Node-REDのフローから自作ノードにバイナリデータを渡す方法

Node-REDのフローから自作ノードにバイナリデータを渡すとき、Uint8Arrayを使用していましたが、これはフロー上のUint8ArrayとNode.js側のUint8Arrayの型が違うために受け渡しできません。

バイナリデータでやり取りをするときは、Bufferクラスをサポートしましょう。そうすれば、フローとNode.jsでバイナリ配列のやり取りすることができます。

問題の事象

Node-REDのフローの中でUint8Array型のバイナリデータを生成して、自作ノードに渡そうとしましたが、正しく動作しませんでした。

ブラウザ上のfunctionノード内のコード

この結果を自作ノードに入力します。

let data = new Uint8Array([1,2,3,4,5]);
return {payload: data};

自作ノード内

node.on('input',(msg) => {
  let payload = new Uint8Array([0,1,2,3,4,5]);
   console.log(msg.payload);
   console.log(payload);
});

結果

自作ノード内で、2つのpayloadを出力してみると、このようになります。

Functionノードで宣言したUint8ArrayはJSON、自作ノード内で宣言したUint8Arrayは配列になっており、明らかに違うようです...

正解

Bufferを使用した時の結果

ブラウザ上のfunctionノード内のコード

let buffer = new Buffer([0,1,2,3,4,5]);
let uint8array = new Uint8Array([0,1,2,3,4,5]);
return {buffer: buffer, uint8array: uint8array};

自作ノード内

node.on('input',(msg) => {
    console.log({
      buffer:  (msg.buffer instanceof Buffer),
      uint8array: (msg.uint8array instanceof Uint8Array)
    });
    console.log({binay: msg.binary});
    console.log({uint8array: msg.uint8array});
});

正解の結果

このようにBuffer型を使用した方は成功しました。
Node.js内のUint8Arrayは使用できるようなので、instanceofで型をチェックすれば正しく判定できることもわかりました。