HomeAssistantのリモートアクセスの課題
HomeAssistantは自宅のローカルネットワーク上で動作するため、外出先から直接アクセスするのは難しいです。
「HomeAssistant Cloud」という公式のリモートアクセスサービスもありますが、サブスクリプションで毎月料金がかかります。
また、従来のVPNを利用する方法もありますが、ポート開放などの手間やセキュリティリスクが伴います。
そこで、Tailscaleを使うことでネットワーク設定を変更せずに簡単に外出先からHomeAssistantへアクセスできるようになります。
本記事では、その手順を紹介します。
Tailscaleとは?
Tailscaleは、VPNのようにデバイス間をセキュアに接続できるサービスです。
WireGuardをベースにしたP2P型の仮想プライベートネットワークを提供し、ポート開放不要で安全に接続できます。
個人利用であれば無料で使え、フリープランでも最大100台の端末を登録できます。
HomeAssistantにTailscaleをインストールする
キャプチャは2025年3月時点のものです。
HomeAssistantのアドオンストアを開く
Tailscaleを起動する
Tailscaleのセットアップ
Tailscaleにログインする
今回はGoogleアカウントを使用してTailscaleにサインインしました。
Tailscaleの初期設定
- 「Personal use」を選択し「Next」をクリック
-
100.xxx.xxx.xxx
というIPアドレスがTailscaleネットワーク経由でHomeAssistantにアクセスするIPアドレスになります
iPhoneにTailscaleをインストール
Tailscaleアプリをインストール
セットアップの途中で通知の確認とVPN設定の確認が出てきますので、どちらも許可します。
HomeAssistantへのアクセス確認
- iPhoneのWi-FiをOFFにしてモバイルネットワークに切り替える
- Safariなどのブラウザで
http://100.xxx.xxx.xxx:8123
にアクセス - HomeAssistantのログイン画面が表示されれば成功!
- ダッシュボードが表示され、エアコンなどのデバイス操作ができることを確認
まとめ
Tailscaleを使えば、自宅のネットワーク設定を変更せずに外出先からHomeAssistantにアクセスできます。
レスポンスも問題なく、外出先でもHomeAssistantを使って家電操作が可能になります。
また、無料で利用でき、設定もシンプルなので「外出先でもHomeAssistantを使いたい!」という方におすすめです。
さらに、GPSを使ったオートメーションなど、新たな使い方の可能性も広がりそうです。
関連リンク
Tailscaleを導入したきっかけや、便利な活用事例をnoteにまとめています。よかったらぜひのぞいてみてください!