脱GUI!!!
筆者のメイン使用のPCはMacなのだが, ファイルへのアクセスを行う際はCUIでディレクトリを移動し直接コマンドを叩くことで, ファイルを呼び出している.
理由は, マウスでFinderを開いてフォルダをクリックするという動作を省くことが出来るため
早くて楽だからである!!!
だが, こう思う人もいるのではないだろうか.
わざわざ, [cd] で入力を行う方が面倒だと.
そこで, 今回はそれをショートカットする方法およびCUIでの便利設定を紹介したいと思う.
環境
Mac M1 Pro Ventura
移動ショットカットコマンドの実装
今回, 紹介する方法を実装することでコマンド[c]をターミナルに入力すれば, cdで移動した履歴を参照し, ディレクトリを移動することが可能になる.
事前インストール
brewをインストールしていない場合は下記コマンドを実行する.
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
ディレクトリを移動するためのfuzzy finder 通称[fzf]をインストールする. 詳細は, 下記のドキュメントを参考に.
git clone --depth 1 https://github.com/junegunn/fzf.git ~/.fzf
~/.fzf/install
インストール完了後, .zshrcに下記を追加で記載する. なお, これはサイトを参考にさせていただいている.
function chpwd() {
powered_cd_add_log
}
function powered_cd_add_log() {
local i=0
cat ~/.powered_cd.log | while read line; do
(( i++ ))
if [ i = 30 ]; then
sed -i -e "30,30d" ~/.powered_cd.log
elif [ "$line" = "$PWD" ]; then
sed -i -e "${i},${i}d" ~/.powered_cd.log
fi
done
echo "$PWD" >> ~/.powered_cd.log
}
function powered_cd() {
if [ $# = 0 ]; then
cd $(gtac ~/.powered_cd.log | fzf)
elif [ $# = 1 ]; then
cd $1
else
echo "powered_cd: too many arguments"
fi
}
_powered_cd() {
_files -/
}
compdef _powered_cd powered_cd
[ -e ~/.powered_cd.log ] || touch ~/.powered_cd.log
alias c="powered_cd"
追加後, 下記コマンドを実行し, Terminal上で[c]を入力, Enterを押すとcd履歴から参照されたものが表示される. さらに, それは十字キーで選択可能なので, 選択することで指定したディレクトリに直接移動することが出来る.
source .zshrc
ファイル 編集・閲覧方法
移動ショートカットについては上記の方法で可能になった.
では, 次はファイルを開く方法や閲覧方法について説明していく.
ディレクトリの中身を確認
ディレクトリの中身を確認するためのコマンドは[ls]で確認出来る. 他にも, 権限などを[ls -l]で確認出来たりもするので是非, 活用して欲しい.
ファイルを開く
Terminalから直接ファイルを開く方法は, openコマンドで可能である. 例えば, PDFやtxtといった直接見るものをAdobe RenderやMac標準搭載のテキストエディターで見ることが出来る. なお, 大概のマウスクリックで開くものは開くことが出来る.
open <開きたいファイル>
VsCodeで開く
また, 移動したディレクトリをVsCodeで直接開くことも可能である. これにはよく使用する方法として, 2種類存在しており, 1つが直接ファイルを指定する方法, もう一つがディレクトリの全てのファイルを開く方法である.
指定
code <開きたいディレクトリ>
全て
code .
編集方法
また, ファイルを直接編集したい場合も存在する. 大概のものは, VsCodeで開き, 編集を行ったほうが早いが1つのファイルの中の一部分を変更する場合は, わざわざVsCodeを開くことが面倒に感じることもある. その場合には, 下記のコマンドで編集すれば良い.
nano
nanoエディターはシンプルな操作で, 使用することが出来る. 覚えておくべき項目は, 編集完了後はCtl+xを行い, 名前の変更がなければ[y]を行い保存する. これだけで良い.
nano <編集したいディレクトリ>
Vim
Vimは, nanoでコードを探すのが面倒な時に使用している. 覚えておくべき項目は, :+iで編集可能, /で検索, :+qw!で強制保存. 大概は, 3つのコマンドを抑えておけば困らない.
vim <編集したいディレクトリ>
クラウドと連携することも可能
自身のPC内で, Google DriveやOne Driveなどをマウントしておけば[cd]コマンドで移動することが可能になる. そのため, 上記の方法でファイルを開いたり, 編集したりすることが可能になる.
最後に
初めは, マウス操作の方が良いと思うかもしれないが慣れるとterminal操作が楽になってくるはずである.
是非, Terminalでの快適な生活を送ってみてほしい.