みなさま、こんにちは!
日本マイクロソフトのカスタマーサクセスマネージャーの岩田です。
今回は、Github for Teamsを用いた、TeamsとGitHubの連携についてお話しします。
開発チームのコミュニケーションの課題
多くの開発チームでは、プロジェクト全般のコミュニケーションはTeamsで行われる一方、プルリクエストのレビューやissueの作成などはGitHubで行われており、2つのプラットホームでコミュニケーションが分断されています。
過去の履歴をさかのぼる時、このようなコミュニケーションの分断は、プロジェクト管理上好ましいことではありません。
GitHub for Teamsとは
GitHub for Teamsは、Microsoft Teamsにインストールして利用するボット型のWebアプリケーションです。
Teamsにインストールし、対象リポジトリを設定することで、TeamsとGitHubのアカウントの紐づけが行われ、GitHubで行われている最新情報が、Teamsのチャネルに通知されます。
Github上で行われるコミュニケーションログをTeamsに取り込むことで、プロジェクト情報をTeamsで一元管理することが可能になります。
GitHub for Teams のインストールと設定
ここからは、GitHub for Teamsのインストールと設定を見ていきましょう。
Teamsを起動し、アプリを検索して、開発チームで利用しているTeamsのチームにアプリを追加してください。
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インストールしたチームのチャネルに、ボットからメッセージが届いている。ボットに返信する形で、
@github subscribe <リポジトリ名>
と入力する。GitHub側にもアプリ(コネクタのようなもの)をインストールするようメッセージが返されるので、「Install App」ボタンを押す
【備考】GitHub for Teams の呼び出し方
冒頭お話したように、GitHub for Teamsはボットです。Teamsでボットを呼び出す場合は、チャット入力欄に@github
と入力して呼び出してください。
利用できるコマンドリストが一覧表示されます。
動作確認
それでは、動作確認をしてみましょう。
developブランチからfeatureブランチを切り、プルリクエストを作成。レビューアーのレビュー後、developブランチにマージするという流れで動作確認を行います。
Teams側の画面です。ボットからプルリクエストがOpenになったことが通知されます。
レビューアーを含む開発チームメンバーは、プルリクエストを含むGitHubの最新ステータスの通知を、Teamsで受け取ることができます。
GitHubの画面です。
レビューアーはプルリクエストに対してコメントし、最終的にApproveをしました。
レビュー依頼者(もしくはレビューアー)はマージして、プルリクエストは終了します。
Teamsの画面です。
プルリクエストからマージするまでの一連のコメントが、スレッドとして保存されているのが分かります。
GitHub for Teams 導入のメリット
いかがでしたでしょうか。
今回はプルリクエストを例にとって説明しましたが、最後に、GitHub for Teams 導入のメリットをまとめます。
- Github上で行われるコミュニケーションログをTeamsに取り込むことで、プロジェクト情報をTeamsで一元管理することが可能になる
- プルリクエスト等の通知がTeams側に届くため、メールでプルリクエストを送るといったプロジェクト内でのメールが不要に
ご活用いただければ幸いです。