布川シーランド公爵です。
公爵は新卒で中小企業に就職した、地方在住のエンジニアです(サンプル数N=1)。
雑務、あるかどうかは運要素が強い
新しいところでお仕事しようと思ったら、ときに雑務があります。
雑務といっても、「細かいタスクなんでもやります」「やったことはまずすべてをドキュメントにしました」っていう改革のかっこいいアレじゃなくて泥臭いやつです。
ゴミ箱のゴミ集めとか、水場のお掃除とか、電話応対とか、直接的には生産性にはかかわらないやつです。
この辺は会社ごとにちがいます(ないところはほんとうにない)。
エンジニアの友人と話してると、私が当たり前のようにやっている雑務をやっていないということがあって、結構場所によって違うんだなあと思います。
「このくらいは普通だし、ここでしがみつかないとどこでもやっていけない!」って歯を食いしばって耐えてると別に他の人はやんなくてもよかったりするわけですよ。
あんまり選り好みするとできることなくなっちゃったりするわけですが、本当に、本当に苦手だったら避ける道があるわけです。
なんか、雑務の中には、時勢とノリと受け持ってる仕事とキャラクターでたまたましなくてもいいことがあって、そのへんってすごくギャンブルなんですよね。
なんとなく、状況とキャラクターで許されることがあるのがこの手の業務です。
自分の好きなことをお仕事にしようというよりは「死ぬほど嫌なことは死なないようにやんないようにしよう」みたいなコンセプトで就活しました。
「どうせ8時間業務するなら、パソコン仕事がいいな」という苦痛の少ない選択肢を選んで今ここにいます。
私にとってどうしても嫌なこととは、例えば、犯罪、飲み会(※)、運動会です。
※お取引先とかとたまにお食事するのとか、年に数度くらいなら、いいか、と思っています。
新卒のみなさんには、嫌なことはあるでしょうか?
そしてそれは避けられそうな困難でしょうか?
「中小企業でのんびりやりたいな」、と思った場合、見えない要件には気を付けてご検討ください。
電話対応
名刺交換、電話対応、来客対応、新人のマナー研修の定番ですね。
私は実際に会社でもぼちぼち電話対応をやっています。
きらいじゃないです。
とくに怒鳴られたりするようなクレーム対応窓口ではなく、〇〇さんに繋いだりといったような感じ。
名前聞き取れなくて困り果てたりもしますが……、まあ、たまにだしね。
友人は常駐SEなので(自分宛ての内線に出る以外は)一切ナシと聞きました。
たまに、電話対応(*人に回すタイプ)がすごくニガテな人がいるっぽい。
「慣れ」とかではなくてほんとに電話だけニガテで、電話で削られる人は気を付けてください。場所を選ぶとその困難を回避できる可能性があります。
大きいところだと、完全に受付窓口があってそっちに飛んでくので外からの電話を受けることがないというのが確定していたりもすると思うんですが、中小企業はギャンブルです。
新卒が一人か二人だと、結構な頻度で電話を取る必要がある場合があります。
まあ、相談して、ほかの業務頑張りますっていえば、免除してもらえるかもしれません。
なんか、思ってたのとだいたい一緒なんですが、実際やってみると、想像と違う細かい差異はあって、たとえば、たまーに小さなうそをつく必要があることがあります。
たとえば、営業電話に「いないって言って!」っていわれて、しれっと「居ませんー」って言ったりです。このへんダメな人がいるっぽい。
自動車運転
まあ車の運転は中小企業じゃなくてもあったりなかったりすることだろう……。
これが私にとって死ぬほど嫌なタスクです。
免許は取りましたが心底「車の運転、向いてねえ……」と思っています。
これはほんとうにやりたくなくて、やらざるを得なくなったら、キャリアを含めて身の振り方も考えようかなと思っています。
まあ、真剣に運転をしないと職を失ったり、生活が立ち行かなくなってしまうという覚悟で挑んだことはないので、慣れたら何とかなるのかもしれません。
なんとかなるくらいの地方です。
ほんとは就職時の要件に入ってたんですが、なんか流れで「やんなくてもいい」ムードの中にいてやんなくてすんでます。
すごいラッキー。これはほんとにデカい。
社内清掃
業務時間外に清掃作業がありましたが、ここ数年で業務時間として認められることになりました。
やったね。
私は業務時間ならいいや、息抜きになるし、ってタイプです。
業務時間外にさせられるのは、……。
これにも向き不向きがありそうです。
除雪作業(雪国)
除雪はなあ、労働だぞ!
これも、ここ数年で業務時間として認められることになりました。
あるかどうかは完全に運で、ないところは別にないです。自社ビルかどうかみたいなのが大きいのではないだろうか。
当番制だったのですが、「家が近いのではないか?」と遠回しに来いと言われたこともありました。当番じゃない日は、いきませんでした。いきませんでしたがいったほうがいいんだろうなと思っていますがいきませんでした。
素直に引き受けるか、圧力をスルーするか、なんかこのへんに向き不向きありそうです。
リモートワークだと、QOLはデカいのである
リモートワークがあるところは職場環境が良い傾向にあります。
単純におうちが快適で、家にいればQOLが上がるってコトでもありますが、数名、とくに若手がフェアに働ける環境があるかってことに直結します。
リモートは、雑務がないです。
議事録のまとめとかデジタルのなにかはあるかもしれませんが、新人が「やれ」といわれるような、職場をめぐってゴミを集めたり水道周りを歯ブラシで磨いたり、みたいなことがないです。
特に小さいところ(小さいところしか知らんが……)は、あればあるほどいいです。つまり若手が若手のうちは、って、無理して出社していろいろやる圧力がないってことです。
電話応対もそうだし、掃除もそうだし、運転もまあ、そうかな……。一人か二人しかいない若手が、ひょいっとリモートにしても耐えられる。
そういう分担がしかれているか。これはQOLに直結します。
週数回でも、自分はやらなくても、「できる」という選択肢があるってことは環境が良いです。完全じゃなくてもいいので、リモートやってるところは狙い目です。
実態がちゃんとあるかどうかは入るときに見極めていきましょう。私は「子供のケガなどの特段の事情が別になくても、業務上可能なときは希望してリモートワークができるか?」が大事だと思います。