1. この記事は何?
VRchatのPC版でワールドをアップロードする記事はたくさんありますが、Quest版のワールドをアップロードする記事はほとんど見かけないので、VRchatでQuest版のワールドをアップロードする方法を説明します。
2. どのようにするの?
2-1 事前準備
1.Unity Hubをインストールします。
- Unityをインストールします。どのVersionのUnityでもいいわけではなく、2019.4.29f1のみです。(2021/8/6現在)
Unity Hubインストール完了後、VRchat公式サイトに移動し、下記図示した箇所をクリックしてください。Unity Hub上でversion 2019.4.29f1のインストールが始まるのでデータダウンロードが完了するまでしばらく待機してください。
「Microsoft Visual Studio community2019」と「Android Build Support」をチェックし同時にインストールすることをお忘れなく。
2.Package SDK3をダウンロードします。
https://vrchat.com/home/download
2-2 プロジェクトの準備
2-3 SDK3 Packageのimport
- 「VRCSDK3-WORLD-2021.07.12.18.53_Public.unitypackage」をimportします。
(注)下記の図はSDK2 PackageをImportするものになっておりますが、VRCSDK3の場合においても「VRCSDK3-WORLD-2021.07.12.18.53_Public.unitypackage」を同じようにImportしてください。
2-4 Prefabs2をHierarchyに取り込む
- Assets > VRChatExample > Prefabs2 を選択すると、右側に「VRCWorld」の箱が現れます。「VRCWorld」の箱をHierarchyにドラッグします。
HierarchyでVRCWorldを選択-> BOXが表示されるのでプレイヤーの入場位置にボックスを移動させる。ボックスの青い軸(z軸)の向いている方向が入場時にプレイヤーが向いている方向になります。
- 「VRCWorld」のTransformは、ワールドをVRCに初めてアップロードするまでは、「Transform」のパラメータは初期設定のままにしておくほうがよいとのことです。初めてワールドをアップロードする前に「Transform」の初期設定を変更するとワールドに入れなくなるバグに遭遇することもあるそうです。
事前準備はここまで、次からは具体的にオブジェクトを配置していこうと思います。
3 オブジェクトの配置
3-1 床(floor)の配置
3-2 鏡の配置
下記のサイトに記載された流れで鏡を配置します。
https://note.com/kakutyu50/n/nc8bbe6cfc1c2
3-3 空の配置
もし拡張子がcsのファイルがあればチェックを外し、Importを行わないようにしてください。
- デフォルトの空を変更します。AssetsフォルダのALLSkyFree -> Epic_BlueSUnset -> Epic_BlueSunset Equirect を選んでSceneウインドウにドラッグします。
3-4 アバターを置いて大きさを把握する
実際にアバターを置いてワールドの大きさの感覚をつかむことが大切です。
下記のboothに置かれているアバターは完全フリーですので、これをワールドに取り込んで大きさの感覚をつかむことができます。
https://booth.pm/ja/items/1349366
ダウンロードしたデータの中に「shapell.unitypackage」というデータがありますので、Assetsに取り込みます。
次に、Shapellフォルダ内にshapell.prefabデータがありますので、描写画面に取り込みます。
実際のアバターが配置されるので、ワールドの感覚をつかむことができます。
ちなみにワールドのアップロードとアバターのアップロードは同時にはできないので、アバターのアップロードを無効にする必要があります。アバターをクリックし、Inspector画面を表示させます。Inspectorの中に「Pipeline」と「VRC_Avator Descriptor」の右にある歯車をクリックし、「Remove Component」をクリックし項目自体を削除します。
ワールドアップロード時は、スケール把握のために配置したアバターを削除します。Hierarchy から削除してください。
次はワールドをVRCにアップロードしましょう。
4 ワールドのアップロード
- VRChat SDK -> Show Control Panel をクリック
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Quest用にアップロードをするので、File -> Build Settings から Androidを指定、Swichi Platformを選択します。
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Quest用にアップロードをするので、File -> Build Settings から Androidを指定、Swichi Platformを選択します。
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World Name、チェックボタンに記入したあとUploadボタンをクリックします。データがVRCにアップロードされます。
5 Questでワールドに入ってみる。
6 Questの右レンズに何も映らない!!
Quest用にワールドをアップロードするときに、VRChat SDK ウインドウの「Switch Build Target to Android」でAndroidプラットフォームへの切り替えはNGです。Questでワールドに入ると、右レンズが何も映らない状態になってしまいます。VRCHAT SDKのバグだと思うのですが...。必ずUnity本体の、File -> Build Settings から Androidを指定、Swichi Platformを選択するを行ってください。