はじめに
できます。
行列の積
行列の積を求めるにはMMULT
関数を使います。
MMULT
関数は2つの配列を引数に持ち, その配列の積を返す関数です。
具体的には以下のように操作します。
まず, 出力したい配列の領域, つまり, 行列の積のサイズを選択します。
次に, MMULT
関数に積を取りたい2つの配列を渡します。
そして, Ctrl
+ Shift
+ Enter
を押すと結果が出力されます。
逆行列
逆行列を求めるにはMINVERSE
関数を使います。
MINVERSE
関数は1つの配列を引数に持ち, その配列を行列と見たときの逆行列にあたる配列を返す関数です。
具体的には以下のように操作します。
まず, 出力したい領域, つまり, 逆行列のサイズを選択します。
次に, MINVERSE
関数に逆行列を取りたい配列を渡します。
そして, Ctrl
+ Shift
+ Enter
を押すと結果が出力されます。
行列式
行列式を求めるにはMDETERM
関数を用います。
MDETERM
関数は1つの配列を引数に持ち, その配列を行列と見たときの行列式を返す関数です。
具体的には以下のように操作します。
出力したいセルを選択し, MDETERM
関数に行列式を求めたい配列を渡します。
そしてEnter
を押すと結果が出力されます。
連立方程式を解いてみよう
行列の積と逆行列を求めることができるので, n元1次連立方程式をExcelで解くことができます。
例えば次の連立方程式を解いてみましょう。
\left\{
\begin{array}{ll}
2x + y - 5z = 1\\
- 3x + 3y + z = 2\\
x - 2y +z =3
\end{array}
\right.
$(x, y, z) = (-71, -57, -40)$ が解として得られました。
おわりに
Excelで手軽に行列の計算を行うことができるというお話でした。
プログラムを書いたことがない, もしくはちょっとした行列の計算がしたい方々におすすめです。
大学時代の自分に教えてやりたい。