AWS lambdaでasync/awaitを使うための最小構成

[追記]
今のlambdaはv8系に対応したので、以下のボイラープレートを使わなくてもasync/awaitは使うことができます。
ただ、webpackでbundleしたい場合はボイラープレートのコードが参考になるかもしれません。

現在のlambdaでは、node.jsはv6.10までしか対応しておらずasync/awaitはそのままでは使えない。
簡単にasync/awaitを使えるようにボイラープレートを作った。

ボイラープレートのリポジトリ

利用の流れ

1. src/app.jsにコードを書いていく
2. webpack＋babelでトランスパイルして一つのjsファイルにまとめる
3. 生成したjsファイルをzip化
4. zipファイルをLambdaに手動デプロイ

＊ デプロイを自動化するツールもあるらしいですが、設定が大変そうだったのでやめました。Lambda初心者かつnodeでasync/awaitを使いたい人に向けたものです。

ファイル構成

root/
　├ src/
　│　└ app.js
　├ .babelrc
　├ package.json
　└ webpack.config.js

Babel

.babelrc

{
  "presets": [
    ["env",{
      "targets": {
        "node": "6.10"
      }
    }]
  ]
}

Babelのプラグインには_babel-preset-env_を使用した。少し前には_babel-preset-es2015_が使われていたが、現在は_babel-preset-env_を使うほうがよいとのこと。

.babelrcでtargetsにnodeのv6.10を指定することで、そのバージョンで動くようにトランスバイルしてくれる。

Webpack

webpack.config.js

const path = require('path');
const UglifyJsPlugin = require('uglifyjs-webpack-plugin');

module.exports = {
  target: 'node',
  entry: path.resolve(__dirname, 'src/app.js'),
  output: {
    path: path.resolve(__dirname),
    filename: 'index.js',
    libraryTarget: 'umd',
  },
  resolve: {
    extensions: ['.js'],
  },
  plugins: [
    new UglifyJsPlugin(),
  ],
  module: {
    rules: [
      {
        test: /\.js$/,
        exclude: /node_modules/,
        use: [{
          loader: 'babel-loader',
        }],
      },
    ],
  },
};

本当はBabelを使ってトランスパイルするだけでasync/awaitは使えるようになる。
しかしwebpackでバンドルしないとnode_moduleもzip化する必要があり、ファイルサイズが数十MBまで膨らんでしまった。
そのため、webpackでバンドルしている。

src/app.jsをentryとしてroot直下にindex.jsを吐き出している。

webpack.config.jsははまりどころで設定にミスがあるとLambdaにデプロイしたときに正しく動いてくれない。
特に以下の点に注意。

• targetにnodeが指定されているか
• output.libraryTargetが'umd'になっているか

zip化

ボイラープレートではpackage.json内で以下のようにnpm scriptsを設定している。

package.json

{
"scripts": {
      "build": "webpack && npm run build:zip",
      "build:zip": "rm -f Lambda.zip && zip Lambda.zip index.js"
  }
}

シェルからyarn buildを実行するとLambda.zipが生成される。
あとはLambda.zipをブラウザからデプロイすればOK。