4
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

KongAdvent Calendar 2024

Day 17

非エンジニアでもわかるKong API Gatewayとは?

Last updated at Posted at 2024-12-16

こんにちは!
KongのSDRのこやまです。

本記事は「Kong Advent Calendar 2024」の17日目のエントリーとして、「非エンジニアでもわかるKong API Gatewayとは?」について解説します。

はじめに

私は非エンジニア(営業サイド)としてKongで働いてます。
そんな私がKong API Gatewayをどうやって理解したのか?という非エンジニアの方でも理解できるような内容になってます。

この記事はそんな超初心者向けの内容となってますので、誰かに説明するのに困った際にこの記事をまずは読んでもらうみたいな使い方でご参考になればと思います。

目次

  • APIとはなにか?
  • APIはどのようなところで使われているのか?
  • APIが増えるとどうなる?
  • Kong API Gatewayはどんなことができるの?

APIとは何か?

こちらの図をご覧ください
スクリーンショット 2024-12-13 15.36.09.png

簡単に解説すると、APIとはサービスAとサービスBを繋げてリアルタイムでデータの連携ができるようになるということです。

では、そのAPIはどのくらい使われているのでしょうか?
実はAPIの利用が毎年増加しており、これからもさらに増えると言われております。
以下はAPI数ではなく市場のデータとなりますが、市場の規模=API利用の規模、と考えるとAPI利用がどんどん拡大していっていることが伺えます。
スクリーンショット 2024-12-13 15.39.27.png

ここで新たな疑問として、なぜAPIは増えているのかが出てきます。
大まかに言うと、各業界でDXの取り組みが活発化しており、その取り組みに比例して裏側の仕組みでAPI利用が増えているからです。
例えば、各業種では以下のような取り組みがなされていて、その裏にはAPIが存在しています。

業種 取り組み
金融 デジタルバンキングとパーソナライズされたフィナンシャルアドバイス
製造 IOTやAIを活用したスマートファクトリーとリアルタイム監視、予知保全
小売 オムニチャネルにおける一貫した顧客体験
ヘルスケア 遠隔医療と遠隔モニタリング
交通 スマートモビリティ(リアルタイム交通情報の提供と交通量の最適化)
エネルギー 電力網のモダナイズと再生可能エネルギーの統合
公共 デジタル政府サービスによる利便性向上

APIはどのようなところで使われているのか?

APIの利用が増えそうということはご理解いただけたかと思いますが、APIは実際にどのような場面で使われているのか目に見えないのでイメージ付きにくいと思います。

そこで今回は例として下記の3つをご紹介いたします。

  • API活用法①:外部APIを自社サービスに活用
  • API活用法②:自社の資産をAPIとして公開
  • API活用法③:社内サービスをAPI経由で利用

ぜひご自身の会社のサービスや組織に当てはめて想像しながらご覧ください。

API活用法①:外部APIを自社サービスに活用

タクシーのUberは自分たちでゼロから自社開発するよりも、他社で既にあるサービスをAPIで取り込むことにより、スピーディーにサービスをリリースすることができました。
スクリーンショット 2024-12-13 15.42.00.png

APIの利用は自社サービスのリリースのスピードUPをすることができ、顧客ニーズの変化に素早く対応可能です。結果的に自社サービスの競争力の維持、向上に役立てることができます。

API活用法②:自社の資産をAPIとして公開

今までお金を払っていた地図アプリですが、3年間でUber側にも知見が貯まってきたり、3年もの期間で自社で開発できるようになりました。
そのようなことから今度は逆にその資産を公開する側になりました。
スクリーンショット 2024-12-13 15.42.55.png

APIを公開することで収益化が可能となりました。

API活用法③:社内サービスをAPI経由で利用

この例は今後どの企業にも当てはまる活用方法です。
企業によっては、外部サービスもなく、外部とAPI繋ぐようなことが考えにくい組織もあると思います。
しかし、社内で利用する業務アプリケーションなどがマイクロサービス化が進んで、そのアプリケーションやサービス同士をAPIで繋ぐケースも増えてきています。
今関係なくても近い将来このようなアーキテクチャになる可能性があります。
スクリーンショット 2024-12-13 15.43.44.png

APIが増えるとどうなる?

マイクロサービスの増加、APIの数的な拡大に伴い、管理負荷が増えていきます。
スクリーンショット 2024-12-13 15.49.17.png

数的な増加だけでなく、以前は原則オンプレ、ベアメタルやVM上で稼働した大きなアプリケーションでした(左側のLegacy Tech Stack)
外部との接点も局所的、対応するアプリケーションプロトコルも限定的でした。

ところが今やサービスはどこでも動く時代となりました。(右側のModern Tech Stack)
サービスは複数のクラウドとオンプレを跨ぎ、コンテナやKubernetesを採用するケースも増えて、トラフィックパターンや、通信形態なども多様化しています。

数が増え、さらに多様化してきたことで、APIは活用の場が拡がって進化してきたのですが、その反面でAPIの管理が難しくなってきており、以下のような課題も出てきています。
スクリーンショット 2024-12-13 15.50.48.png

今の状況をガートナーが「予測」として2022年に公開しています。
そこでは主に4つの指摘がありました。

ガバナンス

野良APIという自分たちの管理下にない、知らないAPIが存在することが発生。

セキュリティ

APIをターゲットとした攻撃により、APIのセキュリティインシデントの増加。

パフォーマンス

より重要なサービスがAPIとして提供され、トラフィックが増えることでAPIの処理が追いつかず、サービスが停止することで、ビジネス機会の損失。

環境の柔軟性

ハイブリッド/マルチクラウド環境下など多装な実装を求められる。

このような課題が今後出てきた際にどのような対策をすれば良いのでしょうか?
そこでKongが登場します。

Kong API Gatewayはどんなことができるの?

Kongであれば複雑なAPI網を統合管理することができます。
スクリーンショット 2024-12-13 15.51.26.png

以下は「API Gatewayがない世界」と「APIGateway導入後」の比較の図となります。
スクリーンショット 2024-12-13 15.52.52.png

左側:「API Gatewayがない世界」
各アプリケーションやサービスがそれぞれAPIを叩きにいくので接続は「多 対 多」の接続になり、複雑に絡み合ってます。

右側:「APIGateway導入後」
APIのGatewayを間に挟むことによって、通信が「多 対 1 対 多」になります。
真ん中にこのゲートウェイレイヤーを挟むことにより、気にしなければならないセキュリティやガバナンス、パフォーマンスなどここで一気に集約して管理ができるようになります。
そして貴重なエンジニアリソースを本来の開発業務に集中させたり、DX(イノベーション)を加速していくことで、開発生産性を向上しながら課題に対して解決することができます。

最後にKongの導入効果です。
下記の図をご確認いただき、①〜⑥の中で取り組みたい内容があればKongで解決することができます。
スクリーンショット 2024-12-13 15.53.51.png

まとめ

いかがでしたでしょうか?
API Gatewayと言ってもいろんな使い方があることをご理解いただけたかと思います。
周りにもAPI Gatewayについて理解されない場合はぜひこちらの記事を参考にしていただけますと幸いです。

ぜひこちらの記事に「いいね」を押していただけると励みになるのでよろしくお願いします。

4
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?