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雲を少し変えるために

Last updated at Posted at 2024-07-25

雲を少し変えたい!

たまたまこちらのサイトを見ながらデフォルトの空を作ってるときに
https://historia.co.jp/archives/24873/
雲少しの労力でいじれないかなと思って色々いじったときのメモ
動かしてみてのこんな感じのパラメータぐらいしか書かないので実際どういう値をいじってるのかは自身で調べてください。(つまり本当にメモみたいなものです)
また写真は目に見えて変化があるものしか載せていません。

環境

UnrealEngine 5.3.2

いじるには

新しくマテリアルを作ってみたいなことまではしたくないのでデフォルトのマテリアルからインスタンス作って使います。

  • VolumetricCloudのマテリアルから m_SimpleVolumetricCloud_Instのパスまで飛んでContentsフォルダにコピー、マテリアルインスタンス(MI)を作成(設定からEngineコンテンツを表示するように設定しておいてください)
  • 作成したMIをVolumetricCloudへ適用

これであとはMIを開いて値をいじってくだけの作業になります。

実際にいじってみた

BaseNoiseExp

デフォルトで散らばっている雲の厚さが値に沿って分厚くなったり薄くなったりします。(低→厚、高→薄~無)
分厚くするとピクサー雲っぽいかも
image.png
値:2.9

BaseNoiseScale

値をデフォルトから離すほど、うろこ雲っぽくなる。
あまり離しすぎるとノイズがかかったようになるがこれもこれで面白そう
image.png
画像の値は0.234
image.png
1を超えたあたりからこんな感じでノイズがかかったようになる

BeerPowder

値を大きくすると雲の周りの薄い雲の色が濃くなる。と同時に雲の色も白が増す。(250ぐらいから違いがもう判らない)
逆に0に近づけると周りの雲がなくなり雲も雨雲っぽい黒い色になる。
Alpha値っぽい感じで使えそう。
image.png
値:250
過剰に白くなるので絵っぽい表現で使えるかも
image.png
値:0
雨雲のような、夜の雲のような

BeerPowderPower

値を挙げるとBeerPowderとは違って雲がはっきりとした形を作るようになる。(20以降から違いが分かりにくくなる)
また雲の動きも早くなったように見える
これが一番変化を感じられて面白い
image.png

ErosionExp

上の方の雲の量を変えられる(低→少、高→多)
デフォルト値の6以上はあまり変化を感じられないので実質雲の量を減らしたいときに使う用かも。
image.png
デフォルト
image.png
1

ErosionMax

0.1以下から細かい粒子の雲みたいなのが生成されるようになる。
image.png
0.09~0.06
特徴的な雲
image.png
0.05~0.01
綿っぽい雲

ErosionNewMin

細かい調整をしたいなら0~0.1でいじる
そこからはどんどん雲がStlyzedな雲になっていく
写真の4以降はどんどん黒い部分が広がっていき20ぐらいになるとドット絵っぽくなる
image.png
値は4

ErosionNoiseScale

雲の細かさを変えられる
調整したいならデフォルト値の少数の桁で行うといい
image.png
値:0.00004

ErosionScale

微妙に上の方の雲の形を変えられる。

ErosionStrength

粒子っぽい雲を生成できる。4ぐらいにすると油絵っぽくなる
どんどん雲の量が増えていき500ぐらいで頭打ちになる。
ErosionScaleと組み合わせると粒子の大きさが変えられるので良い感じに調整できる。
image.png
値:4
image.png
ErosionStrengthを4のままErosionScaleを0.11にしたとき。
かなりStlyzedっぽくていい。

ExtinctionScale

暗い雲の量を変えられる。250で頭打ちになる
image.png
値:250

MultiScatteringContribution

雲の暗さを微妙に変えられる。
0~1までの間で調整するといい。

MultiScatteringEcentricity

同じく雲の暗さを微妙に変えられる。ただしContributionと違って下の方しか変わらない。
0.1~0.9の間で調整するといい。

MultiScatteringOcclision

雲の影の比率を変えられる。0にするとのっぺりとした雲になる。わざとUnlitっぽい雲にするならいいかも。
0.1~1.0で変えるといい。

NoiseHeightExp

雲の粒子の細かさを変えずに雲の大きさを変えられる。
0.1~1.0の間の調節が分かりやすい。
また-2.5ぐらいになると化学スモッグみたいなのが出てくる。ほかの方法で実現したほうがいいとは思うけど...
image.png

NoiseHeightRange

雲にノイズをかける高さを変えられる。
ノイズがかかってる雲はバラバラって感じでかかってないところは分厚い雲の印象になる。
前半の雲の印象を変えるパラメータの影響範囲を調節するのに重宝しそう。
image.png
調整なし
image.png
値:80

PhaseBlend

全体的な雲の濃さが変わる
0.2~1.0の間で調整するといい

PhaseG

同じく雲の濃さが変わる。
0.5~1.0の間で調整するといい。

PhaseG2

前者2つに比べるとほとんど変わらないが、一応雲の濃さが変わる。
-0.5~0.5の間で調節するといい。

WheatherUVScale

名前の通り雲から天気の感じを変えられる。
image.png
0.0001 -> 雨が降りそうな雲

Albedo

雲の色を変えられる

Extinction

HSVのV値を調整することで雲の厚み(影)を変えられる。
HSは変更するとAlbedoの値に影響されるので変更しないほうがいい。
0に近づくにつれのっぺりとした綿あめみたいな雲になる。
image.png
Vが0.1のとき
image.png
Vが1.0のとき

WindVector

名前的に風の方向を変えるパラメータだと思うが、実際には雲の形を変えられるだけ(に見える)
SVどちらをいじっても見た目の変更を加えられるが、変える意味はあまり感じられない...

まとめ

いくつかのパラメータを変更してこんな感じの雲を作ってみました。
image.png

ちょっと鱗が多いような気もしますが一切ノードをいじらずにパラメータをいじるだけでデフォルトの雲から離れた雲を作れるのは便利ですね。

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