AWSとは
AWSとは、Amazon Web Servicesの略称で、Amazonが提供しているクラウドサービスです。
クラウドサービスとは
クラウドサービスとは、インターネット経由で誰でもいつでも自由に利用できるサービスです。そもそもクラウドとは、一言で言うと「ユーザーがインフラやソフトウェアを持たなくても、インターネットを通じてサービスを必要な時に必要な分だけ利用する考え方」のことです。
以前は、サービスの利用にはハードウェアの購入やソフトウェアのインストールが必要でしたが、クラウドの出現によりハードウェアの購入やソフトウェアのインストールをしなくても利用できるサービスが生まれました。
クラウドサービスの種類(提供形態)
1. パブリッククラウド
パブリッククラウドとは、 インターネット上でオープンにサービスが提供されているもの を指します。
AWSはこれに当たります。
私の所属する東京大学では、2019年にLMS(学種管理システム)がオンプレミスからパブリッククラウドへ移行したようです。2019年は私が入学した年ですが初めて知りました。
オンプレミス
サーバーなどのハードウェアやIT機器、ファイルソフトなどのソフトウェアを自社で保有し、構築・管理する形態
1. プライベートクラウド
プライベートクラウドとは、 自社や提携企業など特定のユーザーが利用する、クローズなクラウドサービス を指します。
安否確認サービスなどがこれに当たります。
クラウドサービスの種類(利用形態)
クラウドサービスは利用形態により以下の3種類に分けることもできます。
- SaaS(サース)
- PaaS(パース、パーズ)
- IaaS(アイアス)もしくはHaaS(ハース)
「SaaS」は一般の方も利用することが多いクラウドサービスですが、「PaaS」や「IaaS」は主にエンジニアの方の利用が多いクラウドサービスです。
SaaSとは
SaaSは Software as a Service の略で、 ネットワークを活用してアプリ・ソフトウェアを提供するサービス を指します。
例)Googleマップ、Yahoo!メール、Micro office 365、zoom、slack
PaaSとは
PaaSは Platform as a Service の略で、 アプリケーションの開発環境を提供するサービス を指します。
アプリケーションの開発環境というのは、ネットワーク、サーバーシステム、データベース、OS、ミドルウェアなどのプラットフォームのことです。
AWSもPaaS機能を持ったサービスを提供しています。
IaaSとは
IPaaS(HaaS)は Infrastructure as a Service(Hardware as a Service) の略で、ITサービスの運営に必要不可欠なインフラである「仮想サーバー」や「回線」などを提供します。
IaaSを使えば、自社でサーバーやストレージなどのハードウェアを用意することなくネットワークを構築できます。
AWSもIaaS機能を持ったサービスを提供しています。
SaaS,PaaS,IaaSの違い
アプリ開発を行うにあたり必要な構成要素には、以下の5つがあります。
- ネットワーク
- ハードウェア
- OS(オペレーティングシステム)
- ミドルウェア(データベースなど)
- アプリケーション
この5つのうちどこまでがクラウドサービスとして提供されるかによって、SaaS、PaaS、IaaSと呼び名が変化します。
- SaaS
ネットワーク、ハードウェア、OS、ミドルウェア、アプリケーション - PaaS
ネットワーク、ハードウェア、OS、ミドルウェア - IaaS
ネットワーク、ハードウェア、OS
従って、IaaS>PaaS>SaaSの順で自分で構成する要素が多くなるため、自由度が高いかわりにその運用は難しくなります。