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MAXScript 超入門編 ~ 開発環境のセットアップ

Last updated at Posted at 2020-01-29

概要

  • MaxScriptを使って開発する環境を整える

難易度

  • 入門

対象とするユーザー

  • 3dsMaxのGUI操作がある程度行える
  • これからMaxScriptを始める方

動作環境

  • 3dsMax2018

想定所要時間

  • 30分

もくじ

  1. Visual Studio Code の導入
  2. MaxScriptの拡張機能をインストール
  3. ディレクトリセットアップ
  4. フォルダーをVS Codeに読み込ませる
  5. はじめてのスクリプト

手順

Visual Studio Codeの導入

Visual Studio Code とは

Visual Studio Code (以下、VS Code)は、Microsoft社が開発したテキストエディタです。
様々なコーディングを行うのに適しています。

MaxScriptを使ったツール開発に必要ですので、まずインストールしてください。
※Windows標準のメモ帳でも出来なくはないのですが、補完機能がなくてツラくなります。

▼ ダウンロード先
https://code.visualstudio.com/download

日本語化

インストール直後の VS Code は英語表記になっています。
使いづらければ、日本語化をしておきます。

以下の記事を参考にしてください。
https://qiita.com/nanamesincos/items/5c48ff88a4eeef0a8631

MaxScriptの拡張機能をインストール

インストール直後では、MaxScriptのコーディング中に VS Code のシンタックスハイライトや、補完機能を利用できません。
そこで拡張機能を使って、処理がされるようにします。

まず、拡張機能を開きます。
01 拡張機能.png

検索バーに ”MaxScript” と入力して検索、 “Language MaxScript” をインストールします。
02 インストール.png

これでMaxScriptをコーディング中にシンタックスハイライト・補完がされます。

ディレクトリセットアップ

開発を行うためのディレクトリを準備します。
ディレクトリをセットアップしておくと、VS Code 内で検索を掛けた際に、ディレクトリ内のソースコードをすべて検索してくれるため非常に便利です。
まずはテストということで、フォルダを作成するところから始めます。

ここでは StudyGroup_MaxScript という名称のフォルダを作成しました。
ディレクトリ.png

フォルダーをVS Codeに読み込ませる

作成したディレクトリを VS Code でプロジェクトディレクトリに設定します。
VS Codeのウィンドウ内に対して、エクスプローラーから追加したいフォルダをドラッグ&ドロップしてください。
ディレクトリ追加.png

追加されると、VS Code内で下図のように表示されます。
ディレクトリ設定後.png

これでディレクトリの設定は完了です。

はじめてのスクリプト

せっかくなのでスクリプトを作成して、3dsMaxで動作確認を行います。
プログラミング業界では最初に「Hello World」を表示させるのが慣習のようですが、CG屋としては面白くないので、3dsMax使いなら避けては通れないTeapotを生成しましょう。
MaxScriptを作成して、3dsMaxでスクリプトを起動させてティーポットを生成するところまでやります。

スクリプトの作成

下図のボタンから新しいファイルを作成します。
ファイル追加.png

GenTeapot.ms と入力して、入力を確定させてスクリプトファイルを作成します。
この際、拡張子 .ms を付けるのが重要です。
.ms 拡張子がないと、MaxScriptとして認識されません。

teapot.png

スクリプトファイルが作成されました。
作成直後であれば、そのスクリプトが選択されて入力準備が整っているはずです。
スクリプト作成.png

スクリプトファイルを作成したら、コードを記入します。
今回はTeapotを生成するだけなので、以下の1行で済みます。

Teapot()

なぜ Teapot でティーポットが生成されるのか、なぜ最後にカッコが必要なのか…など疑問は残りますが、一旦スルーしましょう。
入力が完了したら、スクリプトファイルを上書き保存します。

動作確認

3dsMaxを起動します。
3dsmax起動.png

メニューの「スクリプト」→「スクリプトを起動」を選択します。
※下図は英語UIですが、選択内容は同じです。
スクリプト実行.png

ファイル選択ダイアログが開かれます。
先ほど作成した GenTeapot.ms を選択してください。
ティーポット生成を選択.png

成功すると、シーン上にティーポットが生成されます。
Teapot生成.png
もし生成されなかった場合はスクリプトファイルに誤りがないか見直したり、3dsMaxを再起動してからお試しください。

これでMaxScriptで開発する第一歩を踏み出しました!

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