Windows10上にあるファイルをLinuxで操作したーい!!
Linuxのファイルサーバーへアクセスしたいとかそういう人は今回対象外です。
- Windowsマシンにプロジェクトファイルとか保存しててLinuxマシンに持って来たい。
- サーバーがWindowsでワークステーションがLinuxで...
本記事ではそんなニッチな?方を対象にしてます。
実行環境
- Linux (私はRockyLinux8.5をインスコした実機)
- Windows10 (私はOSビルド19043(21H1)の実機)
CentOSとかAlmaLinuxとかRHEL系なら今回の手順でいけると思います。
Ubuntu等Debian系はdnf
コマンドをapt
へ置き換えればいけるかも。
Windows側を設定しよう
Linuxへ共有したいフォルダを作成または選択する。
今回私は、
- WindowsのUserディレクトリを丸々共有したい。
- しかもLinuxからフルアクセスできる。
そんな感じの設定でいきます。
これでWindows側の設定はOK
Linux側を設定しよう
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cifs-utils
をインストールする。$ sudo dnf install cifs-utils -y
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マウントポイントを作成する。
(設定が完了するとマウントポイント内にWindows共有フォルダの中身が表示される。)# 今回はユーザーディレクトリ直下に作成 # Mountディレクトリ作成 $ mkdir Mount # Mountディレクトリ内にWindowsディレクトリ作成 $ mkdir Mount/Windows
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Windowsの共有フォルダをマウントする。
ここの設定が非常に重要なポイント。
先程Windows側のセキュリティ
でアクセス許可設定を実施したがLinux側でもPermissionの設定を行う必要がある。
下記コマンド内のfile_mode=0777
及びdir_mode=0777
オプション設定をしない場合マウント時に読み込み専用
権限になる。
今回はLinux側からフルアクセスを設定するので以下の通り。# Windows共有フォルダをマウント $ sudo mount.cifs -o username=${Windowsのユーザー名},password=${Windowsのユーザーパスワード},file_mode=0777,dir_mode=0777 //${WindwsプライベートIP}/Users/${Windws共有フォルダ(ユーザーディレクトリ)} /home/${Linuxユーザーディレクトリ}/Mount/Windows
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Linux起動時に自動でマウントする設定を行う。
# 起動時マウント設定 # /etc/fstab へ設定を書き込む $ sudo sh -c "echo '//${WindwsプライベートIP}/Users/${Windws共有フォルダ(ユーザーディレクトリ)} /home/${Linuxユーザーディレクトリ}/Mount/Windows cifs username=${Windowsのユーザー名},password=${Windowsのユーザーパスワード},file_mode=0777,dir_mode=0777 0 0' >> /etc/fstab" # /etc/fstab へ設定が正常に書き込まれているか確認する $ cat /etc/fstab
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再起動後、正常にWindows共有フォルダがマウントされている事を確認する。
以上で設定完了です。
Windows側とLinux側で権限の設定がそれぞれ必要というのがポイントです。
それでは良いLinuxライフを!!