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基本情報技術者試験 計算問題

Last updated at Posted at 2024-07-18

この記事では基本情報技術者試験に出題され、計算を必要とする問題について解説していきます。2進数の計算のみ別記事にて説明します。

前提知識

まず欠かせない知識は以下の通り
1バイト=8ビット
です。

SI単位 数値
ピコ $10^{-12}$
ナノ $10^{-9}$
マイクロ $10^{-6}$
ミリ $10^{-3}$
キロ $10^{3}$
メガ $10^{6}$
ギガ $10^{9}$
テラ $10^{12}$
ペタ $10^{15}$
エクサ $10^{18}$

1キロバイト=1000バイトと1キロバイト=1024バイトの場合がありますが、本試験では1キロバイト=1000バイトになります。後者はKiB(キビバイト)と表記することがあります。同様にメガバイトとメビバイト等も存在します。

n進数変換

10進数に変換するためには各桁の重みにnをかければよい。
$x_i$を各桁とすると基本的な式は$x_i×n^{i-1}+x_{i-1}×n^{i-2}+...+x_1×n^0$
小数点以下も10進数に変換するためには$x_i×n^{i-1}+x_{i-1}×n^{i-2}+...$の式を利用する。
10進数からの変換は整数部分ではnで割ったときのあまりを逆順で書くと答えになります。小数部分はn倍してから整数部分を書いていって、小数部分が0になったら終わりです。詳しくは別記事にて説明します。

MIPS

MIPS(Million Instructions Per Second)は1秒あたりに処理できる命令数を百万単位で表します。

1分間で600万処理が可能なコンピューターのMIPSは?

$1分=60秒$
$6×10^{6}÷60=0.1×10^{6}$
答え:$0.1$MIPS

MIPSが10のコンピューターが10分でいくつの処理が行える?

$10$分$=600$秒
$10×600=6000$
$6000×1000,000=6000,000,000$
答え:$6000,000,000$処理

1件のトランザクションについて 80万ステップの命令実行を必要とするシステムがある。プロセッサの性能が200 MIPSで、プロセッサの使用率が80%のときのトランザクションの処理能力 (件/秒)は幾らか。

実効処理能力を計算してから解くのがポイントです。
$200×80÷100=160$
$80÷16,000=0.005$
$1÷0.005=200$
答え:$200$

伝送速度問題

名前こそ恐ろしいですが、小学校でやった道のり&速度&時間の問題と同じです。ここで
道のり=伝送量
速度=伝送速度
時間=伝送時間
です。ポイントは速度を実効速度や伝送効率を用いて速度を"直して"から計算することです。

10Mバイトのデータを 100,000ビット/秒の回線を使って転送するとき、転送時間は何秒か。ここで、回線の伝送効率を50%とする。

10Mバイトをビットに変換して解くのがポイントです。
$10×10^{6}×8=80$Mビット
$100,000×50÷100=50,000$
$80×10^{6}÷50,000=1,600$秒

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