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🎯Numbers3&4の当選番号を予測する『MAGI』システムを作る - 作戦概要

Last updated at Posted at 2025-06-27

1. はじめに

どうも、趣味でデータ分析している猫背なエンジニアです。

急ですが、宝くじで一攫千金したくないですか?
宝くじの当選番号を予測するシステムを長年愛してやまない『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するMAGIシステムをコンセプトに、つくりたい!そうしたい!と思って開発記録を書いていきます。この記事ではその全体構想と、今後の連載に向けた導入として、ざっくりとした方針や技術選定について紹介します。

2. そもそも当選番号って予測できるの?

正直に言います。

「当選番号の予測」は 不可能に近い です(笑)

Numbers系の宝くじは、毎回完全ランダムで抽選されているため、機械学習で未来を100%予測することはできません
ですが——

過去の出現傾向やパターンを分析・学習して、「もっともらしい数字」を導き出すのは面白い!

ということで、半分は遊び・ロマン・エヴァ愛、もう半分はPython/AIの実験として、MAGI風の分析&予測ツールを作り始めました。

3. ヱヴァンゲリヲンのMAGIシステムとは?

『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するMAGI(マギ)システムは、3つの独立したスーパーコンピュータの合議で判断を下す意思決定機構です。由来的なのは以下の通りです。

ユニット名 名称の由来 担当する人格 特徴的な判断観点
MELCHIOR-1 東方の三博士「メルキオール」 「科学者としての赤木ナオコ」 論理的・合理的な視点で判断
BALTHASAR-2 「バルタザール」 「母親としての赤木ナオコ」 感情・倫理・人間性を重視
CASPER-3 「カスパール」 「女としての赤木ナオコ(恋する女)」 欲望、愛、嫉妬など人間的欲求を反映

それになぞらえて、今回の予測システムでも3種類のモデルを用意し、それぞれの予測を表示・比較・評価できるようにします。

4. MAGIを構成する3つの『脳』の選定。

🧠 MELCHIOR(メルキオール)

「時系列学習モデル」
MELCHIORは、機械学習を活用した予測エンジン
過去の当選番号データを時系列として捉え、「次に来るであろう数字の傾向」を学習します。

  • 各桁(千・百・十・一の4桁)を 個別にモデル化
  • 各桁に対して MinMaxScalerでスケーリング
  • 各桁それぞれに モデルを学習&予測
  • Keras + TensorFlow で実装

メリット:

  • 他のモデルよりも「未来を予測する」感が強い
  • 各桁ごとに傾向を掴むことができる
  • 実際に学習による数値の進化を楽しめる

🧠 BALTHASAR(バルタザール)

「統計的傾向」をもとにもっとも出現しそうな数字を選ぶロジックモデル
BALTHASARは、Numbersの各桁の出現頻度を調査し、よく出ている数字を重視して予測を行います。

  • 各桁(位置)ごとに過去出現頻度をカウント
  • 各桁の「よく出る数字」を候補にして、ランダム選択

メリット:

  • シンプルながら、過去傾向に強く準拠
  • 学習なし・高速動作・再現性あり
  • リアルな「数字の偏り」を反映できる

🧠 CASPER(キャスパー)

出現頻度の低い数字を中心に構成する「逆張りランダム型」モデル
CASPERは、あえて出ていない数字(レア数字)を使って、斜めから予測を行います。

  • 全ての出現数字をフラットに集計(桁を1桁ずつに分解)
  • 出現頻度の少ない数字から ランダムで抽出

メリット:

  • 発想がユニーク(人間の予想ともズレやすい)
  • 思わぬ「穴」を突いた当たり方があるかも?
  • 他モデルとの差分を楽しめる
モデル名 人格 独自解釈 得意なこと (アルゴリズム)
MELCHIOR 科学者 AI予測型 数値予測モデルを用いて パターン学習・未知へのアプローチ
BALTHASAR 母親 統計的中庸型 過去データからポジションごとの頻度を分析
CASPER 恋する女 逆張りランダム型 出現頻度の低い数字を優先的に選ぶランダムモデル

この3モデルは、それぞれ個性が強く、予測の方向性がまったく異なります。
MAGIっぽく表現すると、対立しつつ合議で判断する3つの知性です。

5. システム構成(全体設計)

以下が、MAGIシステムの構成予定です。
今後この構成をもとに、モデル精度の比較やUI演出などを段階的に構築していきます。

├─ data/
│   └─ numbers_19941007_to_20250414.csv  ← 過去当選番号データ
├─ magi_prototype.py                    ← メイン実行ファイル
└─ assets/                              ← UI画像やフォントなど(予定)
  • データは公式サイトから取得したCSVを使用(Numbers3/4)
  • 予測モデルは3種(CASPER / BALTHASAR / MELCHIOR)
  • 表示UIはTkinterでMAGI風に三分割+エフェクト表示を予定
  • CUI風の表示画面。
  • 原作のMAGIシステム的な感じ。
  • 自動予測して投稿する仕組み。

7. 今後の記事予定(MAGI伝記)

1. 【作戦概要】(今回):全体構想と設計方針
  - 全体構想と設計方針
2. 【データ収集編】:過去の当選番号の収集
  - 過去の当選番号をどう集める?
3. 【モデル構築編】:3種のモデル(CASPER / BALTHASAR / MELCHIOR)実装と精度比較
  - CASPER / BALTHASAR / MELCHIORの実装と精度比較
4. 【投稿編】:X APIを用いた投稿
  - X APIを用いて予測を自動投稿
5. 【UI&演出編】:MAGI風UIをTkinterで再現して、予測を視覚化!
  - TkinterでMAGI風UIを構築

8. おわりに

この記事は「真面目なAI予測」ではなく、ちょっと遊び心を加えた**“ロマン分析”**です。
エヴァ好き、データ好き、Python好きの方に刺されば嬉しい限り!
次回もサービスサービスっ!

謝辞

今年の10月に30周年を記念すること、誠におめでたく思っております。前回の「庵野秀明展」に引き続き「30周年記念展ALL OF EVANGELION」にもぜひ行きたいと思っております。引き続き応援しています!

付録

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。最後まで読んでいただいた方だけに付録を添付いたします。
現在、β版としてN-MAGIを運用しております。サンプルを置いておきますので、ぜひチェックしてみてください👍

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