Qiitaで周りを見るとほんとすごい人ばっかりですよね。
しかし、凡百のエンジニアもいます。
私はとくに大手につとめているわけでもなく、さりとてイケイケスタートアップでもなく、AtCoderで色をもっているわけでもありません(※あったらいろいろはかどると思います)。
フツーなりに、「エンジニアになってみてよかった」、と思ってはいたりするので、ぬるいエンジニアの生態をご紹介します。
ロールモデルにはならないけどサンプルにはなるんじゃないかなー。
自己紹介
新卒から5年~くらい、北海道の中小企業につとめています。
北の大地にいると、「S県」などであらわされる匿名性がちょっとうらやましいです。
春からシーランド公爵(になる予定)!
どうしてエンジニアを選んだのか
大学は地方国公立で、文系です。
完全に未経験からこの業界に入りました。
しいて言えばパソコンで遊ぶのが好きだったので、基本的な操作はできました。
まあ、だからといってアプリをリリースとかもしていなかったので、誤差みたいなもんじゃないでしょうか。
私はやれることとニガテなことの差がかなりデカいタイプなので、ひたすら「ニガテなことをしない」方向で就活しました。
具体的には、ぐいぐい行くような、体育会系のノリが求められるところはニガテです。酒も飲めない(飲まない)ので、飲酒をすることも仕事に含まれていそうなところはやめました。
はったおされそう。
世代的にはZ世代というよりはゆとり世代ですが、Z世代に共感することが多いです。
就活がつらかったので、1発目でサクッと内定もらったところに決めました。
就活の時はコミュ力コミュ力とよく言われたもんです。
現・弊社の求める人物像にもコミュ力があり、私は「フット・イン・ザ・ドア」できるやつ、みたいなのを想像していましたが、頻繁に飲みに行くとか、付き合いがいいとかではなく(できたら+αだと思われる)これは「仕事上で支障のないくらい意思疎通の伝達ができる」「困ったら相談する」くらいの意味だったらしく、そっちのほうなら大丈夫(だと思いたい)。
エンジニアで良いなと思うこと
- 飲み物を飲むタイミングが自由
- トイレに立つのも自由(地味に大切)(現場では無理だけど…)
- リモートワークしやすい(業務による)
- 土日祝日休み
- 学んだ技術はほかのところでも生かせる(ものによる)
いまのワークライフバランス
これのせいで転職できないといえるほど良い。
先輩は忙しくしていることも多いですが、ほぼほぼ定時帰りです。
有給含めてなんですが、今年は年末年始10日間お休みでした。さいきんは、GWには有給をくっつけて10以上の連休になったりもします。
業務にもよりますが、週の半分ほどはリモートワークできます。
(なお、フルリモートワークは自分には向いてないことがわかりました)
職場環境
- みんないいひと
私もかなりシャイですが、周りの人は私の10倍くらいシャイです。
営業さんはきっぱり言える人が多いけど、技術職のひとたちは全然自己主張しない。すごいものを作っててもなんも言いません。びっくりしちゃうよね。
クセのある人もいますが(私自身もかなりあると思う)、あんまり利害を気にしていなくて、人に教えることに一切の躊躇がありません。
「無駄がないか」と聞いたりすると忖度せずにきちんと意見が出る環境ではありますが、皆さん「自己主張」や「交渉」はあんまりしません。
良くも悪くもお人よしです。
とはいえ、過度にはべったりはしていません。良い意味でオタク気質なんだと思うなあ……。
地域性もあると思います。
聞きかじった話で偏見なんですが、こっちの人はバザーとかでもぜんぜん値引き交渉をしません(関西だとするのかな?)。
ほんとに、とくに自分の利益を確保する部分での自己主張は弱い。
- 謎のつよつよエンジニアがいる
なぜか謎のつよつよエンジニアがおり、異様に勉強になっています。
私は必死にラムダ式を書くようになった……。
仕事のやりがい
私は「ありがとう」と言われなくても大丈夫なタイプです!!
むしろいわれる職場っていうのは、お客様との距離が近いわけで、厳しいフィードバックが来そうだなあ、と、ひねたことを思っています。
逆にいえば、仕事しているだけで、やりがいは十分に感じます。感謝は、上司や先輩からは言ってもらえるし。私のしていることは、世の中に絶対に必要ですし、(でも、いなければいないで世界は回っていくのだろう……)日々お仕事をこなすだけで十分だと思っています。
その点BtoBはいいぞ。
面接の際、名前が表に出てこなくても平気か聞かれたので、もちろんだと答えました。ただ、これは転職の際にひっさげていける華々しいものがないということも意味するな、と気が付いたのは最近になってからです。まあ、いいや。
あ、別に悪いことしてるわけじゃないんですが、名前が出ないってだけで……。
成長性
どっかで役立ちそうなのもあれば、「これ今覚えたとしても使えるのここだけだな……」という仕事もあります。
古いシステムやExcelのおもりをすることもままある。わりと希望をかなえてもらえるのでいいかなと思いますが、華々しく爆速で成長はしてないんじゃないか。
たまに別の言語でプログラム書こうとしたときに全然苦労しなくてびっくりしたりとかします。
地力はどれくらいついてるかな~。
給与
お給料はそんなによくないです。
地元の平均的なのからはじまって、毎年誤差のような額が増えるけど、物価高と賞与の変動のせいで、体感的には増えてないという感じです。
なお、北海道だから安く暮らせるのかといえば、エアコンは必須で、逆に暖房費もかかるので、家賃以外の生活費はそう変わらないと思います。広いところには住めるよ。
※名誉のために、少しベースアップがあったのは追記しておこう……。
時間外の勉強
さすがにぬるいと思ったので、自力で基本情報技術者、応用技術者をとりました。
数か月、定時後に会社でちまちま勉強しました。
これから上級資格をとっていきたいな、と思っていますが、勉強もそんなに得意じゃないので苦戦しそうですね。
たまにエンジニアばっかりじゃない場に行くと、ちょっとVBA触ったり、Pythonでぶん回しただけですごい褒められてサイコー。
これからどうしようかな……。
このあとのキャリアは自分でもわかんないところです。
転職をして年収をどんどん上げている知り合いもいれば、週4出社&フルリモートで私よりお給料がよい人もいる。
退職エントリなんかを読んで、アグレッシブな生き方に心惹かれることもありますが、まず健康に週5のフルタイムで働けているという点ではかなりいい感じなので、この環境を崩したくないなー、とも思っています。
率直に、大学の後輩にアドバイスするとしたら、新卒で大手に入れるならそれがいいような気もします。福利厚生はぜったいそっちのほうがいいし、人が合わなかったら、部署変えてもらうこともできるし、転職時の年収って前の職の基準になると聞きますしね。
ただ、なんかよく言われるほど、下請けだからってつらいことはなく、良いところもあります。
いや、そのつらさを、上の人たちでせき止めててくれるのかもですけども。っていうか、上流工程より自分で手を動かすのが好き(スキルをおうちに持って帰って遊べるから)。
こんな風にも生きてけます。
中小がゆえになにかしらほとんど作る人ではあり、古い体質だと思うこともありつつ、技術者に理解があります。
手が空いた時に内製ツール作っちゃったりしてね。
ただ、この環境はかなり属人的なところがあって、がらっと変わる可能性もあります。その時にも外の世界で生きていけるように準備をしないとなんかひどい目に合いそう。
こんな感じで、ゆるーく生きているエンジニアもいます。ウサギとカメのウサギなのか、アリとキリギリスのキリギリスなのか、気を付けてかなきゃならないと思いますが。
とりあえずこんな感じですが、お仕事、楽しいです。ピースピース。