はじめに
運用中のVMware vCenter Server Appliance(vCSA) 6.5U2dが導入時からなにもパッチがあたっていなかったので、パッチを適用することにしました。
環境
適用前のバージョン:vCSA 6.5 U2d(bulid:10964411)
適用前のバージョン:vCSA 6.5 U3p(bulid:17994927)
1. 事前バックアップ
vCSA 6.5のバックアップ形式については、ファイルベースのバックアップ形式と、イメージベースのバックアップ形式がありますが、ここではファイルベースでバックアップします。
vCSAの管理画面にログインするために、Webブラウザを起動後、以下のURLを入力し、管理者でログインします。
https://[vCSA FQDN]:5480/
ログインすると以下の画面になるので、バックアップをクリックする。
バックアップファイルを転送するサーバ情報・プロトコルを指定します。プロトコルはFTP、FTPS、HTTP、HTTPS、SCPから選択可能。私はSCPにしました。
保存場所は格納先のIP/保存先のパスを指定。保存先のパスを省くと怒られます。入力後、次へボタンを押下する。
下記画面が表示される。1~2分待つと容量が表示されるので、次へボタンを押下する。
2. パッチのダウンロード
My VMwareから6.5 U3とU3pのアップデートファイルをダウンロードする。
https://my.vmware.com/group/vmware/patch#search
製品パッチページのリストフィールドを以下のように選択して、[検索]をクリックしてください。
製品選択 :[VC]
バージョン選択 :[6.5.0]
フィルタ :[すべての重要度] フィルタ :[全てのカテゴリ]
なお、vCSAにパッチを適用する際、vCSAのアップデートをまたぐ場合は、パッチを適用する前にアップデートする必要があるのでvCSA6.5U3→U3pの順番でパッチを適用していく。(下記URL参照)
↓
https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.5/rn/vcenter-server-appliance-photonos-security-patches.html
ダウンロード後、vCSAがアクセスできるdatastoreに格納する。
3. パッチ適用(vCSA6.5U2d→U3)
パッチを適用するため、先にアップロードしたISOファイルをvCSAのCD/DVDドライブにマウントします。
マウント後、vCSAの管理画面にログインします。
下記画面で、更新をクリック
[更新の確認] のプルダウンから [CDROMの確認] を選択します。選択後、[アップデートのインストール] のプルダウンが選択可能になるので、[CD-ROMのアップデートのインストール] を選択します。
画面が真っ白になってた。再度URLを入力してvCSAの管理画面にログインしたところ、処理は終わってて再起動が求められてた。再起動!
5分くらいでvCSAの管理画面にログインできるようになる。無事バージョンが上がってた。(6.5.0.23000→6.5.0.30000)
さらに15分くらいでvSphere WebClientでvCenterにログインできるようになる。こっちでもバージョンは上がってた。
確認OK。引き続きU3pの適用に移る。
3. パッチ適用(vCSA6.5U3→U3p)
手順は全く一緒なので割愛!(6.5.0.30000→6.5.0.35000)
4. おわりに
2021/9/29に作業を行いましたが、2021/9/21にvCenter Server 6.5 U3q (6.5.0.37000)がリリースされました…。また、アップデートしなければ…。バージョン情報は以下のURL参照(日本語にすると最新バージョンが表示されないことがあるのでEnglishで確認推奨)
https://kb.vmware.com/s/article/2143838?lang=en_us