beamerを使ってスライドを作る際に様々なテーマが配布されており、自分好みのものをインストールして扱うことができる。
今までは、ちょっとしたところをいじる際にスライドのソースコードに直接設定していたが、細かい変更部分が多くなると、ソースコードが見づらくなるため、ダウンロードしたテーマのstyファイルを直接編集を行うことで改善したいと思う。
なお、扱うlatexのエンジンとしてはLuaLatex
として進めていく。
テーマのインストール
今回はFocusというシンプルなテーマを例として行う。まずはgithubからcloneを下記で行う。
git clone https://github.com/pcafrica/focus-beamertheme
ファイルの移動
インストールしたファイルの中でstyファイルのものをlatexのディレクトに移動させる。ここで、Latexのコマンドラインツールであるkpsewhich
を使うことでディレクトリやパスを確認できる。以下のコマンドでLualatexが参照する検索パスを確認できる。
kpsewhich -var-value TEXMFHOME
以下のコマンドの出力のフォルダへファイルを移動させる。
~/texmf/tex/latex/beamer/beamerthemefocus-modify.sty
最終的には以下のような構造になります。
~/texmf/tex/latex/beamer/focus-modify$ tree
.
├── beamercolorthemefocus-modify.sty
├── beamerfontthemefocus-modify.sty
├── beamerinnerthemefocus-modify.sty
├── beamerouterthemefocus-modify.sty
└── beamerthemefocus-modify.sty
ファイルが認識されているか確認。ファイルのフルパスが表示されれば、LuaLatexが認識できています。
kpsewhich "移動したstyファイル名"
ファイルデータベースの更新
ファイルを適切な場所に移動したら、データベースを更新します。
texhash ~/texmf
これで直接インストールしたstyファイルを編集することでスタイルや自作のブロックなどを追加することができます