBT試験では出ないので飛ばしました。とにかく合格ラインの60点をとれば良いので、捨てる問題があっても良いと思ってましたので。

統計検定2級公式問題集(CBT版)https://jitsumu.hondana.jp/book/b614221.html)
この問題集も繰り返し解きました。②の本に比べて薄いので、通勤や出張時に持って行き、さ~ぁっと流して解いてました。勉強になりますが、1点、問題点があると思っています。それは、本番のCBT試験に比べて問題内容のレベルが低いということです。この問題集を完璧にしても、本番の試験が万全であるとは思わない方が良いと思います。ただ、このレベルが7割程度以上解けないと、合格しないとも思います。

4.SNS、サイト編

X(旧Twitter)
下記をフォローすると、統計に関する情報、とくに無料の資料がアップされている情報を入手できます。

・みきてぃ @SkillupAI
・みやさかしんや @miyashin_prg
・カレーちゃん @currypurin
・からあげ @karaage0703
・ウマたん @statistics1012

このあたりをフォローしておくと、統計学動画、統計演習等に関する無料ダウンロード情報が舞い込んできます。
少し古いですが、これらをフォローして入手した「統計学演習」培風館:(http://www.baifukan.co.jp/outline/4-563-00870-2.htm)も、とても参考になりました。

統計WEB(https://bellcurve.jp/statistics/)
合格体験記には、必ず出てくるサイトです。このサイトと過去問だけで合格された方もいらっしゃるようです。僕は無理です。
このサイトは、とても詳細に書かれていますが、細分化され過ぎて内容が長いため、飽き性の自分には、分からない箇所を調べるブログと化していました。(だから、合格しなかったか?!)
ですが、統計検定2級の内容を完全に網羅していることは確実です。

統計ブログhttps://hsugaku.com/)
これも②と同じことが言えると思います。

5.復習編、アラフィフが受験するための心構え編

50歳を超えてから受験すると、分からない箇所を質問できる場所がなくなります。学生なら、先生や先輩、同僚に聞けますが、そういう人がいなくなります。
そのため、検定試験を受けて、分からなかった問題、正解が確信できない問題を復習することができません。そこで考えた結果の対策方法を記載します。ただ、本当に使うかは、自己責任でお願いいたします。
復習にあたっては、対象とする問題を1~2問、頭の中に記憶しておくことが必須です。

とにかく検索
統計学に関係する資料、ブログ、サイト、あらゆるものを対象に検索して、似た問題を探します。検索技術と時間が必要ですが、確実に勉強になります。暇な人は、実施してみてください。僕は、途中で諦めました。

Chat GPTに聞く
Chat GPTに問題を解かせて答えを得る方法です。ですが、Chat GPTは、ご存じの通り文章を纏めるようなことは得意ですが、計算等をするのは得意では無いので、間違った回答をする場合があります。同じ問題を何度も聞くと、毎回違う回答を出す場合もあります。基本、回答に至る方法を探る、ということに留めるのが妥当と思います。

③「ココナラに聞く
実際に利用した訳ではありませんが、「ココナラ」には統計学の問題を解説付きで解いてくれるサービスがあるようです。費用はかかりますが、確実な答えを得られると思います。

参考書や問題集で勉強しても分からなかった検定試験の問題は、次回も出題される可能性があります。分からないままにしておくと、いつまでたっても合格できません。僕の場合、あと1,2問で合格ラインという時期が続いたので、分からない問題を1問ずつ無くしていく方法がないかを考えた結果です。

<アラフィフ受験生の心構え>
昭和世代、いわゆる50歳を超えると記憶力が確実に落ちます。画面を眺めているだけでは、記憶に残ったつもりでも、すぐに消えてしまいます。「自分だけは違う!」は、僕も思いましたが、早々にそんなプライドは捨てて現実を直視し、対策をとるべきです。
対策は、人それぞれです。僕は、「殴り書き」でも良いので、とにかく紙に書く、ということでした。

若い人に混じって受験して、落ちて、同じ会場にまた行って、受験して、、、事務の人から「あのオジサン。まだ合格しないんだ。」なんて言われているかもしれないという妄想も、ぜーーーーんぶかなぐり捨てて、とにかく進むしかありません。
                 「勝てば官軍!
とにかく、合格を勝ち取るまで、お互い頑張りましょう!!

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