「サンダーバード」と「ドローンバード」
戦隊ものはなぜカッコよい?
昔からヒーローもの映像作品では、チームが一丸となって悪や災害と立ち向かう「○○戦隊」や「〇×レンジャー」、などが単体、孤高のヒーローと並んで人気を博した。(ウルトラマンシリーズのように複合的になっている場合もあるが)
そのひとつにオジサンたちには人形劇で、最近では3DCGで再現された「サンダーバード」がある。
世界各地で発生した事故や災害で絶体絶命の危機に瀕した人々を、国際救助隊[IR](International Rescue)と名乗る秘密組織がスーパーメカを駆使して救助する活躍を描く物語である(Wikipediaより引用)。
サンダーバードは9人のメインキャラクターが5機の機体に様々なメカを搭載・追加してミッションをこなしていく。
役割は、各機のパイロットとしてのトレーシー兄弟、開発者のブレインズ、エージェントのペネロープと運転手のパーカー。
さらにはトレーシー兄弟も
・状況把握 :スコット
・救助メカ輸送・後方支援 :バージル
・宇宙空間での調査・救助 :アラン
・水中での調査・救助 :ゴードン
・情報の司令塔 :ジョン
秘密基地、宇宙ステーション、6輪リムジン(移動型基地?)などのロケーションと各メカの出動シーケンス(2号にメカが格納され、カタパルトとジェットブラストディフレクターが上がるシーンは何度見てもカッコよかった!)と役割の連携でミッションを達成する充実感が伝わってきたものだ。
リアル版サンダーバード!
このアプローチを「ドローンバード」に当てはめてみると
・司令官
・情報伝達(隊内伝達、対外交渉)
・オペレータ(シチュエーションによって、固定翼、回転翼、水中)
・補助員(現場アシスト、安全管理、現地交渉)
・開発(機体、公開サイト)
・データ解析、出力(さらに使い方のレクチャーなども)
と分担されてくる。
メカについても長距離飛行、搬送飛行、水中、追加デバイスの拡張なんてのは、まさにここ数年のUAVに求められてきたスペックだ。(宇宙ステーションについては、衛星写真で代用ってとこでしょうか)
もし、サンダーバードとドローンバードの比較に差異や過不足があるとしたら、それらの要否を考えていくことがドローンバードを成長させるファクターになっていくのではないだろうか?
3つの自然災害後の行動を通じて
この秋に日本列島を襲った3つの自然災害後のドローンバードのミッションに参加させていただき、その可能性、必要性を十分に感じました。
また、いつ来るかわからない、同等もしくはそれ以上の災害に対応・協力するための課題は山積みながら明確になって来ています。
「dronebird.org」のページトップにあるコピー
自然災害や政治的暴動などが起きた際に、被災状況を詳細かつ迅速に取得できる最新鋭ドローンを現地に送り、現地の災害状況をマップ上に反映し、人命救助や支援活動のサポートを行います。最新鋭のドローンを正確に操縦できるパイロットを、市民の中から育成する計画を立ち上げました。それが災害ドローン救援隊「DRONE BIRD」です。
この文中では「市民パイロットの育成」とありますが、それらを統括・制御・後方支援できる体制をつくり、自衛隊や消防・警察機関でもない一般市民である我々が、得意なやり方で貢献するプロジェクトとして活動協力していきたいと思います。