AWSには複数のストレージサービスがあります。効率的なクラウド運用には各サービスの使い分けを理解することが不可欠です。ということで、本記事ではAWSのストレージサービスを紹介していきます。
S3
S3(Simple Storage Service)はデータ保存、バックアップやアーカイブ保存に使われるオブジェクトストレージです。
Standard
頻繫にアクセスするデータを保持するための高可用性ストレージです。S3の中では最も高価です。
Standard IA
頻繁にアクセスしないデータを低コストで保存できるストレージです。
One Zone IA
Standard IAより安い代わりに単一AZへ依存するため耐久性が低いストレージです。
Intelligent Tiering
アクセスパターンに基づいてS3 StandardとS3 Standard IAにオブジェクトを割り振るストレージです。
Glacier
データの長期保存やアーカイブデータに適している低コストストレージです。データ取得に時間がかかる。
Glacier Deep Archive
最も安いオプションですが、データを取り出すのに数時間かかります。
Glacier Instant Retrieval
数ミリ秒でデータが取得できますが、Glacierの中では最も高価です。それでもS3 Standardよりは安いです。
Glacier Flexible Retrieval
データ取得時間はExpedited(1-5分)、Standard(3-5時間)、Bulk(5-12時間)があり、速度によって使用料金が決まります。Instant Retrievalよりは遅く、安いです。
EBS
EBS(Elastic Block Store)はブロックストレージで、ネットワーク経由でアタッチされます。
汎用 SSD(gp3,gp2)
汎用的なストレージです。gp2の方が高価で速いです。
プロビジョンド IOPS SSD
最も高速なストレージです。io2は16までのEC2インスタンスにマルチアタッチすることができます。
スループット オプチマイズド HDD
ビッグデータやデータウェアハウス等の大きいデータを高速処理する場合に適しているストレージです。
コールドHDD
最も安く、遅いストレージです。アーカイブ保存等に適しています。
EFS
EFS(Elastic File System)はファイルストレージで、複数のインスタンスへのマルチアタッチが可能です(LinuXのみ)。
Amazon FSx
フルマネージドなファイルシステムです。for Windows File Server、for Lustre、for NetApp ONTAP、for OpenZFSがあります。ビッグデータ分析や機械学習に適しています。また、マルチアタッチにも対応しています。
参考文献
https://aws.amazon.com/jp/s3/
https://aws.amazon.com/jp/ebs/
https://aws.amazon.com/jp/efs/
https://aws.amazon.com/jp/fsx/