はじめに
みなさん、『cd to』というアプリをご存知でしょうか?
これは、Finder のツールバーに表示させておけば、現在 Finder で開いてるフォルダーをカレントディレクトリーとして Terminal をワンクリックで開いてくれる機能拡張アプリで、非常に便利です。
この記事では、『cd to』の VScode バージョン、すなわち『Finder のツールバーで VScodeアイコンをワンクリックすると、現在Finderで開いているフォルダーを VScode で開いてくれる』機能を実装してみます。
Automator
Mac 標準アプリ『Automator』を使用します。
ワークフロー、アプリケーション、クイックアクションなどから選択できるのですが、ここではアプリケーションを作成してみます。
次に行う作業として、『シェルスクリプトを実行』という項目を選択します。Automatorには無数の機能があるので、「シェルスクリプト」などで検索して見つけるのが良いです。
そしたら、以下のコマンドをシェルスクリプトにコピペします。シェル環境や出力は特にいじる必要はありません。
finderPath=`osascript -e 'tell application "Finder" to get the POSIX path of (target of front window as alias)'`
open -n -b "com.microsoft.VSCode" --args "$finderPath"
このAutomatorファイルは、適当な名前(ここでは、open_vscode.app とする)をつけてアプリケーションとして保存しておきます。
ツールバーに追加
Finder でアプリケーションの中から、先ほど保存した open_vscode.app を探します。見つけたら、右クリックで『情報を見る』を選択。
まずは、アイコンをそれっぽいものに変更します。ネットから適当に VSCode 系のアイコン画像を拾ってきます。これを、『情報を見る』でポップアップ表示されたウィンドウの上に位置している小さなアプリアイコンの上に、ドラッグ&ドロップして置き換えます。
そしたら、Finder からアイコン変更した open_vscode.app を選択した上で、『コマンドキー⌘』を押しながら、Finder 上部のツールバーにドラッグ&ドロップして配置させます。
これで上図のように、VScode のアイコンが Finder のメニューバーに追加されました(ダークモードなので少し見えにくいかもしれませんが)。ここをワンクリックすると "秒で" VScode が起動し、そのディレクトリ内のファイルを VScode内で編集できるようになります。
ちなみに右隣にあるのは前述した『cd to』です。ここを押すと、Terminal が開きます。
まとめ
いかがだったでしょうか。一見すると地味な機能に見えますが、毎回 VScode を起動してからフォルダーを移動して、、という数秒の手間が省けることで、想像以上の快適さが手に入ります。皆さんも是非導入してみてください。