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固定翼のミリョク

Last updated at Posted at 2019-12-21

自然災害の爪痕

房総豪雨からまだ数ヶ月。
千葉県内都市部ではかなりの部分が復旧した様に見える。
先日、果樹圃場の状況確認要請を受け房総半島の南端地域に出向いた。
報道でも話題になった地域である。
6ヶ所ほどの撮影を行ったのだが、未だ圃場までの農道が塞がれ、状態が確認できていない箇所が相当数あるのだ。確認できない以上、行政の補助事業への申請すらできない。
GPSの届かない谷間の傾斜地にある圃場にATTIモードで離陸、GPSを十分に捕まえられる高度になってからPモードに変更しマッピング撮影を行う。
と、あいにくGSProのサテライトマップが雲に隠れた地域で、事前にプランも立てられず、現地飛行でプランを立てようとも思ったが、トンビの襲来に自動飛行は危険なため、手動にてインターバル撮影を敢行。
HDMIモニター側で状況を確認していた園主さんのショックを装う言葉の数々が痛々しい。
2日間6ヶ所の圃場を撮影しオルソモザイク3dタイル化しOpenAerialMap経由での報告を済ました。
*静止画、では分かりにくい、潰れた小屋、倒れた果樹木が3dタイルで確認できます。
39E966D3-BF65-468A-AA64-2F1107A7A467.jpeg

被災地撮影に思うこと

今回は依頼のあった圃場を個別に撮影したわけだが、わずか6ヶ所、飛行時間、距離の小さい回転翼のため、ほとんどの時間は離発着場所までの移動に割くしかなかった。山あいの飛行の為、周囲の樹木トンビに怯え、早く下ろしたい衝動の中での撮影であった。
房総豪雨の直後にDRONEBIRDとして行った、君津市での撮影を思い起こし、2日あれば、この地域全体を一気に撮影し、オルソ画像から判定して問題箇所を詳細撮影出来ればより効果の高い情報が得られるのに、と感じた。

固定翼の効果と弱点

固定翼は回転翼に比べ、長距離、広範囲の移動が可能である。したがって、カメラの性能次第で高高度から広範囲を撮影することができる。
また万が一、墜落した際にも真っ逆さまに墜落する可能性の高い回転翼に比べ、滑空し軟着陸することで落下場所での対人対物の被害が少なくて済む。
しかし風の影響を受けやすく、離発着は風向きに合ったそこそこの距離が必要になる。また、ホバリングは出来ないし、もちろん後退も出来ない。翼をもった形状は獲物もしくは縄張りを荒らす敵に見え、アタックを受ける可能性が高かったり、前述の前方にしか進めない移動性能から逃げる方向が限られる。
デメリットだらけに見える固定翼機だが最初に述べた距離と範囲の魅力は絶大なものだ。
たまに前後すらわからなくなる回転翼に比べ、悠々とバンクさせながらきれいな弧を描いた旋回は「操縦している感」満点で気持ちの良いものだ。(今回の用途には関係ないが(笑))

ParrotDISCOという機体

数年前にParrot社からリリースされたDISCOという機体。それまでほぼ、自作か産業用の高価な機体しかなかった自動飛行可能な小型デルタ翼機が当時のドローン系アーリーアダプターの心に刺さった。
ラジコン飛行機からシフトしてきたオヤジフライヤー、ちょっと目新しくWaypoint飛行が出来る、比較的低価格な機体(20万くらいだったかな)。
リリース当時、迷いに迷いつつ、離発着場所が制限され、飛ばしてもあっという間に目視外になるウチの敷地では、メイデンフライトでフライアウェイとなるのが目に見えていたので諦めていた。そして2年ほど前、コストコで6万ほどで投げ売りがなされているというFacebook上の声で反射的に入手してしまう。それからつい先日までほんの数度しか飛ばさず、DRONEBIRDの定期訓練に投入。ファームアップと周囲のアドバイスをもとになんとかFreeFlight(DISCO用waypoint飛行アプリ)にて飛行経験を積む。
マッピングには直下方向の写真が望ましいため、GoproHERO7の搭載を目論む。数々の同志の応援(ケシカケ?w)にて、いよいよ回復手術へ
続く(とおもう)
IMG_2547.jpg

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