なにこの記事?
主にパソコン購入を考えているけど、スペックの「何」を気にして買うべきなのかわからない。
そんな方に向けて、自作PC大好き筆者が独断と偏見で勝手にアドバイスを送る記事。
またPCスペックは「なまもの」と思っているので、2017 冬現在の情報を使います。
また、当記事は自作PC作成を目的にするものではなく、
**パソコンショップでパソコンを買うなら、ここに注目しよう!**を目的としています。
スペックについて
パソコンを購入するのであれば、そのパソコンの利用目的を可能な限り明確にしたほうがいいです。
といっても、詳細にする必要はありません。
大事なことは「自分がそのパソコンで何をしたい」のか、イメージすることです。
このイメージこそ、あなたがパソコンに求めているスペックそのものになります。
構成って?
スペックが決まったら、スペックを実現する構成を考えます。
構成を考える上で必要なことは、搭載されているパーツの性能・役割を知ることです。
主に注目するパーツは、以下になりますね。
・CPU
・メモリ
・HDD / SSD
・光学ドライブ
・ビデオカード
さて、各パーツのどんなところを気にするべきなのかを説明します。
CPU
ネットのパソコンショップさんで表記しているスペックはだいたいこんな感じ。
パソコンを購入する上で大事なパーツなので、本記事ではインテル社のCPUを参考に少しだけ詳細に書きます。
インテル® Core™ i7-7700 プロセッサー
搭載コア数:4コア | HT対応 | 動作クロック:3.6GHz、TB時最大4.2GHz | 8MB スマートキャッシュ
気にするべき点は、「搭載コア数」・「HT対応」・「動作クロック」ですね。
8MBスマートキャッシュはL3キャッシュというもののことのはずですが、ここではあまり意識しません。1
搭載コア: 処理を行うことができるユニットの数。基本的には多いほうが高性能
HT対応: 搭載コア一つ当たりを仮想的に二つに増やす機能。 正式名称は「ハイパースレッディング・テクノロジー」。
動作クロック: 搭載コア一つあたりの処理速度の目安。基本的には高いほうが高性能。また、TB時とは、この処理速度が瞬間的に高まった場合の最大動作クロックのこと。(ターボブーストテクノロジー)
だいたいこんな感じです。
基本的に言えることは
数値が高ければ高いほど、性能が高い ということですね。
メモリ
パソコンで動いているアプリやソフトのデータなどが主に保存される領域。
これもネットショップさんでよく書かれている表記をお借りします。
PC4-19200 DDR4 16GB (8GBx2)
CPUに比べて情報が少ないですね。
PC4-19200 DDR4: メモリの規格
16GB (8GBx2): メモリの総搭載容量と、これの(単位 x 枚数)
メモリはCPUによって規格が変わるので、購入の際に気する点は
メモリの総搭容量だけでOKです。もちろん、多いほうがパソコンの動作はスムーズになります。
HDD / SSD
主にデータを保存するパーツ。複数搭載可能で単位はドライブ。
また、OSのデータが保存されているドライブのことを「システムドライブ」と表現したりします。
最初に両者の大きな違いについて、簡単に説明します。
HDD: 容量単価が安く、データをたくさん保存することに向いている。後述するSSDに比べデータの転送速度が遅い。
SSD: 容量単価が高く、HDDに比べてデータをたくさん保存することには向かないが、HDDに比べてデータの転送速度が速い。
たくさんデータを保存する予定がなければSSD一択ですが、容量が心配であればHDD。といったところですね。
予算があれば、「システムドライブ」にはSSDを、「データ保存用」にHDDと複数搭載されているのがおすすめです。
システムドライブにOSだけでなくアプリ・ソフトを保存することで、起動も早くなります。
光学ドライブ
DVD・Blu-rayのメディアをパソコンに読み込ませる為に必要なパーツ。
パソコンスペックそのものにあまり関係はなんですけど、Blu-rayメディアを読み込ませる予定があるなら、
ちゃんと確認しておきましょう。
ビデオカード
デスクトップにグラフィックの描画処理を行うパーツ。
最近はCPUにグラフィック描画機能が搭載されていますが、ゲーム・動画エンコード・3Dグラフィックの製作など、動画描写を扱うソフトには必須ですね。
ビデオカードが搭載されているパソコンを買うときは、やりたいゲーム or 使いたいソフトの会社で公開されている**「システム要件」や「推奨スペック」**などを参考にします。
ネットショップさんとかでよく書かれているGeForce製品の表記方法を少しお借りします。
NVIDIA® GeForce® GTX 1070
情報が少なく感じますが、だいたいこんな感じです。
気にする点は、「GTX 1070」ですね。
GTX = シリーズ名。
1070 = シリーズの中の性能ランク。数字が高いほうが性能が高い。
あとここに書いてない情報として、ビデオカードにも「GDDR」というメモリが存在します。
これは、グラフィック描画に必要な情報を保存しておくものです。
こちらも、容量が多いほうが性能が高くなります。
ずらずらと書きました、上記がパソコンを買う上で気にしたほうが良い点です。
と言ってもいまいちぱっとしないので、欲しいパソコンのイメージをいくつか考えて下記に書き連ねてみました。
プログラミングもゲームもネットサーフィンも、とにかくなんでもしたい!
わがままさんめっ☆ミ
でも、パソコン購入するならなんでもしたい!って思うのは当然ですよね。
そんな人には、「ゲーミングPC」というカテゴリをおすすめします!
グラフィックが綺麗なPCゲームがプレイ可能 = パソコンのスペックが高いです。
ただ、CPUとかビデオカードが良い製品の代わりにシステムドライブがHDDだったりすることがあります。
ドライブの追加が可能・システムドライブをSSDに変更できるのであれば予算と相談しましょう!
このパソコンであれば、開発環境を動かしたり仮想環境を構築するなんて余裕です。
グラフィック系を扱わないプログラミングだけできればいいよ!
主にCPUが高性能かつメモリ容量が多いほうがいいでしょう。
また、開発環境や仮想環境も使うことを考えてシステムドライブをSSDにし、ソフトの起動を高速化してストレス軽減!
データ用にHDDを搭載することでSSDの容量不足も心配することはなくなります。
ローカルでサーバとして動かしたいんだけど
基本的には低〜中スペックで良いと思います。
むしろパソコンではなく、QNAP社のNASなどのほうが管理しやすいかもしれません。
ノートパソコンが欲しいんだけど
どこまでのスペックを求めるのかが明確でないと、後で後悔しやすいので気をつけてください。
基本的にゲームをしたいなら、筆者はデスクトップをおすすめします。
また、持ち運びを視野に入れるのであればシステムドライブがSSDのモデルにしましょう。
SSDはHDDに比べて衝撃耐性に強く、重量が軽いです。
最後に・・・
プログラミングの記事ではありませんが、プログラムされたアプリ・ソフトはパソコンの上で動くものです。
なので、パソコンのことも知っていたほうが良いのではないか?と考えています。
熟練の方々には不要だとおもいますが、駆け出しエンジニアの方々などの参考になることを願っています。
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CPUに内臓されている高速な記憶領域。主にL1,L2,L3が存在する。 ↩