LoginSignup
3
2

More than 3 years have passed since last update.

大学のラボのサーバーにRancherOSを入れる

Posted at

スクリーンショット 2019-10-19 12.56.27.png
https://rancher.com/rancher-os/ (c) Rancher Labs, Inc.

RancherOS

公式サイト: https://rancher.com/rancher-os/
GitHub: https://github.com/rancher/os

Tiny Linux distro that runs the entire OS as Docker containers

さくっと訳すと、「OS全体がドッカーコンテナとして動く"Linuxディストリビューション"OS

特徴

  • Dockerが動く : Dockerの実行に必要なソフトウェアが最初から入っている
  • 軽い : OS構成がミニマルだから、立ち上がりが早い
  • OS構成が簡単 : cloud-initが入っているので、yamlで簡単に設定、自動化できる
  • Rancher : RacherOSにはRancherが入っている

導入方法

OSの入手先

RancherOSのGitHubのリリースからダウンロードができる。仮想マシンじゃないマシンそのものにインストールしたいならば、下図のisoをダウンロードする。スクリーンショット 2019-10-19 13.15.43.png

ブートUSBメモリの作成

ダウンロードしたディスクイメージISOからOSを起動できるようにするためのブートメディアを作る。手元にDVD-Rも、それにisoを焼く環境も整っていたが、DVD-Rからの起動に失敗したのでUSBメモリで作ることにした。

USBメモリでブートメディアを作る
rancheros.iso をUSBメモリに書き込むやり方は色々あるが今回はEtcherを使用した。

Etcherは.isoなどのディスクイメージをSDカードやUSBメモリにサクッと書き込むことができるツールだ。

スクリーンショット 2019-10-19 13.37.10.png
https://www.balena.io/etcher/ (c) Balena

Windowsやmacで動かすことができ、Linuxでも起動する方法がある。

Etcherの使い方
スクリーンショット 2019-10-19 13.41.23.png

  1. この画面に、先ほどダウンロードしてきたrancheros.isoをドラッグアンドドロップしする。
  2. 次に"Select target"で対象のUSBメモリを選択する
  3. "Flash!"を押してしばらく待てば、ブートメディアが出来上がる。

ブートUSBメモリからRancherOSを起動する

当該のUSBメモリを挿した状態で、OSを起動し、ブートメディアを選択する画面を出す。大抵はF2かF12を連打すればブートメディアを選択できる

そのまま起動すると、RancherOSという題の青い画面が出たり、黒い背景にたくさん白い文字が出た挙句、やがて、ウシのアスキーアートでRancherOSと表示がでてコマンドを受付するようになる。

なおログインユーザーはrancherである。

SSH経由でRancher OSのセットアップを行う

この後、当該の環境でインストールを進めていくわけだが、Dockerが入っていることを除けば素のシェルなり、viなりで操作をすることになるので、GUIとか使い放題のリッチOSの端末からsshで入って操作することを試みよう。

IPアドレスを確認する
LANケーブルを繋いでUSBブートをしたタイミングで、すでにSSHが立ち上がっているので、まずはアドレスを確認する。

アドレスを確認する
ip a

大抵eth0のinetという項目がipアドレスなので、そこにsshする。

sshで接続する用のパスワードを設定する

SSH公開鍵とか使いたいが、あのやたら長い文字列をどうコピーするのかわからないので、パスワードでsshログインを試みる。

パスワードを設定する
sudo passwd rancher

二回パスワードを求められるので設定する。

SSHで入る
先ほど確認したIPアドレスにユーザーはrancher、パスワードは先ほど設定したパスワードでSSHして入る。

以後の作業は全てSSHやSFTPでファイル転送をしている。

SFTPで設定ファイルを送る

固定IPアドレスと大学のプロキシを設定したいので、SFTPで/home/rancherに以下のようなcloud-init用のconfigを送る。

cloud-config.yml
#cloud-config
rancher:
  console: ubuntu
  network:
    interfaces:
      eth0:
        address: XXX.XX.XX.XX/XX
        gateway: XXX.XX.XX.XX
        dhcp: false
    http_proxy: http://xxxx.xxxx.xxxx.xx:8080
    https_proxy: http://xxxx.xxxx.xxxx.xx:8080
    no_proxy: localhost,127.0.0.1
  services:
    console:
      environment:
        TZ: JST-9

Rancher OSをインストールする

ドライブ一覧の確認
まずはハードディスクやSSDの一覧を確認する。

ドライブの一覧を表示
sudo fdisk -l

大抵は/dev/sdaがインストール先になるはず。

インストール

ディレクトリ/home/rancherにて

sudo ros install -c cloud-config.yml -d /dev/dsa -a rancher.password=<任意のパスワード>

インストール後の再起動

インストール後は確実にsshがダメになるので、ローカルで

ssh-keygen -R <ホスト名>

してからアクセスする。

動作確認

再びssh接続して

docker run hello-world

を行い、イメージがpullされて、実行されるのを確認する。

インストール後のcloud-config.ymlの編集

/home/ranchercloud-config.ymlをsftpで送って

書き換え
sudo mv cloud-config.yml
3
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
2