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OpenFaceを試しに触れてみる

Last updated at Posted at 2019-07-29

OpenFaceとは

顔の座標点や視線推定,頭の姿勢推定,Action Unitの強度やバイナリなどを抽出する顔解析ツール.

詳しい内容はこちらの論文を参照してください.
https://www.cl.cam.ac.uk/research/rainbow/projects/openface/wacv2016.pdf

OpenFaceを試すための手順(概要)

OpenFaceを試すために,Dockerを用いたやり方について説明していきます.
※Dockerを用いなくてもできますが,環境設定がとても大変だと思います.

以下の手順で進めていきます.
※Dockerを既にインストールしている方は2から始めてもらって問題ないです.

  1. Dockerをインストール
  2. OpenFaceを試す

今回試した環境は以下の通りです.
OS: Ubuntu 18.04 LTS
CPU: i3-4130 3.40GHz
メモリ: 16GB

1. Dockerをインストール

Dockerのインストールはこちらの記事が分かりやすかったです.
https://qiita.com/myyasuda/items/cb8e076f4dba5c41afbc

Dockerをインストールして,versionが確認できたらおkです.

2. OpenFaceを試す

まず,端末を開いて以下のコードでDockerを立ち上げます.

端末1
$ docker run -it --rm algebr/openface:latest

最初にこのコードを入力すると,DockerのimageをDownloadするので少し時間がかかると思います.

次にもう1つ端末を開いてDockerのCONTAINER IDを確認します.

端末2
$ docker ps
CONTAINER ID        IMAGE                    COMMAND             CREATED             STATUS              PORTS               NAMES
f5fb6414204f        algebr/openface:latest   "/bin/bash"         11 seconds ago      Up 10 seconds                           clever_taussig

確認できたら,適当なサンプルを用意して以下のコードを実行します.
※今回はOpenFaceのsamplesにあったsample1.jpgファイルを使用しています.必要があれば適宜こちらからDownloadしてください.
https://github.com/TadasBaltrusaitis/OpenFace

端末2
$ docker cp sample1.jpg f5fb6414204f:/home/openface-build

ここで大切なのが,自身のCONTAINER IDと対応付けを行うことを意識してください.

次にDockerを立ち上げた端末に戻って,以下のコードを実行します.

端末1
$ build/bin/FaceLandmarkImg -f sample1.jpg

成功したら,「processed」というディレクトリが出来ているので,もう1つの端末に戻ってcsvやjpgファイルを自身の環境にコピーしてやります.

端末2
$ docker cp f5fb6414204f:/home/openface-build/processed/sample1.csv .
$ docker cp f5fb6414204f:/home/openface-build/processed/sample1.jpg . 

※この状態だと元々のsample1.jpgが上書きされるので,必要があれば適宜名前を変更してください.

結果はこんな感じです.
sample1.jpg
sample1-result.jpg

おまけ

先程は画像を取り上げましたが,動画でも動くようです.

端末1
$ build/bin/FaceLandmarkVidMulti -f multi_face.avi

※私が実行したときは「FaceLandmarkVid」ではうまく出来なかったので,「FaceLandmarkVidMulti」を取り上げています.1人だけでもマルチで問題なく出来たことを確認しました.

追記 2019/9/19

上記のやり方だといちいち「docker cp」をしないとファイルが送れない(厳密に言えばコピー)ので,dockerのマウントを利用するやり方を紹介します.
これをすると「ホスト側のディレクトリ」と「コンテナ側のディレクトリ」を繋ぐことができ,大変便利です.

端末1
$ docker run -v $PWD:/tmp -it --rm algebr/openface:latest

■説明
「-v」...マウントオプションのこと
「$PWD:/tmp」...ホスト側のディレクトリパス:コンテナ側のディレクトリパス

今回の場合だと、dockerを起動した[カレントディレクトリ]とコンテナ側の[tmp]を共有させています.

おまけ2 2019/9/19

OpenFaceの場合に限りますが,以下のコードで共有フォルダをdocker上のカレントディレクトリに作成することが出来ます.

まずはホスト側のカレントディレクトリにあるものを確認します.

ホスト側
$ ls
Actor_01  sample.py  test10.csv

確認できたら,dockerを起動します.
共有ディレクトリは「mount」です.

ホスト側
$ docker run -v $PWD:/home/openface-build/mount/ -it --rm algebr/openface:latest

docker上でフォルダを確認します.

コンテナ側
$ ls
CMakeLists.txt  build  cmake  exe  lib  mount

mountディレクトリがあればおkです.
一応中身を確認しておきます.

コンテナ側
$ cd mount/
$ ls
Actor_01  sample.py  test10.csv

最初にあったもの「Actor_01,sample.py,test10.csv」があったのでちゃんと共有できていました.

参考文献

https://qiita.com/nonbiri15/items/d9be1bd4baeaa2e8ab61
https://github.com/TadasBaltrusaitis/OpenFace/wiki#quickstart-usage-of-openface-with-docker-thanks-edgar-aroutiounian
https://github.com/TadasBaltrusaitis/OpenFace
https://qiita.com/nekkoneko/items/21784837a6434c160ebe
https://noumenon-th.net/programming/2019/03/30/docker-v/
https://webdesign-manga.com/docker_run_option/

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