Visual Studio Emulator for Android も捨てたもんじゃないと思うのですが、最近 HAXM 推しの方が増えている気がするんですよね。ここでは敢えて Visual Studio Emulator for Android について書きたいと思います。
公式ドキュメント
公式ドキュメントはこのあたりになると思います。
Visual Studio Android Emulator - Xamarin Developer Center
:-) Hyper-V と両立できる
Visual Studio Emulator for Android は Hyper-V でできています。したがって、もともと Hyper-V を利用している場合には迷わずこっちでしょう。私の場合 Win 8.1 をホストにして 7 や 10 を乗っけていました。
一方、 HAXM は Hyper-V と両立できません。 HAXM が必要なときは Hyper-V を一旦切ることになります。ちなみに、 Hyper-V を ON / OFF するには Nuits さんの HyperV-Switch が便利です :)
:-| 仮想マシン上で使えない
Hyper-V の上というか中では:
- Visual Studio Emulator for Android は使えません。 '孫' 仮想マシンが作れないので。
- HAXM も動きません。仮想化技術が利用できないので。
- 遅い方の Android Emulator だけが使えます。
:-( Home Edition だと使えない
Home Edition だと、そもそも Hyper-V が使えないので。
:-| IP アドレスが別に取られる
仮想マシンなので、IP アドレスは別です。会社で新しく IP アドレスを取るのに申請を回さなきゃいけなかったりすると、ちょっと面倒かもしれません。
:-| 油断するとメモリが足りなくて起動できない
仮想マシンに割り当てるメモリを起動時にがっつり取ります。足りないときは、ブラウザで開き過ぎたタブを閉じるとか、Visual Studio をいったん閉じて Hyper-V Manager で先にエミュレーターを立ち上げるとかすることになります。
:-) インストールが簡単
人によるのかもしれませんが、Visual Studio と一緒にインストールしてから実行まで、私は特に引っかかるところはありませんでした。
:-) 速い
遅い方の Android Emulator と比べたら断然速いです。速い方 (HAXM) よりも速いんじゃないですか?
:-( 対応 Android OS は 4.4 ~ 6.0
現時点では 7.0 / 7.1 Nougat に対応していません。 Android Emulator / HAXMでやるしかありません。
:-| Portrait の写真が撮れない
せっかく画面の回転はできるのに、写真は必ず Landscape で保存されるみたいなんですよね。 Android Emulator でも同様です。実機の出番です。
:-| ときどきキーボードがきかなくなる
そういうときはエミュレーターを再起動します。ソフト キーボードをポチポチするのは耐え難い :(
:-D Shift + 2 で '@' を入力する癖がついてしまう
アプリを開発していて、メールアドレスを入力する場面があると、デバッグで何度も入力することになります。普段は日本語キーボードで右の方にいる '@' ですが、エミュレーターは英語キーボードで Shift + 2 になります。これに慣れ過ぎてしまって、ちょっと混乱するのです。
普段から英語キーボードを使うようにすればいいのかな...