読書感想文、好きですか?
みなさんは、読書感想文、お好きでしょうか?
私は大好きでした。大好き。もう、大好物。
好きなんだよぉ~、作文ってやつがよぉ~。
だからこんなところでこんな記事投稿したりもするんだよ~~。
しかし、私がマラソンと聞くと「ウッ!!」と胸を押さえて40秒後に死ぬように、
読書感想文が苦手なお子さんも多いようです。
いとこの小学二年生は涙目で原稿用紙をぐしゃってました。
それもまたわかる。わかるぞ。
MarkdownAIを使って、読書感想文の補助ツールを開発してみようかと思います。
要件
- 読書感想文を書く手伝いをするAIを組み込んだアプリを開発する
- ズルにならない。あくまで補助
というわけで、MarkdownAIを頼ってみることにしましょう。
ロボットのアイコンをクリックします。
Model ListからAIモデルを選択します。
あれ、タダでGPT4使っていいの!?
WebのChatGPTは基本無料ではありますが、こうやって別のアプリに組み込むためにAPIをたたくためには通常はお金がかかります。
だいたい、この手のツールって、月額課金か、APIキーだけは自分で用意して、それを使うことが多いのですが、なんか、使わせてくれるみたいです。
ありがたく恩恵にあずかりましょう。
と、いうわけで、AIに渡すプロンプト(命令)を作ってみました。
あなたは小学生の読書感想文を書くのを手伝ってくれる家庭教師です。読書感想文に必要なアドバイスを行ってください。アドバイスは最小限のもので、内容についてはユーザーに任せてください。作文の構成、とっかかりなどを質問し、具体的な文章を書くのを手伝ってあげてください。
せっかくなので、Knowledgeにも記入してみましょう。
これはRAGと呼ばれる手法で、追加の知識を与えると、AIがそれも考慮して回答してくれるようになります。
たとえば、
赤毛のアンを買ったのは近所の書店。おこづかいで自分で選んだ。
みたいなことは、AIは知るはずもありませんが、ここに書いておいたら使ってくれます。
モデルによってコンテキストのサイズがあるはずなので、限界がありますが、ファイルもアップロードできるのはうれしいですね。
playgroundで、AIの動作をを試すことができます。
どうすればいいですか、っと……。
返答が返ってきました。しっかりKnowladgeを拾って、対象になっている本が「赤毛のアンである」ということを把握してくれています。
さらに、どうすればいいか尋ねてみました。
やや具体的で、しっかりしたアドバイスですね。
内容は間違ってはいないのですが、「特に印象的なのは」というのは、いささか誘導的でもあります。
また、さすがに有名作なので、アンの家族を把握していますが、あんまり知らなさそうな本だと、テキトーなことを言い出す可能性があります。幻覚(ハルシネーション)といいます。
これは、AIと付き合っていく以上は常に、常に気を付けなくてはならないことです。
AIモデルを調整したら、最下部のUpdateを押します。
(Knowladgeの項にあります。)
マークダウンの記述ページに戻りましょう。
InsertからAIを挿入できます。
Viewボタンを押してみましょう。
「なにからやればいい?」と聞くと、以下のアドバイスをくれました。
まずは、自分の考えや感じたことを整理してみましょう。「赤毛のアン」を読んで、どんなことを学んだり、どんな感情を抱いたりしましたか?例えば、友情の大切さや、自分を大切にすることの重要性など、具体的なテーマを考えてみてください。それをもとに、感想を書いていきましょう。
もし思いつかない場合は、以下の質問を参考にしてみてください:
1. アンのどの行動や言葉が特に心に残ったか?
2. アンの成長を見て、自分に何か影響を与えたことはあるか?
3. 物語を通じて、どんな価値観や考え方が大切だと思ったか?
これらの質問に答えることで、感想を深めることができますよ。あなたの考えを教えてもらえれば、それを文章にまとめるお手伝いをします!
やっぱり、ちょっと教育的でもあるのですが(アンの行動が心に残ることを前提としている、大切な価値観が生じることを期待している……)、うん、なかなか良いアドバイスではあると思います。
特に何もわからないような人にはおすすめできるかと思います。
Saveして、URLを押して、publicにすると公開ができます。
最終的には、ちょっと見栄えをよくしてこうしました。よいしょ!
注意:大人が一緒に使ってあげてね
大学生がちゃっかりChatGPTで作ったレポートで丸写しして怒られるとか、そんくらいは「ハハハ~、ま大けがする前にそんくらいで済んでよかったね。良い経験になったじゃーん」って感じですが、小学生の感性は非常にやわらかいものです。
いくら「これはあくまで補助として活用しました」と言ったとて、周りの大人の方針一つで、彼らの気持ちは粉々になります(なんか目をキラキラさせてプログラミングし始める技術小僧を除く)。
これは大人が、あくまで大人が、補助として使ってやるべきだと思います。大人がいったんAIの判断を吸収し、取捨選択して、子供に与えていきましょう。
理想:一緒に開発する
もう一つの方法としては、こういうようなアプリを一緒に開発して、使ってみる、というところまでいったら大したものだと思います。AIは結構いうことが毎回違うし「あれ? 結構信頼できないぞ?」というところまで気が付けば自律的に思考し、AIに頼り切った作文なんてしなくてすむでしょうね。AIの回答をただうのみにしない。もっといえばお子さんにもそういう教育ができるきっかけになるといいかと思います。
感想
MarkdownAIに、ついに待望のAI機能が搭載されましたね。
それまではドキュメントを共有する、にしてもホームページを作ろう、にしても、もっと便利なものがあるな~という印象だったのですが(GitHubPage、など)、AIが来たことで、独自の良さがでてきましたね。
「AIを組み込んだアプリを、小学生でも開発できる」というところまでいけそう。これはすごい。なんたって、インタラクティブにAIが答えてくれる面白さといったらたまらないものがあります。
AI部分をまさか無料で使えるとは思いませんでした。
ほか、ChatGPT(GPT4-o-mini)のみならず、geminiとかclaudeがあって驚きました。私はclaudeが一番作文がうまいと思っています。まあ、これは、作文というよりは作文のお手伝いなので、GPTでもいいかな。
以下、公式の手順です。
余談……。
読書感想文で賞を取りたい場合は、まず過去問からです。
上位入賞の作品をザーッとみると、なんとなく傾向がつかめます。
参考にするのは、内容ではなく、好まれる傾向や話のヒキの作り方などです。
パクるわけではない。
お利口さんにはおすすめなんですが、ただ、基礎から無理な場合、このやり方はおすすめできません。